僭主は女へと回帰し、雌へと堕ちる

マスターのマイルーム、そのバスルームの入り口でオレは立ち尽くしていた。
「ん゛っ♥ぁあっ♥♥りつ、かぁあぁぁ♥♥りつかの精液で、孕みますぅぅっ♥♥」
オレの目の前で繰り広げられている情事に、目を奪われてしまう。
カルデアの、同じランサーであり、一国の王であり、神に近しいモノとなっていたという所からそれなりに評価していた奴───
ランサーの騎士王サマ、アルトリアがマスターに抱かれ雌の顔を晒していた。
「お、おまえら何ヤってんだここで!?」
「勝手に部屋に入って来たカイニスに言われたくないよ!?」
「あ、わり……いやいやまずヤるなら鍵ぐらいかけとけ!」
オレとやり取りしながらも、マスターの野郎は細い腰を掴み、肉付きの良い尻にぐりぐりと腰を押し付け続けていやがる。
恍惚としてた騎士王サマがこっちを向くと、何故か微笑んでいる。
「おや、貴方はカイニス……貴方もマスターの寵愛を頂きに来たのですか?」
「は?何言ってんだテメェぶっこ───」
「んんっ♥はぁあ……っ♥」
モノを抜かれて嬌声を上げる騎士王サマの方を見て思わず言葉が止まった。
で………っけぇ………!?
アルトリアのナカから抜かれた、マスターのイチモツ。そいつはこれまで見たことのねえデカさだった。
男だった時のオレのモノよりも、そして───あの忌々しい神よりも───
「───っ」
「おや?そんなに息を呑んで………やはり興味があるようですね」
気付けば後ろに回って来ていた騎士王サマの手で跪かされ、そこにマスターの野郎が寄って来る。
なんだこれ、やべぇ、立たなければ───
べちっ
「ぁ、っ」
シャワーで汁を洗い流され、姿を曝け出したイチモツがオレの顔面に押し付けられる。
至近距離で臭いを嗅がされ、上下関係を教え込むかのように見下ろされている。
屈辱的で、普段のオレなら殺しにかかるような事をされているのに………身体が熱くなって、ぼーっとして反抗心が湧きあがらねえ。
「私だけでリツカの相手をするには厳しいところでしたし、丁度いい機会です。貴女も……リツカのものにしてもらいなさい」
***
「あ゛っ♥ひぃ♥やめ、やめろぉ♥♥あちこち、いっしょにいじんなぁ♥♥」
ベッドに寝かされて、身体を弄ばれる。両の胸を手と舌で弄られ、女の穴をほじくられて啼かされる。
「おっぱいもおまんこも敏感だね。こんなスケベな身体だったなんて知らなかったよ」
「ひ、ひぃっ♥しら、オレだって、しらねえよっ♥♥おまえの、せいだろがっ♥♥」
こいつの手管が凄すぎるせいだ、そうに決まってる。こんなに気持ち良くさせられた事なんて、一度もねえんだから。
「準備万端みたいだね。それじゃあカイニス、行くよ」
「ま、まてやめろぉっ♥んなデカマラ入らね………っ!!ひっ♥♥ひぐぉぉおぉおぉぉおお!!♥♥」
狂暴なイチモツがオレの中に入って来た。押し広げられて苦しいはずなのに、それ以上に気持ち良く感じちまう。
敏感な所を擦り上げ、その度に快感が背筋を登って頭の方までやって来る。
「ふふ、気持ち良くなっているところで、先のおすそ分けをあげましょうか」
「むぶ!?ん、ん゛んんんんっ!!♥」
オレの顔の上に騎士王サマが跨り、雌穴を口に押し当てて来た。
快感に悶えて口を閉じれないところに、どろりとしたもの───マスターの精が垂れ落ちて来やがった。
「奥まで行くよ、そぉ、れっ!」
「んぐぉぉおぉおぉぉおおっ♥♥えぐ、んぐぅっ♥♥ひぎぃぃぁ♥♥」
くっせぇ精液の味を覚えさせられながら、奥まで突かれて啼かされる。
やべえ、このままじゃ絶対にまずいってのに、こいつらから逃げられねえ。
「たっぷりと味わって、覚えるのですよ。これから幾度となくリツカに頂く物ですから♥」
「カイニスのナカ、鍛えてるからか締め付け凄くて気持ちいいよ……!」
「お゛っ♥いぎっ♥♥ひぃい♥♥うご、うごくなぁ!♥♥」
イチモツが動く度にナカが抉れて、味わったことのない快感を叩き込んで来る。
オレの神霊としての矜持が、男に犯される嫌悪感が、蕩かされ押し流されて小さくなっていく。
「リツカのおちんぽ様はどうです?素晴らしいでしょう。如何なる女も雌に堕とす剛槍は♥」
「いっ♥やだ、いやだ♥♥おかしくなる、おかしくなっちまう♥♥」
「俺の前でだけはおかしくなっていいよ、カイニス!どんな風になっても君は俺の大事なサーヴァントだから!」
腰の動きが激しくなってくる。ナカでモノが脈打つように動く。
あの時と同じ感覚、それを今度はオレの子袋は歓迎するように吸い付いて。
「カイニスっ!俺のものになれ!俺の女になれっ!!」
「ひぃ、ぁあっ♥♥あ゛ぁあぁぁああっ♥♥」
とんでもない勢いでマスターの種が注がれてきて、オレは意識が飛びそうなくらいに……イかされた。
女の絶頂なんて今日まで知らなかったってのに、今日一日でこいつにたっぷりと教え込まれるなんて思っても見なかった。
「ひ、っぃい♥♥ど、んだけだすんだバカやろぉぉ♥♥あふれ、あふれちまってるぅっ♥♥」
どくどくと精を吐き出す動きが止まるまで奥に押し付けられ、抜かれる頃には子宮が満たされて隙間から溢れちまっていた。
「ふぅ……それじゃあカイニス、次はこっちだね」
「へ……っひ!?ば、バカやめろ!そっちは───」
「大丈夫だよ、ここもひくひくって動いて溢れた精液を欲しがるようにしてたし」
力が上手く入らねえまま、騎士王サマに押さえつけられて、マスターのちんぽが、ケツに───
***
………そうして、ケツの穴まで躾けられたオレは、オスとしてマスターに敵わない事を覚え込まされ。心身共にマスターの雌にされちまった。
屈辱的なはずだってのに、それまで抱いていた苛立ちが消えて、マスターの腕の中にいると安心するようになっちまっている。
───オレはもう二度と、不死身の男(カイネウス)には戻れそうにねえ。