初代聖女と同衾

初代聖女と同衾



「ねえ……もっと触ってよ……♡」


 色素の抜け落ちたような白髪に大理石のごとき白い肌を晒す初代聖女ーークエムは、同じ布団の下で添う彼を蠱惑的に見上げている。


「ほら……♡」


 言うなり、少しだけ布団をずらす。たゆんと揺れたクエムの乳房が、部屋の明かりに照らされていた。


「あなたの、好きにしていいから……きゃ、んむぅっ♡」


 クエムは抱き寄せられると、そのまま唇を奪われた。生暖かい感触が唇越しに伝わり、こそばゆい。


「んむ、んっ♡ んぅっ♡ ん……っ♡」


 クエムを唇を合わせ、貪るように吸い付く。ぎゅうと抱きしめ返すと、口内には舌が侵入した。

 舌が乱暴に口の中をねぶり回す感覚がたまらない。負けじとクエムも舌を動かすも、即座に絡め取られてしまった。


「んんっ♡ んゅぅ……ん♡ うぅ……んっ♡ んん……っ♡ んぅっ♡ んぅうぅっ♡ んぅぅぅっ♡♡ っ♡♡」


 長い舌がれろれろと口内を刺激する。異なる体温が伝導し、舌による愛撫はまるで口を性感帯のように感じさせる。もはやキスを受け止めているだけ、と言ったほうが正しいほどにクエムはびくびくと震えたまま快楽を享受していた。


「ふぁぁ……あなた、キス……とってもじょうずなのね……っ♡♡」


 ちゅぱ、と唇が外された瞬間、へなへなと脱力してシーツにへたりこむクエム。だらんと伸ばされた肢体は非常に淫靡で、焦らされたままの乳首や秘所はすでに準備万端だ。


「ふゃあぁっ♡♡ 乳首っ、つねらないでぇ……♡♡」


 意識を覚醒させるために、ぎゅうとピンク色の乳首が指で挟まれた。ぐりぐりと乱暴に弄り、上下左右に引っ張り回す。


「わかったからぁ♡♡ 起きるからっ♡♡ それ、やめ……♡♡」


 勃起した乳首から、指が離された。キスの余韻も抜けきらないクエムは、力が入らない全身を言われるがままに動かした。新しい要求を飛ばされたクエムは、無意識のうちにその命令に従ってしまう。


「こ、こんどはこの体勢になればいいの……?」


 布団の中をもぞもぞと潜り、彼のたくしい肉体の上を移動したクエム。太くそそり立つ肉棒を見て、ごくりと喉を鳴らす。


「おちんちん、おっきぃ……ひゃんっ♡♡ そ、そこ弱いからぁ……♡♡」


 巨根を前にしてクエムは嬌声を漏らしてしまう。そのはず、彼女の恥部には口内を蹂躙した舌が挿入されていたのだから。


「そこっ♡♡ お豆いじりながらっ♡♡ なか舐めちゃうのやだぁっ♡♡ そんなの知らないのっ♡♡ ふぁっ♡♡そんなきもちいのだめぇっ♡♡」


 舌は繊細に動き、クエムの膣口をぺろぺろと刺激する。弱点を責めながら、指で臀部をがっしりと掴んで逃げられないように拘束され、残った指でぐりぐりと膨らんだクリトリスを弄られる。

 自慰ですら味わったことのない快感に、クエムはぞくぞくと全身を震わせ、眼前の男根から漂う雄の芳香も相まって、思考は快楽一色に染まっていた。


「ふゃあんっ♡♡ いっ♡♡ だめっ♡♡ ほんとにだめなのぉっ♡♡ やぁっ♡♡ いっ…………ぁ、ぇ? やめ、ちゃうの……っ」


 ぴたり、と責めが止められた。


「ぁ……だめっていったけど……違くてぇ……♡♡ そうじゃなくて、ひゃぁんっ♡♡ き、急に激し……っ♡♡」


 がり、とクリトリスに噛み付かれた。歯型がつく程ではないが、強い感覚にクエムは再び快感に染まってしまう。

 ピンク色の霧がかかった思考で、次のお願いを聞き取った気がした。


「い、イかせてほしかったら……おちんぽ、舐めろって……♡♡」


 交換条件、しかしクエムはごくりと唾を飲み込むと、びくびくと震えるペニスを両掌で掴む。そして、肉棒の先端を口へと含んだ。


「んむ♡♡ おひんぽ、きもちよくするから……ぁ♡ おまんこ、いじめてよぉ……♡♡」


 絶頂寸前でおあずけされてしまったお尻をふりふりと振って誘いながら、肉棒をじゅぽじゅぽと擦り、舐め上げ、奉仕する。


「んっ♡♡ んぅっ♡♡ んんっ♡ んっ♡♡ んあぅぅ……♡ んぐ……んぉっ♡♡ ひゃ、ああっ♡♡ んぶ、ぅうっ♡♡」


 クエムが絶頂してしまう限界まで、責め、媚びるように動く膣からじゅぽんと舌を引き抜く。膣内の性感が落ち着くまでお預けすると、陰核をくりくりと弄り、たまに激しく引っ張る。


「んぅっ♡♡ ん……んぁあっ♡♡ はっ♡♡ はぁっ♡♡ っはぁっ♡♡」


 その激しさに、思わずクエムは海老反ってしまい肉棒を口から離してしまう。しかし、膣肉もクリトリスもオーガズムを迎えられないまま寂しげにひくひくと動いていた。


「んぅう……っ♡♡ イ……っ♡♡ いかせて……イかせてよぉ……♡♡」


 必死に亀頭を舐め、肉棒に頬擦りし、イく寸前の責めを必死に耐えながら、本能のままにペニスを舐める。


「んむっ♡♡ んうぅ……うぁっ♡♡ んっ♡♡ んちゅ……ぅうっ♡♡ ひっ♡♡ ひぁ……あむっ♡♡ んぐうっ♡♡ っ♡♡ っ〜♡♡」


 根底まで染め上げられてしまいそうなほどに暴力的で中毒的な性行為、クエムは既に意識がほとんど飛んでしまい、荒い息を繰り返しながらじゅぽじゅぽとペニスへと奉仕し続けていた。


「あうっ♡♡ んうぅうっ♡♡ ふーっ♡♡ ふうぅっ♡♡ んぁぅっ♡♡」


 すると、脇腹から伸びた相手の腕ががっしりとクエムの後頭部を掴む。喉の最奥まで挿入され、息苦しさと快感に体が跳ねる。


「んぉ……っ♡♡」


 びくんと身震いしたペニスの振動に、クエムは本能的にそれを感じとるとーー


「んぅううううっ♡♡ っぅ♡♡ ぅうーっ♡♡」


 どびゅるるる、と精液が吐き出された。喉へと直接注がれた精子はどくんどくんと排出され、クエムを体内まで真っ白に染めていく。


「ぁ、んっ♡ んくっ、んく……っ♡ んぅ…………うっ♡♡」


 精液の匂いと寸止めに蕩けてしまったクエムは、ごくごくと白濁液を飲みながら半開きの瞳で虚空を見つめていた。


「んぁ……んんっ♡♡ まだ、出てる……っ♡♡」


 数秒間続いた射精は、残りまでクエムの口内にどぴゅっと精液を流し込む。

 ようやくペニスから口が外されると、クエムは口内を埋め尽くすどろりとした精子に更に脳を刺激された。


「あ……ぇ♡♡ せーし、こんなにぃ……♡♡」


 舌の上、苦く生臭いはずの精液を甘露のように味わいながら、クエムは湧き上がる欲求に身を高ぶらせていた。


「……ぃ、きたいの……♡♡」


 小さく呟いたクエムの、その言葉を察したのか男は体勢を変え、クエムを仰向けに寝転がらせる。


「イかせて……っ♡♡ おねがいっ♡♡ あなたばっかりイっててずるいぃっ♡♡ わたしもイきたいのぉっ♡♡ おねがいっ……♡♡」


 力の抜けた全身を必死でよじり、おねだりをする。腰は無意識にへこへこと持ち上がり、膣肉はぱくぱくと開閉していた。

 そして、まだ分泌される大量の愛液。


「イかせ……ひゃあっ♡♡ あっ♡♡ や、ぁ……っ♡♡」


 今度は乳首もくりくりと弄られる。全身の感覚が昂ぶり、とっくに限界は超えていたのだった。

 淫靡におねだりを続けるクエムの、ぐしょぐしょに濡れた膣へとそっと指が伸ばされた。


「あ…………っ♡♡」


 中指と薬指が揃えて伸ばされたその掌は、クエムを心の底から喜ばせるのに充分だった。早く、早くと甘える性器がぴくぴくとおねだりする。

 ちょん、と指先が触れた。


「ふゃ……っ♡♡ っ…………♡♡ ぅ…………イけそう、なのに……ぃ♡♡


 にゅる、にゅると濡れそぼった蜜壺へと慎重に指が挿入される。敏感になった膣壁を刺激するも、かろうじて絶頂までは至らない。


「いじわるぅ……っ♡♡ っあん♡♡」


 奥まで挿入された指は、ぐちゅりとGスポットに接触した。特に敏感な弱点のそれが、花を愛でるより優しく圧迫されていく。


「あっ♡♡ そんなのっ♡♡ やっ♡♡ っ〜……♡♡ だ、めぇ……♡♡ またイけなくて、奥がきゅんきゅんしちゃうぅ……♡♡」


 子宮は切ない疼きが止まらず、膣壁は全部が激しい性感帯のようだ。外気に晒されたクリトリスは、それだけで愛撫のように感じてしまう。


「お、願い……っ♡♡」


 淫欲に真っ赤に染まった顔で、クエムは懇願する。


「おねがい、します……っ♡♡ ほんとにっ♡♡ イきたいの……っ♡♡ 何でもするからぁっ♡♡ なんでも言うこときくからぁ……♡♡ イかせて……っ♡♡」


 涙声になるほど、全部を捨ててしまうほど快楽を追い求めてしまうクエムの、彼女の敏感になった膣肉は、指の動きを感じ取った。


「あ……♡♡」


 そして、クリトリスにもう片方の手が添えられ、指で摘まれてしまったことも。


「おねがい……っ♡♡」


 もう戻れない事を感じ取ったクエムは、悦んでその境界を踏み越え、快楽の沼へと身を堕とす。


「っ♡♡♡ ぁ…………♡♡♡」


 ぐちゅ、と指が動きーー


「イぃっ♡♡♡ やっあぁ゛っ♡♡♡ ふぁあぁ゛ぁ〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡」


 全身が激しく打ち震える程に、雌の絶頂をとうとう果たした。待ち焦がれていた絶頂の快楽は脳を走り、性感は全身へと走る。


「っ♡♡♡ ぃっ♡♡♡ ぁ、ぁ♡♡♡ ぁ……っ♡♡♡ ぁ…………♡♡♡♡」


 ぷしゃあと、特大の潮吹きがクエムの膣から噴出した。そして力の抜けた恥部は、潮や愛液とは異なる液体もぷしゅうと漏らしてしまう。


「あぁ……っ♡♡ ぁ、あ……っ♡♡♡」


 十秒、二十秒と時間が経っても、絶頂が収まることはなかった。全身はびくん、びくんと痙攣し、淫靡な肢体を晒す。


「きもち、いぃ……♡♡」


 ぐちゅ、と膣内の指がまた動く事を感じながら、クエムは夢見心地で微笑んだ。

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