出会い・続

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ここだけゾロがルナーリア族Part2の145

※閲覧注意

※【ここだけゾロがルナーリア族】のスレより

※ゾローリアの更にIFネタ

※ファンタジスタした幼少ゾロがキングに拾われ百獣海賊団所属√

※幼少ゾロはくいなと約束する前

※くいな生存&麦わらの一味√

※CPはゾロ×日和

※IFネタの派生⇒百獣√

※キャラエミュが微妙

※文才なしの駄文

※捏造設定あり

※それでも良い方のみ、お読み下さい










目の前にいる同じ黒い翼と炎を持っている大男を見上げていたら、大男が声をかけてきた。

「お前…同族だな」

「どうぞく?」

どうぞく…同族ってことか?

同じ黒い翼と炎だし。

首を傾げていたら、膝をついて視線を近付けてくれた。

「お前の親は」

淡々と聞かれる。

「いない。…初めて見た」

それに首を振り答えた。

オヤジもオフクロも、顔なんて覚えてないし。

そして大男の背中を見ながら言う。

「何をだ」

今度は大男の方が微かに首を傾げた。

「おれと同じ黒い翼と炎」

簡単に答える。

「…そうか。帰る場所は?」

おれの答えを聞いた後に、少し言葉が出てくるのが遅かった。

そのまま、帰る場所の事を聞かれた。

「…村の名前はわかる。でも、村から出たこと無かったから、ドコかはわからない」

正直に答える。

おれはシモツキ村から出たことは無かったし、出たとしても周りの森とかだけだから、くわしい場所はわからなかった。

「なら…おれと共に来い、雛」

雛と呼ばれた。

それに少しムカついて…。

「雛じゃねぇ、ゾロだ。ロロノア・ゾロ」

ムッとしたまま名前を言う。

「…では、ゾロ。どうする?」

雛じゃなくて名前を呼び、問い直された。

「あんたの名前は?」

答えずに大男に名前を聞いてみた。

「……アルベル。普段はキングと名乗っている」

大男は少しの間、考えるようにしていたが、名前を教えてくれた。

「アルベル…キング…」

2つも名前があるんだな…そんな風に思って、両方の名前を呼んでみる。

「他に誰もいないなら、アルベルで構わない」

2つとも呼んだからか、そう言われる。

黒いマスクで顔を覆っているから分かりづらいけど、真っ直ぐに…なんか優しいかんじで、おれを見るアルベルに1回頷いた。

「わかった、一緒に行くよ…アルベル」

答えたおれをアルベルは片腕で抱えて近付いてきていた人を見ないようにした。

ぶわりと炎が広がる気配がして、人の気配がなくなる。

そのまま視界を塞がれたまま、大きな布に包まれて浮遊感を感じた。





目の前にいる髪と肌の色が違えど幼い同族の子供を見下ろしながら、声をかけた。

「お前…同族だな」

「どうぞく?」

おれの言葉に首を傾げるようにしながら、此方を見上げている幼子。

少し見上げる体勢が苦しそうに思えたので、膝をついて視線を近付ける。

「お前の親は」

もしや、まだ同族が生き残っているのかと聞く。

「いない。…初めて見た」

問いに幼子は首を振り答えた。

その答えに少し残念だと頭の片隅で考えていると。

不意に、幼子はおれを見ながら言う。

「何をだ」

何を初めて見たのか…僅かに首を傾げて問いかける。

「おれと同じ黒い翼と炎」

そんな風に簡単に答える。

この幼子は、着ている服や健康状態を見る限り、一般的な生活水準で生きていたようだが…。

そうか…今まで同族の庇護は無いまま生きていたのか。

「…そうか。帰る場所は?」

考えを巡らせていて、幼子に言葉をかけるのが遅くなる。

こうしていても仕方が無いので、そのまま帰る場所の事を聞く。

「…村の名前はわかる。でも、村から出たこと無かったから、ドコかはわからない」

そんな風に答えられた。

この幼子は、誘拐でもされていたのか?

それで、先程は逃げていたのか。

「なら…おれと共に来い、雛」

ならば保護をするべきかと、共に来るように促し、幼子の名前を知らないから雛と呼んだ。

「雛じゃねぇ、ゾロだ。ロロノア・ゾロ」

幼子はムッとした様で、自身の名前を言う。

「…では、ゾロ。どうする?」

それを微笑ましく思いつつ、幼子を雛ではなく名前を呼び、問い直す。

「あんたの名前は?」

そうすると幼子…ゾロは、答えずにおれの名前を聞いてくる。

「……アルベル。普段はキングと名乗っている」

そう言えば、名乗っていなかったか。

僅かばかり考えるが、そのまま名乗る。

「アルベル…キング…」

どちらを呼ぶべきか判断がつかなかったのか、どちらの名も呼ばれる。

「他に誰もいないなら、アルベルで構わない」

幼い同族なのだから普通に名を呼べば良いと、言葉にする。

おれを見てゾロは1回頷いた。

「わかった、一緒に行くよ…アルベル」

共に行くというゾロをおれは片腕で抱える。

騒ぎに気付いて群がって来た海賊共を、ゾロは見る必要がないので視界を塞ぐ。

海賊共はカイドウさんに敵対した奴等なのだ…何の感情も湧く事もなく、炎で焼き尽くす。

ゾロの視界を塞いだまま、適当に見つけた丈夫な布に包む。

身体を獣型へと変え、布で包んだゾロを嘴で掴みながら空へと飛び立った。


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