僕ら帰ろうお家に帰ろう〜大家族の桜宮家〜
伝書桜さて、あれから空港から電車に乗り、バスで揺られ、その後歩いて数時間・・・
「ただいm「姉ちゃん、おかえりぃぃぃ!!!」ぐっふぅぅぅ?!?!?!」
帰って早々に何か、いや誰かに吹っ飛ばされた礼佳。それを見て盗賊は緊張も何もかも吹っ飛んだ。
「え、礼佳大丈夫?!?!」
「大丈夫、大丈夫・・・こら!!急に突撃してくるなってお姉ちゃん言ったよね?!綺里!!」
物理的に飛んで来たのは、末っ子の綺里だった。
「え〜・・・だって久しぶりに姉ちゃん帰ってくんだもん、そら突撃したくもなるって」
「だってもクソもありません!貴方、自分の年齢わかってる?お土産あげないよ?!あ、後今日お客さん連れてきたって母さんたちに伝えてきてくんない?」
「は〜い、かしこまり〜!!」
そう軽く綺里を向こうにやると、もはや空気と化していた盗賊の方を向いた。
ちなみに綺里は15である。だいぶでかい。
「はあ、ったく・・・ごめんね〜、うるさいお家で」
「いや、大丈夫だよ、そういえば何人兄弟なの?」
「亡くなった凛姉と銀兄合わせて12〜^^」
「多くない?!」
「母さんが色々拾ってくるからね〜!」
「果たしてそんな軽いノリで人を拾っていいのか・・・と、とりあえずお邪魔しま〜す・・・」
「いらっしゃ〜い!!」
家に入ると客間から何人かの声がした。
「ただいま〜!」
「礼佳〜!!おかえり〜!」「ねぇ、彼氏できたんでしょ^^教えてよ〜」「礼姉、後でチェスしよ」「ちょっと!このあとは僕とトランプすんの!!抜け駆けしないで!」
「落ち着け!うちは聖徳太子じゃないの、一度に10人も話が聞けるか!!!」
そう久しぶりにわちゃわちゃしていると
「おかえり〜!元気だった?」「おー帰ってきてるやん、お土産ない?」
「あ、母さん、兄さん」
「で、お隣の人が?」
「うちの彼氏!異議は認めん!」
「あ〜・・・盗賊です。礼佳さんとおつきあいせていただいております」
「うっ、あの人間嫌いだった礼佳が彼氏を作って帰ってくるなんて・・・!なんか感動する・・・!」
「母さん、泣くのは結婚式かうちの葬式の時にして」
「そんな縁起悪いこと言わんでくんねぇ????てかなんで彼氏とか作ってくんだよぉ・・・」
「いや、逆に彼氏作っちゃダメなん?いいやろ、別に。人の恋愛ごとに口出さんといてもろて」
「いや・・・だって心配じゃん!!DVしてきたりとk「おらぁっ!!!」いって?!急に殴ってくんな!!」
「それ以上口を開くな消すぞ」パキパキ
「ま、まあ・・・伝書、落ち着いて・・・」
「はいはい、2人とも大人しくなさい。えっと・・・盗賊くんだったかしら?お茶出すわ、ちょっとそこに座ってて〜」
「ありがとうございます。あ、これ手土産です、つまらないものですが・・・」
「わあ〜!柴漬け〜!私これ好きなのよ〜!わざわざありがとうね」
「いえ・・・礼佳も一緒に選んでくれましたから・・・」
『お茶入ったよ〜〜!!』
「うふふ、まあとにかくありがと。さ、お茶も入ったみたいだし・・・
みんな〜〜、家族会議にするわよ〜!!!」
次回、家族会議編