勇壮なる騎士は何処に(前日談)
これはほんの少し前の話。
勇壮な騎士が愛する人を捨て、今生の愛に溺れる様になったきっかけ・・・
「好きだよ、ブラダマンテ。ずっと俺の隣にいてほしい。」
「私もです、マスター♡これからもよろしくお願いします!」
ペコリと頭を下げるブラダマンテ。この日、藤丸立香とブラダマンテは晴れて恋人となった。
カルデア内やシミュレーター内でデートを繰り返し、時には愛を確かめるようにキスをした。
― そんなある日、藤丸立香の心に一点の曇りが宿る。
いつもの様にキスをする2人。
「んっ❤気持ちいいよ、ブラダマンテ❤」
「はい♡ブラダマンテもマスターとキスが出来て幸せです♡」
ここだけならどこにでもある普通のカップル。しかし、彼女の一言が立香を傷つけた。
「こんなに幸せだと、ロジェロと過ごした日々を思い出してしまいそうです♡」
咄嗟に言葉が出なかった。
確かに彼女は自分を見ている。けれど、彼女はかつての恋人との日々も忘れられないでいた。
藤丸立香はこの時思った、「ブラダマンテの心をロジェロから奪おう」と ―
数日後、普段通りマスターの部屋を訪れるブラダマンテ。
「こ、この下着を着てほしいんですか?」
「たまには普段と違うプレイもどうかと思ってね。」
立香が渡したのは黒い下着一式。渋々ではあるが立香の頼みであれば着替える他無かった。
「うん。似合ってるよ、ブラダマンテ。」
「は、恥ずかしいですよぉ。」
腕で胸を隠し、恥ずかしがるブラダマンテ。
「じゃあ早速・・・始めようか」
― 「この髪留めですか?ロジェロから貰ったものなので肌身離さず付けてるんです!」
そう言って楽しそうに笑うブラダマンテ。 ―
立香の目にはあの日の幸せそうな彼女の姿がよぎる。
普段より刺激的なキスをする2人。
「あぁん♡マスター♡今日はいつもより激しいです♡」
「他のサーヴァントに頼んで性欲をアップさせてもらったからね❤そしてスパイスをもう1つ・・・」
そう言ってブラダマンテの髪を撫でる立香。そして彼は狙い澄ました手つきで
(スッ...)彼女の髪留めを外した。
まるで芸術の様に美しい髪が広がる。髪を降ろしたブラダマンテはいつもとは違った妖艶さを醸し出していた。
「マ、マスター、何をっ!?ひゃんっ♡」
驚く彼女を他所に、股間に指を突っ込み弄ぶ立香。
「あぁっ♡マスターダメッ♡そんな激しくされたら、ブラダマンテイッチャいますぅ♡♡」
続けること数分、絶頂した彼女から間欠泉の如く愛液が溢れ出す。
「はぁ・・・♡はぁ・・・♡マスター♡凄い指使いでしたぁ♡?」
火照った身体を抑えながら尋ねるブラダマンテ。
「あれ?俺指なんか使ってないよ?」
「えっ。それはどういう・・・」
驚愕で言葉を失う彼女。彼の手には自分がさっきまで付けていた髪留めがあった。
「あーあ、元カレから貰ったプレゼントをこんなびしょびしょにしちゃって、いやらしいなぁブラダマンテ」
「そ、そんな・・・。ロジェロから貰った髪留めが」
崩れ落ちるブラダマンテに、彼は告げる。
「これからは髪留めが外れた時だけはめいいっぱい気持ち良くしてあげるよ❤後はブラダマンテ次第だ」
(ヤダ!ロジェロとの日々を失いたくないっ!この髪留めに詰まった思い出だって忘れたくない)
そう思う彼女は中々髪留めを外そうとはしなかった。
「へえー、今日も髪留め外さないんだ。頑張るね。」
「んっ♡これだけは、マスターの頼みでも譲れませんから♡ジュルッ♡」
「そう頑張りながらチンコ舐めるブラダマンテもいいねぇ。ドンドン上手くなってくじゃん。」
「んあぁ♡だってぇ、今はマスターの恋人ですから♡このオチンポだって愛してます♡」
「あぁっ❤そろそろイキそうだな、でも約束は約束だからね❤」
「むぅ~♡」
顔中に精子を浴びるブラダマンテ。髪留めを付けている間は精子を飲むことを禁じられていた。
またある日は、
「うっ❤射精(出)すよっ❤ブラダマンテ❤」
「はいっ♡どうかブラダマンテの中にいっぱい注ぎ込んで下さい♡」
「ダーメ❤髪留め付けてる時はお腹に出すって約束だろ❤?」
身体を重ねることは出来ても、あの日の絶頂をもう一度味わうことは出来なかった。
そんな生殺しの様な日々が続いたある日のこと。
いつもの様にマスターの部屋に訪れるブラダマンテ。しかし、この日は様子が違った。
「お疲れ様、ブラダマンテ❤今日も髪留めははずさ」(スッ...)
立香が言い終わるより早く彼女は自ら髪留めを外し、彼に抱き着いた。
ブラダマンテが耳元で囁く。
「マスタァ♡ブラダマンテはもう我慢出来ません♡マスタァのチンポでいっぱい気持ち良くして下さい♡」
その一言で十分だった。勇壮なる騎士ブラダマンテは藤丸立香に敗北したのだ。
「あぁっ♡マスタァのチンポッ♡もっと♡もっとぉ♡奥まで突いて下さい♡」
「んあぁぁ♡すごおぃ♡マスタァのせーし、ブラダマンテの中にビュービュー入ってきますぅ♡」
「マスター♡あれだけ射精(出)したのにまだビンビンなんですねぇ♡ちゃーんとお掃除してあげます♡はむっ♡」
(ロジェロぉ、ごめんねぇ。貴方のことは愛していたけど、もうブラダマンテはこの人のチンポ無しじゃあ生きていけないの♡)
心の中でかつての恋人に別れを告げ、快楽に身を委ねるブラダマンテ。
立香の精子を望むだけ注がれた彼女は、服従の姿勢のまま愛する立香に告げる。
「マスタァ♡あの髪留めをここに♡」
股間の舌に髪留めを置く。すると彼女は愛おしそうに、立香の精子をその上に垂らす。
「えへへ♡ロジェロからの髪留め、マスタァの精子で上書きされちゃいましたぁ♡」
それは彼女なりの奴隷宣言。過去を捨てて立香に服従するという誓いでもあった。
「マスタァ♡どうかブラダマンテのこと、ずっと可愛がって下さいね♡」
「任せて❤もうブラダマンテは、俺だけの牝奴隷になったんだから❤でも条件があるんだ・・・」
後日、いつもの様に周回に向かう2人。
「よし!じゃあ行こうか、ブラダマンテ!」
「はいっ!このブラダマンテ、マスターのために全力を尽くします!」
それはこれまでと変わらぬ光景。人類最後のマスターとそれに従うサーヴァントの姿。
あの日立香から与えられた条件は2つ、『牝奴隷の時だけ髪留めを外すこと』、『普段はあの髪留めをして今まで通り振る舞うこと』。
(ただ髪留めを外して服従させるだけじゃ駄目なんだ。
『髪留めを外す』という行為を引き金にして弄んでこそ、ブラダマンテが俺だけのモノになったと思えるんだから)