口岡明人の心
※禪院晴が存在する世界線です昔見た、正義のヒーローに憧れた
それが空想だってことは解っていた
だけど、その正義に恥じるような人に
なりたくないと思うようになったのは
いつ頃からだろうか?
虎杖悠仁、僕の同級生で友達、そして呪いの王『両面宿儺』の受肉体、僕が殺すつもりだった人だ。
別に虎杖君が憎たらしかったわけじゃない、むしろ尊敬すらしていた。
でも彼の中には生きる災害がいた。
生かすわけにはいかなかった。
五条先生や禪院先生が言うには虎杖君は宿儺を完全に抑え込めていられるらしい。
けど信用できなかった少なくとも何かしらのアクシデントがあれば宿儺が表に出て来れることは経験から理解していた。
両面宿儺は人を簡単に殺す。
多くの人の命と大切な友人1人の命
命の天秤がどちらに傾くかなんて分かりきったことだった。
でも予想外の事があった
両面宿儺と虎杖君が分裂した
何を言ってるかわからないと思うけど
僕もわからない。
五条先生曰く禪院先生が虎杖君に術式を使ったせいで何か分裂しちゃったらしい
何かとんでもなく禪院先生が怪しいけど
虎杖君を殺す必要がなくなったことには感謝している。
今日は京都姉妹校交流会 1日目 団体戦
両面宿儺は表立っては殺せない
何でも禪院先生に頼まれて五条先生が邪魔してるとか何とか。
…やっぱり何か禪院先生怪しくない?
仕方ないから、暗殺することにした。
僕には国家転覆には至らないとはいえ特級相当の実力がある。
少なくとも二十分の三の実力になっている宿儺には勝てるだろう。
京都校の人たちとは連携をとっているし万が一にもバレることはないだろう。
…そろそろ試合の時間だな
大丈夫、きっと勝てるさ