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『というわけで3Pですよ!イリヤさん!マスターさん!』
「お、おー…?」
「ルビーはいきなり何を言い出してるの !?マスターさんもわざわざ付き合う必要ないから!」
急に大声を出したせいか呼吸を少し乱しながら目の前でトンチンカンなことを言い出したわたしの相棒を睨みつける。その姿は普段とは違い、100人が見たら100人が振り向くような美少女となっていた。しかもわたしより明らかに胸が大きいのがちょっとムカつく…
聞いたところによると、先日サファイアと協力して人を模した身体を作り上げてそのままマスターさんとえっちしたらしい。その結果マスターさんとのえっちにどハマりし、今に至るというわけだ…全く、相変わらず色んなことをやらかすステッキだ。
「そもそもこの部屋はなんなのよ…」
『ここはですねぇ…ルビーちゃんが一部の人と取引をして作り上げた「えっちしないと出られない部屋」!…というやつです』
「アホなのかな!?なんでそんなの作っちゃったのかな!?」
『あ、ちなみにですが、えっちした判定はルビーちゃんとイリヤさんのナカにマスターさんの精液が注ぎ込まれるとクリアになります』
「えぇ…」
ベッドに腰掛けながら聞いてると頭が痛くなるような説明を受ける。しかし、言ってること自体は本当らしい。現に先ほど扉に魔力砲を打ち込んでみたが開く気配は全然なかった。
「でもそうは言ってもマスターさんの都合だってあるだろうし…」
『なるほどなるほど。イリヤさん自身はマスターさんとえっちしても良いと』
「っ〜〜〜///」
『あら可愛い、ですがご安心を。マスターさんもヤる気満々みたいですよ?』
「ふえっ?」
蠱惑的な笑みを浮かべるルビーの指先を見てみると、マスターさんのズボンが明らかに隆起しているのが見えた。
「マスターさん…?」
「いや、その…さっきからルビーに胸を押し当てられてて…」
「ちょっ…ルビー!?」
『ふむ…ちょっとした前戯のつもりだったんですが思ったよりも効果アリアリで安心しました』
「そういう問題じゃない!というかわたしのマスターさんなんですけど!?」
『可愛らしいヤキモチですねぇ。でも良いじゃないですか、2人まとめて愛してもらいましょうよ。マスターさんを気持ち良くさせたい、という目的も一致するわけですし』
「………わかった」
色々言いたいことはあるがマスターさんと愛し合いたいという気持ちもあったので承諾した。どっちみち3人でえっちしないとこの部屋から出られないわけでもあるし。
『では、さっそく始めましょうか!』
〜〜〜〜〜
「んっ♡…ふあっ♡」
『これは……っ♡』
ルビーと並んでマスターさんの膝の上に座りながらアソコを弄られる。もう何度もえっちしてるだけあってわたしのどこを触れば気持ち良くなるのかをマスターさんは理解してくれてる。
「2人ともびしょびしょに濡れちゃってるな。指があっさり入ってるよ」
「だってぇ……あんっ♡」
『……♡』
指先から与えられる快感にひたすら媚びるような甘い声をあげることしかできないわたし。そしてそんなわたしの隣で必死に口元を押さえて声を押し殺すルビー。けれどその顔は明らかに快楽に溺れていっている。
「だめっ♡イっちゃう♡」
『んあっ……♡♡♡』
2人で盛大にベッドを濡らしてしまう。まだ始まったばかりなのにもう頭の中がぼーっとしている。少し久しぶりの快感に身を委ねているとルビーがマスターさんのズボンを下ろしているのが見えた。
『じゃあ今度はルビーちゃんのターンですね…たーっぷり気持ち良くしてあげますから覚悟しててくださいね♡』
「お手柔らかに…」
そう言うとわたしよりも豊満なそれをマスターさんに押し付ける。
『どうですかぁ?ルビーちゃんの胸の感触は。マスターさんのおちんぽを包み込むほど大きくはないですが、少しは自信あるんですよ?』
ニヤニヤと笑みを浮かべながらマスターさんの方を伺うルビー。対してマスターさんの方もデレデレした顔を浮かべてるのがちょっとフクザツ…
『ですがこのままではちょっとぬるぬるが足りないですね…なのでルビーちゃんの唾液をこうして…♡』
「…っ!……なんか体が熱く…」
『ふふふ…残念ながらルビーちゃんには唾液を生成する、という機能はまだ備わっていないので代わりを用意させていただきました。興奮剤とローションを絶妙なバランスで配合したお手製のおくすりをね♡』
「なんでそんな……っ!」
『あはっ、今ビクッとなりましたねー。もうルビーちゃんのおっぱいとおくすりの虜みたいですね、マスターさん?』
「つあっ…やば…!」
…ずるい。わたしは心の底からそう思った。だってあんなことわたしにはできない。魔法少女の力が使えると言っても所詮は借り物、それがなければただの女の子でしかないのだから。
「ルビー…そろそろ…」
『おやおや我慢の限界ですか。それじゃあ、ルビーちゃんに全部かけちゃって良いですよ♡』
「……!」
その言葉の直後、顔中白濁液まみれになるルビー。その顔は恍惚な笑みを浮かべ、マスターさんの方を見つめていた。
『んくっ……たくさん出しましたねぇ、マスターさん♡』
「ハァ…ハァ……すごく気持ちよかったぞ、ルビー」
『そりゃそうですよ!今日のルビーちゃんはマスターさんのためのチューニングを施した特別な状態ですからね。まだまだ気持ち良くしてあげます♡…と言いたいところですが、イリヤさんが何か言いたそうなのでそろそろバトンタッチさせてもらいますねー』
「……ふえっ!?」
唐突なパスに思わず変な声をあげてしまう。しかも、蚊帳の外で何も考えてなかったせいで言いたいことがまとまっていない…
「あ、えと…」
「……放っておいて言うのはすごく申し訳ないんだけど…その、イリヤとしたいな」
「マスターさん…」
「…うん」
「わたしもしたい…それでわたしをめちゃくちゃにしてほしい…だってわたしもマスターさんのことが大好きだから…もっと好きだって言ってほしい!」
「っ!……イリヤっ!」
「ふあっ♡」
覆い被さるようにわたしを押し倒すマスターさん。でもその中にわたしに対する愛情を確かに感じた。
「…もう我慢できないから挿れるぞ」
「うん♡……わたしもマスターさんが欲しい…♡」
その言葉を待ってましたとばかりにマスターさんのものがわたしの中に挿れられる。たったそれだけなのに全身が快感で覆われたかのような状態に包み込まれる。もうわたしの身体は完全にマスターさん専用に作り替えられてしまったらしい。
「んっ…マスターさんのおちんぽ♡気持ちいいとこぐりぐりしてくれるっ♡」
「っ……イリヤの中もきつきつで締め付けてくる…!」
お互いにお互いを貪るようにして身体を動かす。もう頭の中は気持ちよさとマスターさんへの好きでいっぱいになって弾けてしまいそうだ。
『むー…ああは言った手前、今更文句を言う筋合いはないですが何となく寂しいですね……っ!?』
視界の端で突然ルビーの身体が跳ね上がる。どうしたのかと思っていると、ルビーの身体に見慣れない模様が浮かび上がってるのが見えた。
『なに…これぇ…♡』
「……サファイアに渡された感覚同調の魔術、うまく起動したみたいだね」
「感覚同調…?」
「そう、なんでもイリヤとルビー、美遊とサファイア限定だけど、片方に伝わった快感をもう片方に伝えられるんだって。だから…」
「あっ♡マスターさんっ♡」
『っ〜〜〜♡♡♡』
説明が終わるとともに一気に早くなるマスターさんの動き。そしてさっきよりも激しい快感に耐えきれずひたすら喘ぐことしかできないわたしとその快感を直に伝えられて悶えるルビー。
「…そろそろ中に出すぞっ、イリヤ!」
「きて、マスターさん♡イリヤに魔力入りザーメン中出ししてっ♡」
『だ……めぇ……♡♡♡』
ドクドクと脈打ちながらわたしの中に注ぎ込まれる精液。ルビーの薬のせいなのかはわからないがその量は普段よりも多く、受け止めきれなかった一部がこぼれ落ちる。それがもったいなくて思わず指ですくって舐めとり、少しでも多くマスターさんの愛を感じようとする…
「ん…美味しい♡」
「…イリヤ、好きだぞ」
「わたしも…これからもたくさん色んなことしようね、マスターさん♡」
ひとまず満足してひと段落ついたので既に堕ち切りそうな相棒の方に目を向けてみる。その顔は完全に快楽に溺れていたが、どことなくまだもの足りてないような気がしたので…
「マスターさん」
「うん?」
「今度はルビーにも同じことしてあげて。まだ欲求不満みたいだから」
『イリヤ…さん…?』
「…良いのか?」
「うん。だってマスターさんが好きな気持ちに変わりはないわけだし…わたしも逆の立場だったら寂しい、って思うよ」
「イリヤは優しいな」
「んっ……えへへ♡なでなで…好き…♡」
「顔が蕩けてるぞ……さてと」
『!』
わたしをひとしきり撫でてからルビーの方へと向き直るマスターさん。一方ルビーはというと、やっぱりわたしたちと比べてまだ経験が少ないせいかギリギリ理性が残っているようだった。
『だめっマスターさん♡今挿れられたら…』
「…たまにはルビーにもお仕置きしないとな」
『あっ♡』
ずぷずぷと音を立てながらルビーへと挿入されていく。本来であればその感触はルビーだけのものなのだが、魔術の効果でさっきイったばかりのわたしにもその快感は伝わっている。
「マスターさんのおちんぽ♡またきたっ♡」
投げ出すようにしてうつ伏せになっている身体に再び快感が走っていく。もう気持ち良すぎてどうにかなりそうだ…
『お゛っ♡ほんものおちんぽもしゅごいぃぃ♡』
「…いつもと違って余裕がないルビーも可愛い…なっ!」
『はうっ♡奥にきたっ♡』
普段の言動からは考えられないような言葉が次々と飛び出すルビー。けどわたしはわたしでそんなことを気にする余裕もなく、見えない快感を受け止めるだけで精一杯だった。
「だめ…イくの止まらないよぉ……♡」
『んあっ♡…マスターさん、私ももう……』
「イきそう?じゃあ一緒にイこうか」
『っ!?…また早く……だめっ、イっちゃう…♡』
「ルビー!中に全部出すぞ!」
『ふあっ♡…っ〜〜〜♡♡♡』
もはや言葉にすらなってないルビーの絶頂と同時に達するわたし。今日だけで一気に数回分のえっちを堪能したような気がする…
『…大好きです、マスターさん♡』
「はぁ…はぁ……俺も好きだぞ、ルビー……ってなんか俺すごく気が多い人になってるな。実際そう言われたら否定できないんだけど…」
『大丈夫ですよ、ルビーちゃんは彼女でもお嫁さんでも愛人でもどんとこいですから!』
「そ、それならわたしだって!マスターさんにだったら何されても良いし、どんなことだってできるもん!」
「……ああもう2人とも大好きだぞっ!」
「きゃっ♡」
『あんっ♡』
この後どうなったかは想像にお任せします…
〜〜〜〜〜
「…結局開いた後もしばらく続けてたね」
『いやー、すごかったですねー。イリヤさんの乱れっぷり。流石の天才ルビーちゃんもあれをコピーできる自信はありません☆』
「わ、わざわざそういうこと言わないの!」
「でもシてる時のイリヤ、すっごくエロかったからそんなに気にしなくても…」
「フォローになってないよ!?……マスターさんはあんなわたしも好き?」
「心配しなくてもイリヤのことは大好きだぞ」
「!……えへへ♡」
『ちょっとちょっとー、ルビーちゃんを放っておいてイチャつき空間展開はどうかと思いますよ?』
「ごめんごめん、もちろんルビーもすごく可愛かったぞ」
『それは当然です!……ですがこの姿を見せるのはマスターさんの前だけなので、褒めてもらえるのは乙女ポイントかなり高めですよ?』
3人仲良くお風呂に入りながらそんな他愛もない会話を続ける。ピロートークならぬバストークというやつだ。
「マスターさん、また大きくしてる…」
「これは不可抗力だから…流石に裸の女の子2人に挟まれて我慢するなって言う方が無理だし…」
『では2回戦いっちゃいます?私的にはもうちょっとマスターさんを味わいたいのですが』
「ルビーまで…」
「イリヤが嫌なら無理強いはしn…!?」
「んちゅ……ちゅ……♡」
『あ、ずるいですイリヤさん!私もマスターさんにチューしたいです!』
「…ぷはっ……と、とりあえず風呂からあがろうか…このままだと3人とものぼせルートまっしぐらに…むぐっ!?」
…わたし達がこの部屋から出るのはまだまだ先になりそうだ。