分身実験

分身実験


ルフィウタ自宅 リビング


ウタ「あれ?ミライ、マスト?そんな所で何してるの?」


マスト「あ、母ちゃん!いまちょっと実験してんだ!」


ウタ「実験?」


ミライ「うん、私の能力の実験ね。フデフデで作り出した分身を自由にした時の反応を見る実験」


ルフィ「ミライの分身の実験?これまでも何回もやってんだろ?」


ミライ「うん、そうなんだけど……」


マスト「今まではずっと父ちゃんや母ちゃんや他の仲間の人たちが周りにいた時の反応しか見てなかっただろ?今回は周りに誰もいない時の反応を見るんだってさ!」


ウタ「へー…」


ミライ「うん、で、今私の部屋に閉じ込めて、映像電伝虫で様子を見てるの」


ルフィ「面白そうだな!おれとウタも見ていいか!?」


マスト「おう、良いぞ!」


ウタ「やった!じゃ、ちょっと失礼〜」


ミライ「ちょ、マスト…勝手に決めないでよ……別に良いけど」


〜〜〜〜

ミライの部屋

ミライ分身「……………」ポツン


ミライ分身「……………」キョロキョロ


〜〜〜〜

マスト「キョロキョロしてるな」


ミライ「命令する人を探してるのかも?」


〜〜〜〜

ミライ分身「……………!」ガチャガチャ



ミライ分身「……………」

〜〜〜〜

ウタ「ドアを開けようとしてる……開けられないの?」


ミライ「外からカギかけたからね。そもそも分身の背丈じゃ届かないし」

〜〜〜〜

ミライ分身「……………」キョロキョロ



ミライ分身「……………」キョロキョロキョロ

〜〜〜〜

マスト「めっちゃキョロキョロしてる…」


ミライ「やる事が無いと人を探すのかな」


ルフィ「なんかミライみてェだな!」

〜〜〜〜

ミライ分身「………………」


ミライ分身「………………」ショボン……


〜〜〜〜

ウタ「がっくりしてる…!がっくりしてるよミライ!!」


ルフィ「すげェ寂しそうだ……」


ミライ「いや…分身だし………」

〜〜〜〜

ミライ分身「………………」トボ…トボ…トボ…



ミライ分身「………………」スッ

〜〜〜〜

ウタ「トボトボ歩いてる…!トボトボ歩いてるよ!!ルフィ"!!」


ルフィ「なんが………見てられねえ"……」グスッ


ミライ「だから分身だって……」


マスト「かんじょーいにゅーし過ぎじゃねえか…?父ちゃんも母ちゃんも…」

〜〜〜〜

ミライ分身「………………」チョコン……



ミライ分身「…………………………」

〜〜〜〜〜

マスト「体育座りして動かなくなったな…」


ミライ「なるほど、周りが人にいないと待機状態になるんだ……この後もずっと座ったままなのか反応を見て……………ん?」


ルフィ「ぐっ………ゔぅ……」ボロボロ…


ウタ「ゔっ……うう………」ポロポロ…


ミライ「!!?パパ!?ママ!?」


マスト「ど、どしたんだ……?2人とも何で泣いて……」


ルフィウタ「「っ!!」」

ダッ!!!!


ミライ「あっ、ちょ!?パパ!?ママ!?」


マスト「父ちゃん!?母ちゃん!?どこ行くんだ!!?」



〜〜〜〜

ミライの部屋


ミライ分身「…………………」チョコン…


ダダダダダダダ…………


ミライ分身「…………………?」


バァン!!!!


ルフィウタ「「ミライ〜っっ!!」」ダバー


ミライ分身「!!!!」


ウタ「ミライ〜!!可哀想に…!ごめんね"!1人にしてごめんね!!ひとりぼっちは寂しいよね…!!」ギュウ〜ッ



ミライ分身「………!!」ギュウ〜ッ


ルフィ「ごべんなぁミライ……!!1人になるのは痛ぇより辛えよな……!!父ちゃん分かってたのに、1人にしてごべんな!!」ギュムッ


ミライ分身「………!!!」スリスリスリ


ウタ「もう離さないよミライ!!ずっと一緒だからね"!!」


ルフィ「大丈夫だ!父ちゃんも離さねえぞ!!」


ルフィウタ「「ゔえ"え"え"え"ん"…」」

ワーワー  ギャーギャー



マスト「……姉ちゃん、分身消さねえのか?」


ミライ「今消したら余計パニックになるでしょ……ほっときましょ」


マスト「姉ちゃん、かなり疲れた目してんぞ…」


ミライ「………うん」


マスト「……でもちょっとだけ嬉しそうだな」


ミライ「……うっさい」



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