催眠アプリの正しい使い方

催眠アプリの正しい使い方


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「アカリちゃん、これホントにやるの?」

日堂拓馬(たくま)は眼前で机の上に腰掛け、携帯の操作に四苦八苦する恋人の夏川朱莉(あかり)に、どこか気乗りしない感じで尋ねる。

放課後の教室に二人だけ。

自分達の関係ならもうちょっとだけ、何かあっても良いのではないだろうか?

「だって、タクマも気になるでしょ?」

少女は数分の苦闘の末、できたー!!と嬉しそうにばんざいする。

猫の様なちょっと切れ長の目が、にししという笑い声と共に細まる。

「やったよタクマ!!、催眠アプリ、DLかんりょおーっ!!」

誇らしげに携帯の画面を見せびらかす朱莉。

はぁ、やっちゃった……

拓馬はそんな無邪気な恋人を至極不安そうに見つめる。

そんなの本当に、効くのかなぁ……


最近学校で流行りの“催眠アプリ”の噂…

このアプリを使えば、人一人に一回だけ催眠がかけられる……らしい。

だが実際、その噂が出てから、おしどりカップルと評された二人が突然別れたり、全然繋がりの無かった二人が付き合い始めたり……何だか校内が不穏な空気に包まれ始めていたのも事実。


中学からの付き合いのカップルとしては、まだまだ二人でやりたい事や楽しみたい事が山程ある。こんなところで見ず知らずの輩に横恋慕などされてしまったらたまらない。

だから折角だから、催眠アプリを試してみて、掛け合いっこしてみよう、というのが二人の……というより朱莉の提案だった。

「だって、一回しかできないなら、大切な人に……されたくない?」

そうおずおずと上目遣いで言われてしまったら、拓馬としては断れる筈がない。可愛い恋人の頼みなのだ。

それに、効けばそれ一回でおしまい。効かなければ……それはそれで朱莉に邪な手が伸びる事は無い。

選択肢はない……か。

拓馬は覚悟を決めて、深呼吸する。


「……じゃあ、僕からかけてね。くれぐれも……」

「わかってるって、変な事はお願いしないって」


朱莉は大丈夫大丈夫と笑いながら、催眠アプリを起動する。

起動画面から、ドット文字で

「催眠アプリ」

という文字だけが画面に浮かび上がり、

“掛けたい内容を入力してください”

というポップアップと共にキーボードが現れる。

……何というか、すごくシンプルだ。

ただしポップアップには小さく赤文字で

“ただし、ニューロン適応耐性の都合上、対象にかけられる催眠は一回だけです”

と書いてある。

これも噂通りだ。

一回掛けたらおしまい。二度目は無い。

裏を返せば、……場合によっては人格がずっと変わったままになってしまうかもしれないって事。

軽はずみな催眠は、優しい拓馬を永遠に失ってしまう危険性もあるということだ。

………なんか、そんなのは嫌だな。


「アカリちゃん、まだー?僕そろそろ……」

「も、もうちょっと待って……」


何だか、急に怖くなってきた……

初めは「拓馬を犬みたいにして」とか、「タップダンスを踊って」とか、そんな感じの催眠をかけてしまおうと考えていた。

けれど、その催眠が一生続いてしまったら……

朱莉は拓馬をじっと見つめる。


背が高いけど、ごく普通の男の子。

髪がサラサラしてて、顔は中性的でちょっと整ってるけど、目は細くて、いっつもニコニコしてる。

……たまにあたしに、小言も言うけど。

でも穏やかで、優しくて、

あたしみたいな、言いたい事言っちゃう様な女でも、やんわりフォローしてくれる。そんな彼氏。

……正直、あたしは拓馬が大好き。

中学生の頃に拓馬が告白してくれて、ちょっと付き合ってからキスして……

最近ようやく恋人って感じの事しちゃって……とても嬉しかった。

本当は、ずっと拓馬と、一緒に居たい。

他の男とか、……知りたくない。

結婚して、子供を作って、一生ずっと……

だから催眠アプリを試してみようって、誘った訳で……

でも、拓馬はどう思ってるんだろう?


拓馬はお小言は言うけど、あんまり怒んないし、私がイライラしてても、

“アカリちゃん、お茶にしよっか?“

と言ってぽややんとしてるし、

その……エッチの時もなんか淡白だし……

終わってもニコニコしながら、“アカリちゃんはとっても可愛いよ”とかしか、言わないし……

それが嫌いとかでは無いけど、そんなエッチな事が好きじゃないなら……

もしかしたら、私、浮気とか……しちゃうかも知んないし……


“アカリさぁ、日堂と付き合って、何が楽しいん?”


偶に男友達の木原からたまには聞かれる言葉。

俺はこうだとか、

拓馬はここがダメだとか、

それは所謂……拓馬を振って、俺に乗り換えちまえよ、という言外のアプローチ……なんだろう。

正直なところ、女の子を取っ替え引っ替えする様な木原は全くタイプじゃ無いけど、逆に拓馬も、もしかしたら女子からそう言うアプローチを受けてるかもしれない……


あたしの事は、学生時代の、いっときの恋とか、そんな風に考えてたら、ちょっとだけ寂しくて、嫌だなと思ったり……


……そうだ。


「……ようやく決めた?じゃあ……」

突然、拓馬が惚けた表情になる。

朱莉が催眠アプリを起動し、その画面を拓馬に向けたからだ。


ジージーッ、ザザザザー……


テレビのホワイトノイズの様な音と共に、拓馬の脳に指令を送る。アプリは認知に干渉し、入力者の意図を忠実に実行する。

一瞬力が抜けた様に、がっくりと項垂れる拓馬……


「た、タクマ?……だ、大丈夫??」


突然の拓馬のリアクションに驚き、そろそろと手を伸ばす朱莉。

その手に拓馬の肩が触れる瞬間……

ぱっちりと目を覚ます。


「ふぁーあ…あれ?…寝てた?」


欠伸をして、首を左右に振り、

伸びをして、髪をかき上げる。

……拓馬に異常はなさそうだ。

よかった。もし、このまま目が覚めなかったら?とか、ちょっと考えてしまった。

朱莉は少しほっとする。

拓馬は違和感を確かめようとするのか、キョロキョロと辺りを見回す。


「……なんつーか、変な感じだ。妙に、スッキリしてて……催眠アプリってのは、かかるとこんな感じなのか?」


…あれ?

朱莉は拓馬に不思議な違和感を感じる。

なんか、拓馬が変だ……

妙にワイルドで、いつもどこかぽややんとした目鼻立ちが、とってもスッキリしてる。

特に目とか、すごくくっきりしてる。

それに拓馬、髪とかかきあげたり……するっけ?


「何みてんだよ、“アカリ”。俺の顔、なんか変か?」


驚くアカリの前に、ずいっとタクマの顔が近づく。

拓馬は普通、自分の事を“俺”なんて言わないし、あたしの事を呼び捨てなんかにしない……

それに、拓馬の目が無茶苦茶キラキラしてて、男の癖にまつ毛が長い。

間違いない。

ただ雰囲気が変わっただけの筈なのに、今の拓馬が、とんでもなく美少年に見える。


「あれ、今日のお前…なんか無茶苦茶に、可愛いな……」

そんな拓馬の長い指が朱莉の頬を撫で、そのまま朱莉のショートヘアを耳にかける。

こそばゆくて、どこか気持ちがいい。

恥じらいと戸惑いで、朱莉の顔が真っ赤になる……

「た、たくまっ……なんか……へんだよ?」

いつもの拓馬では絶対にやらない行為だ。

いつもと異なる大胆な仕草に、朱莉は驚きと……ほんのちょっとのときめきを感じている。

拓馬はへぇ、とにやりと笑うと、

「……じゃあ、こういう事は?」

そう言うと、唐突に朱莉の唇を自身のそれで塞ぐ。

…キス、された。

驚き、半開きになった朱莉の口内に、拓馬の舌が滑り込み、朱莉舌を捕えると、口腔をぐちょぐちょと攻め立てる。

「んっ、……ん!!んう〜っ」

口の中の敏感な部分を舐められると、それだけ朱莉の身体が熱くなる。

拓馬の貪る様なキスに、意識を持っていかれそうになるのを、朱莉は必死に堪える。

…ちゅぱっ、という粘膜に吸い付く音と共に、ようやく拓馬の唇が離れた。

「ふ、ふにゃ……」

……凄く、頭が、ぽーっとする……気持ちいい……

朱莉はそんな惚けそうな自分にはたと気付くと、慌てて後退り、手の甲で口元を塞ぐ。

「たっ、たくまっ……何を!?」

何をされたかなんて、わかってる。

初めての……大人のキス……拓馬と……

まだ二人でするエッチな事は、所謂そういう事と、普通のキスと裸で抱き合ったりするくらいで、こんな互いを燃え昂らせる様な行為は…憧れこそすれ、まだ全然した事が無かった。

……だから、拓馬と……拓馬からそういう事をされると、心臓がバクバクしてしまう。

「あ、あのさ、ほんとに拓馬……だよね?」

「何だよアカリ、お前、自分の恋人も忘れたのか?」

戸惑いを隠せずそう尋ねる朱莉に、拓馬は朱莉にじりじりと近づき、穏やかな、でも悪戯っぽい笑顔を向ける。

朱莉の背中がとん、と壁にぶつかる。

拓馬に迫られて、いつのまにか教室の奥まで追い詰められてしまった……

いつもより拓馬の身長が高く、身体も大きく感じた。…胸板だって、こんなに厚かったっけ?

拓馬の手がアカリの耳元で手をつき、そのまま拓馬の顔が、その反対側にやってきて、つかまえたぞ、と囁く……


「アカリさ、ここで…しようぜ?」


拓馬はギラつく瞳でそう朱莉の耳元で告げる。……朱莉は瞬時にその意味を理解して、思わず、自分を守る様に汗ばんだ手でブラウスとスカートをギュッと握る。

躊躇いがちに拓馬の視線から逃れようと、顔を背ける。


「でも…ここ、学校……」

「だからするんだよ……興奮するだろ?」


夕暮れの学校……

いっつも2人でここにいるけど、

なんかいつもより、とてもロマンチックで……

拓馬と……ここで……

それに、催眠アプリのせいとはいえ、拓馬から誘ってくれるのは嬉しかった。


「……乱暴に、しない?」

「するかよ。俺がアカリに乱暴な事、した事あったか?」

「無いけど……その……今のタクマは……」

「俺は俺だよ。アカリ。お前が好きな……俺だ」


拓馬のいつものニコニコとした、あどけない笑顔。

ああ……拓馬は、何も変わっていない。

その笑顔を見た瞬間、直感がそう囁く。

拓馬は拓馬だ。服を強く掴んだ指が、ほぐれる。

じゃあ……大丈夫だ……


「ら、乱暴にしないなら……いいよ?」

「へへっ、乱暴にはしないけど、めちゃくちゃにはするぜ?」


そう嬉しそうに拓馬は、ひょいと至極簡単に朱莉を抱きしめて持ち上げる。

……拓馬は、本当は力持ちだったのだ。

全然知らない、彼の本当の姿……

拓馬はそのまま朱莉の机の上に座らせると、朱莉の後ろに机を並べ、自分の上着を敷いて小さなベッドを作る。そのまま座る朱莉の眼前の椅子に、背もたれを抱く様にして座る。

まるで自分の自信作を見る画家の様に、満足げに朱莉を見上げている。

じゃあさ……、

「自分で脱ぐか、俺に脱がされるか、どっちがいい?」

普段と変わらない、ぽんやりとした笑顔で、でもどこか狼みたいな視線で、そう尋ねる。

少しの沈黙の後、顔を真っ赤にしたまま朱莉はブラウスのボタンを外し、はだけさせる。朱莉の水色のブラジャーが顕になり。

まるで拓馬に…

恋人に見せつける様に……。

朱莉の胸は普通の女子よりひと回り以上、ふくよかだ。

でも、自分のアクティブさには不釣り合いなそれが…ちょっとコンプレックスでもあった。

「やっぱり……恥ずかしいよぉ……」

「大丈夫だよ。俺しか見てないんだから…」

…ブラも、自分で外して?

可愛いアカリ、もっと見たいな?タクマが囁く。

きゅっと目を瞑ったまま、ブラジャーをくいっと上に上げる。戒めを解いた朱莉の生の乳房がふんわりと、文字通りに溢れる。

「……はい……」

「アカリ、最高に可愛い……」

そう呟くと、席を立ち、まるで女神像を前にするかの様に、朱莉の前にひざまづく。

拓馬の手が朱莉のくびれた脇腹の両側を撫でると、そのままするすると上に伸びて、そのまま乳房の付け根をなぞる。

「ふっ……んっ……」

普段の拓馬がしない様な、ねっとりとした愛撫。

思わず手の甲で唇を抑え、吐息を堪える。

「アカリはさ、マジで自分の魅力全然気づいて無ぇんだよ、おっぱいだってほら、こんなに綺麗なのに……」

力強く、でも優しく、朱莉の乳房を根本から先端へ、まるで乳搾りの様に弄ぶ。恋人に揉みしだかれ、お椀の様な可愛らしい乳房がぐにぐにと形を変える。

「た、たくまっ、は……激しいよっ……」

「でも、そういうの、嫌いじゃないだろ?」

大胆に乳首を弄ばれる朱莉の脳裏に、普段の拓馬がちらつく。辿々しく、顔を真っ赤にして私の胸を優しく触る拓馬。

“アカリちゃんの胸、僕は好きだなぁ……”

…そう思うと、なんだが、浮気してるみたい…

そんな朱莉の想いに気付いたのか、琢磨が姿勢を下げ始める。

「……アカリもいつもと違う事、してみたいだろ?」

そういうと、スカートから伸びる、朱莉の白い内股に舌を這わせる……

ちろちろと、内股を柔らかくて生暖かい舌が伝うと、こそばゆさと快感が朱莉の下半身を昂らせる。

「んっ……だ、だめ、たくまっ、そんなとこ……舐めちゃ……」

もじもじと内股を閉じようとする朱莉に、琢磨は手を割り込ませ、がばっ、と無理やり開かせる。

「あっ、や、やだっ!!たくまっ、はずかしいよっ!!」

拓馬にショーツの中心をを見せつける様なその体位に朱莉の顔が真っ赤に染まる。……制服のスカートの奥、水色のショーツの中心がぐっしょりと…濡れている。

…見られてる…見られちゃってる…私の恥ずかしいところ…

「アカリがこんなに感じてくれて、俺……嬉しい」

「ち、ちがっ……こんな……」

そのままショーツを指でずらすと、未だぴっちりとした淫唇が、それでも覚えている眼前の雄の味を求めて。ひくひくと震えている。

拓馬は大きく、朱莉に見せつける様に舌を出すと、そのまま朱莉の股座に齧り付く。

「んああああっ、たくまぁあああああっ♡♡」

少女の絶叫と、じゅるるという啜る音が、教室に響き渡る。絶頂で背筋が弓なりになり、快感を逃がそうと腰が跳ねがる。

……シャワーも浴びてないのに、拓馬に無理矢理、大事なところを舐められちゃってる……

背徳感と羞恥心、そして強い快楽。

人気の無いとはいえ廊下に響きそうなくらいの嬌声は、朱莉の脳髄が人目を忘れて愛欲に染まりはじめている兆しだった。


「……っぷあ、これが……アカリの味……」

「ふっ、ふにゃあっ……、た、たくまぁ……」


ひとしきり朱莉の愛液を堪能した拓馬と、蕩け切った朱莉。

拓馬はそのまま朱莉を後ろに倒し、くったりと脱力した恋人の、最早意味を成さないショーツをするりとおろす。

拓馬も自身のズボンとトランクスをずり下ろすと、再び朱莉の華奢な腰を引き寄せる。

机に寝かせた朱莉と、立ったままの拓馬が“ちょうど良い位置”だ。

恋人が、何をしようとしているのかに気付いた朱莉は、切れ長の目に涙を湛えて、ふるふると首を振る。

先端が蜜穴の入り口に触れると、くちゅりと開いた淫穴からとろりとした愛液が漏れる……


「……たくまぁ……だめぇ……、“つけない“のは、け……けっこんするまで……だめだって……」

「……逆に考えろよ、アカリ。俺が生でしたいってことはさ……」


……ずちゅっ!!

拓馬のものが、朱莉の蜜壺を一気に貫いた。


…………俺は、お前と一緒になりたいって事だ。


「あ゛っ……ああっ……かは……っ♡♡♡」

腰を一息に突き込まれ、未だ彼氏慣れしていない未熟な蜜壺が一気に窄まる。散々舌で弄ばれた淫襞が拓馬のものを認識し、精一杯のご奉仕を始める。

……い、入れられちゃった……なまで……拓馬の……

いつかは拓馬と……と、願っていたその感覚は想像以上で、受け入れただけで、簡単に達してしまった……

それは、まだ数えるほども雄と交わった事のない牝には、強すぎる刺激だった。

「はふっ、ふにゃぁ♡♡……」

拓馬の、初めての本気のセックスに蕩ける朱莉。

利発そうないつもの表情は消え、恋人から与えられる強烈な快楽で目尻も口元も、だらしなく垂れ下がってしまっていた。


「ははっ、俺さ、アカリの蕩けた顔、可愛くて超好きだよ……」


でも、やめねーからな。と、どこか余裕のない表情のまま、拓馬はごちゅごちゅと抽送を始める。

ふああっ、という吐息と共に朱莉の目が見開くも、焦点は合わない。お腹の奥が熱い。気持ちいい、でも、怖い……


「はっ、はげしっ、たくまっ、はげしいよっ、あ……あたし、まっ、またいっちゃ……んあああっ!!♡♡」


絶頂で溶けた肉壷を拓馬のもので再び導かれる朱莉

膣奥から脳髄へ真っ白なスパークが迸る。

気持ちいいの、止まんない。たくまに気もちよくされて、あたまおかしくなりそう……

あたし、たくまに……たくまに壊されちゃう……

連続する絶頂に朱莉が快楽に狂いかける中、拓馬も限界が近づいていた。


「アカリっ、……俺のを受け止める覚悟、いいか?」

「ふぇっ、だ、だめだめだめっ!!中に出しちゃっ、たくまっ、だめだよぉ……」

いやいやと首を振る朱莉の懇願にも動じず、拓馬は腰を打ち続ける。

「いーや、今日は無茶苦茶に犯すぜ?お前を……アカリを俺だけのものにしてやるっ……」

突き込みの強さが増し、ぐちょぐちょという淫靡な響きが朱莉の体内で響く……

だめだけど、いけない事だけど………

凄く…すごく…

「た、たくまっ、たくまっ、たくまぁぁぁっ!!!」

刹那、拓馬から朱莉へどくん、という強い脈動が伝わる。

脳に霞がかかる程の……凄まじい快楽。

「あ……熱い……あたしのなか……たくまので、あついよぉ……」

腰がへこへこと痙攣し、膣奥がきゅんきゅんとわななく。

拓馬のを奥に取り込もうと、肉襞がごきゅごきゅ動く。

初めての……拓馬の……せーえき……

朱莉の目に涙が伝う……

拓馬の表情が、少しだけ曇る。


「アカリ……教えてくれよ……その涙の意味……」


暫しの躊躇いのあと、拓馬は朱莉に、画面を見せる

『朱莉の、俺への本当の気持ちを教えて欲しい』

そう書かれた、洗脳アプリ……

ノイズが視界を通して、朱莉の意識を揺さぶる。

数秒の空白を置いて、朱莉が口を開く


「……う、嬉しいから……」

「アカリ?」

「嬉しいから……泣いてるの……初めてが拓馬ので……嬉しい………」


朱莉は拓馬の首に手を回して上体を起こすと、口付けをする、朱莉の舌が拓馬の方に滑り込み、今度は朱莉が拓馬の口を蹂躙する。


「んむっ、はむっ……ちゅっ……」


暫くキスを楽しんだ朱莉は机から降りると、蕩けた笑顔を拓馬に向ける。

西陽が強まり、服装を半ば強引にぬがされた半脱ぎの少女の肢体がまるでライトアップされてる様だ。

「私が今そんな気持ちか、教えてあげる……」

そう言いながら震える手でスカートをたくし上げて、顔を赤く染め、その中を拓馬に見せつける

「ほらっ……私こんなに……喜んじゃってるよっ?……」

ぐしょぐしょに濡れぼそった秘所と、そこから溢れた精液と愛液の混ざりあったものが朱莉の太ももを、どろりと伝う。

「たくまので、もっと……めちゃくちゃにして……」

期待で震える声で、朱莉は拓馬を誘惑する。

もう、気持ちを抑えるには限界だった。


もうすっかり陽は落ちて、夜の帳が下りている。

「あ゛っ……たくまっ、すごいよっ……」

寝転んだ拓馬の上で朱莉は淫靡に腰を振り続ける。

快楽と愛情が同時に朱莉を染めて、更に昂らせる。

……拓馬じゃないのに、拓馬を感じる。

別の人とエッチしてるみたいなのに、心では彼が拓馬だって判るのがなんか、へんになりそう……

背徳感と安心感を同時に感じ、朱莉の心を狂わせる。

拓馬は朱莉を上にのせたまま、乳房をねっとりとも揉みしだく。

「たくまっ、それずるいっ……んあ゛ぁっ……」

乳首と子宮を同時に攻められ、朱莉は快楽に乱れる。

そんな恋人を満足げに見上げる拓馬。

「俺さ、朱莉を初めて抱いた時、お前の初めての男になれて、めっちゃくちゃに嬉しかったんだ……」

拓馬の声色には、感動と愛情がこもっている。それが朱莉には嬉しかった。

「た、たくまっ……わ、わたしもたくまのはじめてもらって、うれしかったんだよ?」

「ありがとな、でも今のアカリも、めちゃくちゃかわいい♡ずっと、めちゃくちゃに犯していたい……」

「いいよ…たくまっ、あたしをめちゃくちゃに犯して、孕ませちゃうくらいに中に出してっ、子宮を、たくまのでいっぱいに染めてっ……たくまの事しか考えられないようにして…」

そんな恋人の願いを叶えるべく、拓馬は寝転んだまま、朱莉の膝裏を抱えて、朱莉の腰をさらに自分に密着させる。

直下から激しいピストンを加えられ、朱莉の声にならない絶叫が迸る。

「あかり、判るか?俺のが今、お前に中出ししたくて暴れてるの……」

「うん……っ、うんっ、わかるよっ、わたしの子宮に、たくまのが、入りたがってる……」

ごつくておっきい……たくまのが、もっと奥に、奥にって、あばれてる。あたしの中で………

朱莉の中の雌が、拓馬というつがい子を求めてわななく。先端をむしゃぶり、射精を誘う。

「アカリ、すきだっ、俺と、ずっと一緒に、いてほしいっ!!」

「たくまっ、たくまっ、大好きだよっ、愛してるよっ!!」

お互いの快感と愛情が最高潮を迎え、激しいキスの果てに拓馬は朱莉の子宮に雄汁を解き放つ。

たくまっ、すきっ、すきだよぉっ…

身体を伝わる愛情に、朱莉は蕩け……満足感に浸る。

拓馬も……私と同じ気持ちで嬉しい…


「あ、あのね、タクマにはこのアプリで「ホントのタクマを見せて」ってお願いしたの……」

そしたら、タクマはこんなになっちゃったんだよ?

朱莉は拓馬に覆い被さる形で寝転んでいる。

恋人を冷たい教室の床に寝かせることは拓馬のプライドが許さなかった。さっきまでの行為でも、決して拓馬は、彼女に負担のかかる体位は選ばなかった。

性格がまるで変わっても、こういう優しさは変わらない様で、朱莉はどこかほっとして…

そして、惚れ直していた。

「…ねぇこの夜が終わっちゃったら、私達、どうなっちゃうんだろ?」

「…どうもこうも無ぇよ。俺と、アカリは……ずっと一緒だ。」

だから安心しろ。拓馬はそう言って、優しくて、頼もしい笑顔を向けて朱莉の手を握る。あったかくて、ずっと握っていたい……

そうだ。このひと時で気付いた気持ちが、また明日も続くだけなんだ。

私と、拓馬の未来まで……

拓馬の胸の上で、朱莉は意識を手放す。

後もう少し……もう少しだけこうして……カッコよくて、ちょっと意地悪な拓馬の胸の中で……


翌朝。

「うーん、僕がそんな大胆な感じに、なっちゃうとはねぇ……」

少し困った様に、拓馬は首を傾げる。

結局、拓馬は昨日の事をまるっきり覚えていないみたいだ。

私は……なぜか色々覚えていたけど。

拓馬と私が気持ちを伝え合って、未来を誓い合って……

めちゃくちゃ激しく……犯されて……♡♡

あんな気持ちが繋がったのに、拓馬はちっとも覚えて無いのが、少し寂しい……


「アカリちゃん?どうしたの?」

「う、ううん。大丈夫」

少しだけそんな気持ちが漏れてしまったのか、不思議な様子で覗き込む拓馬。

ほら、授業始まっちゃうよ?と急かすような仕草で……


「ほーら!!“アカリ”!!」

「ふにゃっ♡♡!!」

追い越し際に拓馬にお尻と腰の間をぴんっ、と弾かれ、思わず嬌声が溢れる。

「大丈夫だから、元気出せよなっ!!」

拓馬がそう言って、意地の悪そうな”あの顔“でウィンクして……教室に入って行った。


「……覚えてんじゃん、やっぱり……」


私は顔を真っ赤にして口元を隠し、

彼を追いかけていった。


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