前編以前カキスグ

前編以前カキスグ



ワンクッション

時系列おかしいかもしれない

スグリって強者オス好きそうだからこの時期はカキツバタにそわそわしてそうなイメージで書きました










「カ、カキツバタ…っ、あの……わぎゃ!?」

いきなり部屋のドアが開いたと思ったら目の前に絶句しているスグリがいた。

入り口で足をすくませているスグリから見て正面のベッドに腰掛けているカキツバタはというと衣服を下ろして露出した性器を握り込んでおり、二人はしばし思考を停止させて見つめ合ってしまう。

先に立ち直ったのは自慰の現場に乗り込まれたカキツバタだった。

鍵を掛け忘れた自分の不用心を棚に上げて「ノックくらいしろよ」と内心で毒づきつつも、大した付き合いも無い自分の部屋に一人で訪れるにあたってこの極度の人見知りである後輩はそんな事も忘れるほど酷く緊張していたのだろうと思い直す。

そして彼がそうまでしてここに来たということはそれなりの事情がある訳で…というところまで考えて、カキツバタは未だ固まっているスグリに声をかけた。

「あー、悪りぃけどよスグリ、ちっと外で待っててくれぃ」

努めて何気ない声音で放った言葉にスグリからの反応は無く、訝しく感じて前髪で隠れた小さな顔をよく見るとスグリの丸い頬は何故か酷く赤らんでいて、いつも眠たげな瞳を一層トロンとさせながら一点を凝視している。

そしてその視線はカキツバタの屹立した性器に向けて熱っぽく注がれていて…

「………スグリ?」

再度声をかけるとスグリはハッとして視線を上に上げた。

「あ、おれ、あのっ、ご、ごめん!……そ、外っ、出てっから…!」

慌ただしくそう告げると共にドアがバタンと閉じられた。閉める直前に何故かまたしてもカキツバタの性器をちらりと、しかししっかりと見ていた。


スグリの妙な挙動に若干の違和感を覚えつつもそこはカキツバタも大雑把な男なので大して気にすることはなく勃ったままの性器を無理矢理下着に収めてズボンを履き直し、軽く手を洗ってからドアを開けた。

「待たせたねぃ。ほら、入れよ」

「あ、ぅ、うん…」

「で、何の用だい?」

居心地が悪そうにしているスグリを特に気にかけることもなくカキツバタは本題に入った。

「あ、えっと…ね、ねーちゃんが、ね…」


たどたどしく伝えられた話は「先日貸したノートを明日の三限目までに返せ」というゼイユからの言伝であり、存外大した用事では無かったな、と息を吐く。

スマホロトムで済む話にわざわざスグリを使ったのはあの姉なりにスグリをリーグ部の人間に慣らそうとしているのかもしれない。

そしてゼイユにせっつかれてはこの弱気な弟は嫌々ながらもここに来るしかなかったのだろう。

「カ、カキツバタ…」

すでに伝言を終えたスグリはいまだ物言いたげにこちらを見つめている。

「あ、あの…さ、さっき…の…って、その…」

「ん?野暮だねぃ、男なら分かんだろ?」

「えっ、あ…えっと…おれ、まだ…あの…分かんね…から…」

「おう…?」

精通していないのか…と頭の隅で思いつつ、スグリがわざわざ自分にそんなことを話す意図が掴めずに曖昧な相槌を打つ。

「あの、さ…それって、さ…そ、そのままで…いい、の…?」

「それ」が指すものはスグリの視線を見れば明白だった。

やや熱は冷めたもののマントを外したズボン越しに明確な主張が窺えるそれを、スグリはまたも顔を赤らめながら見つめている。

「良くはねえがイイところでスグリが邪魔しちまったからな〜…ってことでスグリが何とかしてくれっとツバっさん的には助かるんだけどどうよ?」

ニヤニヤとした眼差しを向けられたスグリが肩をびくりと震わせる。

スグリの手を借りるなどもちろん本気ではないが、正直なところ目的も見えない話をしどろもどろに語るスグリをもう追い払いたかったのだ。

しかし悪趣味な脅かしに恐れ慄いて逃げ出すと思われたスグリは何故か片手を口元に当てて深く考え込み出している。

迷うように彷徨わせている瞳は何故か本来の金色以上にキラキラと輝いていて…その得体の知れなさにカキツバタまでスグリと共に黙り込んでしまい、しばし妙な沈黙が部屋を支配した。

「……やる」

「あ?何だって?」

「カキ、ツバタの…お、おち…あぅ…お、おれがっ…何とか…する」

「はい?」

あまりにも想定を超えた展開に思わず素で返してしまったが、しかし見上げてくるスグリの目は決意に燃えて…というより何やらこころなしか嬉しそうな気がする。気のせいだろうか。

「…ベッドの方、行けよ」

自分の出した声が思ったよりそっけなかったのは、目の前の事よりこの先の展開に思考を支配されているからなのか。そんなことを考えつつ今度はしっかりとドアの鍵を閉めた。


妙に冷静な言動の裏には冗談で放った言葉と雄としての欲が突如絡みつき出したことへの動揺が確かに存在していて、それを抑えるようにわざと平然とした足取りで歩を進めたカキツバタはベッドに腰を下ろすと共にズボンと下着を下げ当初と同様に性器を露出させる。

この状況によるものなのか一度は萎えかけていたそれは再び硬度を取り戻し上を向いていて、スグリは目をさらに輝かせた。

「わー……」

「ほんじゃ、さっそく「何とか」してもらおうかねぃ」

「え、ぁ、う、うんっ」

スグリは従順な仕草でぺたりと床に座り込み、眼前に差し出されているカキツバタの性器をうっとりと見つめながら幼い両手でそっと包んだかと思うと…ちゅっと先端に口づけた。

「は……?」

「ふっ…、んちゅっ、ん、ぅ…♡」

「おい、スグリ……」

「んっ、な、なに…?これ……ダメ?」

「ダメっつーかよ……」

性器に唇を寄せたままとろけた眼差しで見上げてくるスグリと目が合い咄嗟に視線を逸らしたが、しかし下半身はズンと反応してしまいスグリが「ぁっ♡」と嬉しげな声をあげたのが耳に届いて思わず顔をしかめてしまう。

「スグリがフェラなんて知ってるたぁ、ちっと意外でよ」

「ふぇら…?」

「そうやってチンコ舐めるのを、フェラって言うんだよ…いやー経験豊富なんでやんすねぃ?スグリくんは」

何気なさを装って口にしたからかいはどこか心にざらりと響いた。

「え…?ほ、豊富…なんて、おれ…そんなことない…よ。おれが…お、ぉち…おちんちん…舐めたく、なるの…カ、カキツバタだけ、だから…」

「……はあ?」

「カキツバタの、硬くて…おっきい、大人の…おちんちん……か、かっこいい、から…おれ、その……す、好き…で…だから…」

「………………」

この後輩の口から予想の範疇を超えた言葉が飛び出すのはもはや今更だが、呆気に取られていた今までとは異なりカキツバタの脳裏は一つの結論を導き出していた。

(スグリってオイラに惚れてたのかぁ……)

その確信は心に妙な昂揚をもたらすと共に、スグリに対して一方的な奉仕ではない性的接触を望む気持ちをカキツバタの内に芽生えさせた。

「…スグリよう、お前もチンコ出せや」

「えっ!?……な、なんで…!?やだ…」

ここにきて今度はスグリがカキツバタの言葉に目を白黒させている。主導権が己に渡った感覚に手応えを覚えつつ、カキツバタはこれが自分らしさだと強く感じると共に畳みかけるように続けた。

「何でって…よくよく考えたらオイラのお楽しみを邪魔した詫びだってのにスグリのしたいようにさせてやってんのは不公平だろぃ?実は違うやり方を閃いちまってさ、そっちに付き合ってくれよ」

「あうう…で、でも…は、恥ず…かしい…よ…」

「おいおい、オイラのこんな格好見といて今更それは不公平だろ?オイラだってこんなあられもない姿を晒して本当は顔から火が出る思いなんだぜぃ?」

「ううー……」

スグリは観念したのか渋々立ち上がると共にズボンに手をかけた。カキツバタの方をチラリと見やってニヤついた眼差しと目が合うと顔を赤らめてギュッと目を閉じる。そして震える手で下着ごとズボンを下ろし始めていった。

「…………」

カキツバタの真正面に立ち、真っ赤な顔ではぁはぁと恥ずかしそうに息を荒げながらゆっくりと衣服を脱いで性器を露出させていくスグリの姿はどうにも悩ましく、カキツバタは思わずゴクリと唾を飲む。

こういうのは照れを捨てる方が恥ずかしくないんだぜ…と少し哀れに思いつつ眼福眼福と目に焼き付けているうちにスグリの下半身は靴下以外の全てが取り去られた姿となった。

「おーおー、良い姿だねぃ。毛も生えてねぇでスッキリしてていいや!」

「あう…ぅ…や、やめて…よぉ…見ないで…」

散々振り回してくれた仕返しに大きく手を叩きながら茶化してやるとスグリは所在なさげな棒立ちのまま目に涙を溜めて震えている。

だがこんなところで終わらせるつもりなど毛頭ないカキツバタは間髪入れずにスグリの性器に手を伸ばすとまだ幼いそれを柔く握り込んだ。

「ひっ!?」

ビクリと身体を跳ねさせるスグリに構わずそのままゆるゆると扱いていくと手の中のそれはすぐに硬度を持ち始め、カキツバタが手を動かすたびにくちゅくちゅと音が響く。

「ひあっ、んっ♡カ、カキツバタっ…だめっ…」

「はいはい、気持ち良さそうだねぃ」

「はぁっ、あっ、もぉ…た、立てなっ…や、やめてぇ…♡」

「スグリは弱っちいねぃ」

一瞬スグリの瞳からギロリと光が消えたが、しかしまたすぐにトロンと潤み出した。スグリの懇願に絆された訳ではないがまだ射精させるつもりはないカキツバタはスグリの性器から手を離すと共に、解放されても初めての性感を飲み込めず震えているスグリに向けて自身の膝をポンポンと叩いて見せた。

「……?」

「どーした?ほらほら、早く乗れーい」

意図が掴めないといった様子のスグリに催促してみせ、戸惑いながら尻から座ろうとしてきたスグリの腰を掴んで正面に直して座らせると勃ち上がった二人の性器がピタリと密着した。

「ひゃん♡だ、だめ、くっついちゃう…っ」

「いいだろ?スグリはオイラのチンコだぁい好きだもんなぁ」

そんな軽口を叩きつつカキツバタは大きな手のひらで二人分の性器に手を添えると、ぐちぐちと揉み混むように扱いて擦り合わせ始めた。

「ふあぁっ♡ひんっ、あ、ひぁっ、な、何、やらっ♡あぁっ♡」

「はー…すっげ…」

「やっ、待ってぇっ、んやっ、で、出ちゃっ…カキ、ツバタぁ♡」

細い太ももをビクビクと震わせながらスグリが射精したが、硬度を失ったそれをお構いなしに己の性器と擦り続ける。

「ひやあぁっ♡りゃめっ、も、もう出た、のにぃっ♡あぁんっ♡」

「オイラはまだなんだからもちっと付き合ってくれや」

たぎったままじゃ帰さねえよ?と耳元で囁きつつスグリの出した白濁ごとぐちゃぐちゃと扱いているうちにスグリのそれは再び勃ち上がった。

「あっ♡あぅっ♡またっ、出ちゃう…はぁっ♡あんっ♡また出るぅ♡」

「………スグリっ…ぅ…」

「は、あぁ…っ♡んっ…♡」

今度は二人でほぼ同時の絶頂を迎え、カキツバタにギュウと抱きついて快楽の奔流に耐えていたスグリの身体が悦びの極みを過ぎると共に弛緩したためカキツバタは慌てて小さな背に腕を回して支えた。


放心しているスグリの泣き濡れたうつろな瞳に今になって多少の罪悪感が湧くと共にこのまま全てを支配してやりたい衝動が頭をもたげる。

熱に浮かされた思考でそれを実行してやろうかと考えた矢先、そういえば来週にはこの後輩は姉と共に林間学校に発つのだということを思い出した。

…もし今ここで挿入に及んだ結果この小さな身体が来週になっても足腰立たないままだったら。

少なくともゼイユには確実にキレられる。いや、それがなくとも流石に学校行事への参加に支障を生じさせるのはまずい。

(流石にお預けかねぃ)

しかし、約束は取り付けておく必要がある。

そこまで考えたカキツバタはスグリの性器だけ再び握るとぐちぐちと扱き出した。

「んひっ!?やぁ、カキっ、ツバタ!あっ、なんれっ、もぉやだっ、ぁんっ♡」

「なあ、スグリよう…林間学校から戻ったらよ、お前のケツの穴にオイラのチンコ突っ込むけど、いいよな?」

「ケ…え!?な、何言って…はぁ♡ぜ、絶対…無理っ…ひん♡」

「スグリが知らねえイイ思いたっぷりさせてやっからよ…こんな風にさ」

狼狽しているスグリの耳に口を寄せつつ、既に勃ち上がったそれの先端を指の腹でスリスリと刺激し続けながら語りかける。

「あふぁっ♡さ、先っぽ♡先っぽらめぇっ♡」

「なあ、いいだろぃ?」

「んんっ♡わ、分かったからぁ♡そこやらっ♡そこやめへぇ♡」

「りょーかい」

「ん゛ひいぃっ♡」

契約成立、と念押しするようにグリュっと先端の穴を擦り上げ、そのまま激しく上下に扱いて三度目の射精を果たさせた。

「ぁ…♡はぁ…ん♡」

「結局スグリばっかりイッてるよなぁ。まあ今回はツバっさんからの交際祝いでサービスってことにしとくかねぃ」

「な?」と弛緩したスグリの性器を指の腹でぴんと弾くと既に半ば失神しているスグリが「んっ♡」と声を漏らすので思わず笑みがこぼれる。


「林間学校から帰ってきたら、挿れてやるからな?」

停滞した日々の中に突如生じた楽しみによってカキツバタは胸の内に久しく忘れていた高揚の火が灯るのを感じていた。



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