何やかんやでミライちゃんだけレッドフォース号に乗ることになったよシリーズ_後半

何やかんやでミライちゃんだけレッドフォース号に乗ることになったよシリーズ_後半



〜〜

その❻


海賊「"赤髪のシャンクス" ゥ〜!!それに赤髪海賊団ん〜!!長い間四皇として君臨しやがって目障りなんだよ老害海賊団がァ!!てめえらをぶちのめして、おれ達が新しい四皇に成り上がってやるぜェ〜!!」

「「「ウオオオオオオオオ!!!!」」」

※画像はイメージです


ミライ「…うっわ、まさか四皇にこんな正面から堂々と挑む海賊団がいるなんて……」


ライムジュース「見た感じまだ若い…大方、闇社会で流通している最新兵器を手に入れて自分が強くなったと勘違いしてるバカだろうな」


ヤソップ「そうでもなきゃ、おれ達相手にこんな艦隊ですらない一隻で挑もうなんて無謀な事する奴ぁいねえよ…もしくは、ルフィ達でもなきゃな」カチャ


スネイク「最も、ルフィや最悪の世代の連中も、流石に準備無しに挑みはしなかったがな…」


ミライ「ど、どうしよう…私も戦う?」


シャンクス「いや、お前は手を出す必要は無いぞミライ」シャキン


ベックマン「奥の船室に下がってろ、5分で片付けてくる」チャキ…


ミライ「了解ー…」タタッ


シャンクス「聞いたな野郎共!5分で終わらせるぞォ!!」

「「「ウオオオオオオオオ!!!!」」」



海賊「5分だとォ〜?舐めやがって四皇がァ……よしお前らァ!"アレ"撃てェ!!」


バシュッ

ドゴォオン!!!!


シャンクス「うおっ!!?」


ミライ「きゃっ!!」フラッ


ガブ「危ねえミライ!!」ガッ


ミライ「あ、ありがとうガブさん…」


ガブ「気にすんな!早く部屋に行くんだ!何だ今のは…」


ライムジュース「着弾が早すぎる…ただの大砲じゃねェな、アレが最新兵器か」


海賊「ひゃはははは!!その通りさ、コイツは光の弾を高速で撃ち出す最新兵器!Dr.ベガパンクが開発していたレーザーを闇社会の研究者が解析して作り出した代物さ!」


ミライ「ベガパンク……アトラスさんの…」


ホンゴウ「ライムの見立て通りだったか…バカがくだらねえもん手に入れやがって…」


海賊「こいつなら数発撃ちゃそこらの街なんざ軽く吹き飛ばせる!!古代兵器なんて面倒なもん無くても、簡単に略奪が出来るってもんよ!ひゃははははは!!!」


ミライ「……!!」ピクッ


ダッ!!!


ガブ「あっ!おいミライ!?」


ヤソップ「このゲスども……あ?」


ミライ「ハァ………っ」タタッ


ルウ「ミライ!?何で!!」


シャンクス「!!」


ミライ「…………『簡単に』?『略奪』?」バッ(←スケッチブック取り出す

ミライ「……………っ」シャシャシャシャッ

ミライ「そんなチャチなビームで……調子に乗りやがって……!!」


ライムジュース「ミライ…?何を…」


ミライ「教えてあげるよ……本物のビームってのを!!」バッ


ホンゴウ「オイ何してるミライ!?何する気だ!?」


ミライ「"フデフデの"……」キィイイイイイイ


ミライ「"ラディカルビーム"!!!」


ピュン!!!


ドゴオオオオオン!!!!!

※画像はイメージです


「「「ウオアアアアアア!!!!」」」


海賊A「なっ……おれ達の……」


海賊B「大枚叩いて手に入れた兵器がァ〜!!」


ヤソップ「な…………」


パンチ「ミ……ミライ………」


ミライ「ハァ…………ハァ………!!」


ベックマン「……っ、今だ!!かかれェ!!!」


「「「ウオオオオオオオオ!!!」」」


シャンクス「…………」



〜〜

その❼


スネイク「5分どころか2分で終わったな」


パンチ「それもこれも、ミライがあの厄介な兵器を片付けてくれたお陰だな!」


モンスター「キキッ!」


ルウ「……で、肝心のミライはどこ言った?」


ライムジュース「お頭と副船長に船長室に呼ばれてるよ…説教で」


パンチ「ええ!?何で!?1番の戦果挙げたのはミライじゃねェか!?」


ホンゴウ「まあそりゃあな……流石に今回はおれも、お頭や副船長と同じ意見だ」


〜〜〜

船長室


シャンクス「……何で呼ばれたかは分かってるな?ミライ」


ミライ「…………命令を無視した、から?」


シャンクス「そうだ…おれ達は『戦う必要は無い』と言ったはずだ。お前もそれを承諾した…なのに途中で戻って来て勝手に攻撃したな」


ベックマン「あんたが乗船した最初に茶化した感じで『戦う必要はない』とか言ったからでもあると思うがな、お頭」


シャンクス「おいベック、今は説教中だから……」


ミライ「…………ごめん、なさい」


ベックマン「まあまあ待てミライ、おれ達は別にお前を責めたい訳じゃない」


シャンクス「ああ、理由を聞きたいだけだ……聞き分けの良いお前が何であんな事をしたのか」


ミライ「………私も、最初はおじいちゃんの言う通りに隠れるつもりだったんだけど……」


ミライ「…あいつらが『簡単に略奪』とか言ったのが聞こえて……それでカッとなって…気が付いたら飛び出してた」


シャンクス「カッとなった……それは何故だ?」


ミライ「…………」


〜〜回想(Part39より)

ミライ「………こ、これって…」

『カカカカカ…光月になりすまし…光月を滅ぼし…死ぬ!!!最高の終幕だ!!おれの人生は美しい舞台!!!』

ミライ「黒炭……筆の刀…」ガタガタ…


ミライ(私…知らなかった…この能力が…こんな怖い事に使われてたなんて…!!!どうしよう私、誰かを傷つける能力なんて全然思ってなかった…こんな誰かに恨まれるかもしれないなんて…!!)

〜〜


ミライ「…………私、ああいう奴が一番許せないの……自分の持ってる力で、無闇に人を傷付ける奴が……」


ミライ「それで、頭に来て……飛び出しちゃった…」


ベックマン「なるほどな…」


ミライ「で、でも一応、みんなを巻き込まない様に気を付けたつもりではあったの……奴らの武器だけ壊せば、後は強いみんなが倒してくれるかなって…サポートしたつもりだった…」


シャンクス「そうか……理由はよく分かった…だがな、海賊が航海をする時は、どんな理由でも勝手な行動は許されないんだ」


ミライ「え……」


シャンクス「お前はおれの孫娘だから、戦う必要は無いと最初に言った…だが、それは勝手に戦っても構わない、という意味ではないんだ」


シャンクス「おれ達は海賊として生き残る為に強くなった。だが、今おれ達が生き残れているのは、強いから、じゃない……何でだと思う?」


ミライ「……?何で……」


シャンクス「運が良かったから。ただそれだけだ」


ミライ「え…運?それだけ?」


シャンクス「それだけさ。まあ聞けミライ…おれ達は長い間海賊として生きて行く中で、大勢の敵と戦って来た」


シャンクス「その中には本当に強い奴らが大勢いた。カイドウやビッグマムや黒ひげ、それらに匹敵しかねない者が……奴らも生きていれば、今頃『四皇』と呼ばれていたかもしれないな」


シャンクス「そんな奴らも、ある者は足を滑らせ、ある者は剣をうっかり取り落とし、ある者は銃の手入れを間違えて暴発させて死んで行った……そういう死と紙一重な世界なのさ、海賊ってのは」


シャンクス「そんな世界で、勝手な行動を船員が取ったらどうなると思う?今回は誰も傷一つ負う事なく済んだが…例えば、お前が武器を破壊出来たとしても、それに気を取られて矢で刺されて殺された者が出たかもしれないんだ」


ミライ「…………!!!」


ミライ「私……わたし、そんな……」


シャンクス「あ、ああいや、すまん!脅すつもりは無かったんだ…ただ、船で戦闘に入る以上、そういう可能性を考えて欲しいって事だ……うん」


ミライ「…………勝手な、行動をして……ごめん、なさい……」


シャンクス「…ああ、分かれば良い。さっきも言った様に、誰も負傷しなかったからな!今回の説教はこれで終わりだ!行っていいぞ」


ベックマン「後で他のクルーにもちゃんと謝っておけよ?」


ミライ「う、うん!それじゃ、これで…」タッ



シャンクス「…………」フー……


ベックマン「…孫可愛さを我慢して、よく説教したじゃねェかお頭……最後の方は日和ってたがな」


シャンクス「うるせェ……」


〜〜〜

ルウ「あ、ミライが帰って来た!」


ガブ「おおミライ、お疲れ……大丈夫か?」


ミライ「うん、大丈夫……それよりも、みんな……」


スネイク「?」


ミライ「勝手な行動して…ごめんなさい!」


ヤソップ「お、おいおい…」


ルウ「なに、気にすんな!もう過ぎたことだ!」


ライムジュース「もうお頭達に説教はされたんだろ?」


ホンゴウ「ならもうおれ達から言うことはねえな。これから気を付けるんだぞ」


ミライ「うん……」


パンチ「それはそうと、凄かったぜミライ!お前のビーム!ありゃガブでも出来ねえぞ!」


モンスター「ウキッ!」


ミライ「え………」


スネイク「ああ、ありゃ凄かった!今回はお前のお陰で助かったぜミライ!」


ミライ「うん…みんな、ありがとう!」



〜〜

その❽


ミライ「え?ロックさんって幹部の中で1人だけ子供の頃のママに会ったことないの?」


ロックスター「ええ、おれはちょうどお嬢のお父上が海賊として名を上げ始めた頃に赤髪海賊団の幹部入りしやしてね……実際に顔を合わせたのはエレジアが初めてになりやす」



ミライ「へ〜、エレジアかぁ…それはまた大変な時に……え、お父上って…私のパパの事だよね?」


ロックスター「え、そのつもりで言ったんすが…」


ミライ「『お嬢』だと私のことを言ってるのか、ママのことを言ってるのか分かんないよ…」


ロックスター「そ、そっすか……」


ミライ「ロックさんの上司の娘の事を『お嬢』って呼ぶんじゃないの?だから私のママのウタの事を言ってるのかと一瞬思っちゃった」


ロックスター「なるほど……じゃ、じゃあこれからはあなたの事は……何と呼んだら良いっすかね?」


ミライ「え〜、みんなと同じように普通に『ミライ』で良いよ…」


ロックスター「そんな!お嬢のお嬢を呼び捨てになんて恐れ多くて出来やせんよ!」


ミライ「アハハハハ!!も〜、ロックさん頭硬すぎ!またややこしくなってるし!」


ワイワイ……


〜〜

シャンクス「ロックスターの奴とあんなに楽しそうに…凹んでいない様で安心したぞ……ミライ」


ベックマン「陰から何してんだお頭」


シャンクス「いや、ミライが落ち込んでいないか気になってな……孫娘にあんな説教をした手前、『落ち込んでいないか?』なんて聞けないだろ」


ベックマン「あんな説教をした手前、こんな陰から様子を伺う様な事はしないでもらいたかったがな」


ヤソップ「いや、分かる…分かるぜお頭」



ベックマン「何でお前が味方してんだ」



〜〜

その❾


ミライ「ねえホンゴウさん、ちょっと相談があるんだけど……医務室でいいかな?」


ホンゴウ「ん?おう良いぞ、来な」


シャンクス「…!!!!!」


シャンクス(ミライが……ミライが…ホンゴウに相談…!?しかも、医務室の中で…!?)


シャンクス(あの年頃の女子はデリケートな問題で悩むと聞く……そうか、ミライもそういう年頃か……)


シャンクス(そう言えば…この船でミライとホンゴウが今席を立ったことに気付いているのは…)


ワイワイ

「おい、縄どこだー!?」

「バカそっちにはねぇよ!」

「進路は安定してるか!?」


シャンクス(………おれだけか…)


シャンクス(ウチは男所帯だからな…知られたくない事の方が多いだろう…)


シャンクス(安心しろミライ…!お前の秘密はじいじであるおれが守り通す!!)


〜〜〜〜〜

シャンクス「………」ジー

シャンクス(医務室前…誰か通らないかを見張っていなければ……)


新入り「〜♪」スタスタ


シャンクス「!!!」バチッ


新入り「ゔっ…」ドサッ


シャンクス「ふう……」


シャンクス「新入りには医務室に迂闊に近寄らない様にさせなければ…ん?」


ヤソップ「う〜ん……」スタスタ


シャンクス「!!!!」ビュッ!!!!


ヤソップ「うおっ!?何だお頭!?」


シャンクス「ヤソップお前……何やってる?」


ヤソップ「は?いや、おれはちょっと、二日酔いで頭痛ぇから、ホンゴウに頼もうと…」


シャンクス「駄目だ…」


ヤソップ「は??」



シャンクス「駄目だ。医務室に入るな」


ヤソップ「は!?何言ってんだお頭!?」


シャンクス「赤髪海賊団は二日酔いで医務室に入ってはならん」


ヤソップ「いやどう言う事だそれ!!?聞いたことないぞ!?第一お頭だって二日酔いでよくホンゴウに世話になって……」


シャンクス「たった今決めた」


ヤソップ「いや何ふざけてんだ!?」


シャンクス「黙れ…おれはふざけてなどいない……」バリッ


ライムジュース「おいおいお頭…」ザッ


ベックマン「さっきから見てりゃ…そりゃあちょっと、おふざけの度がすぎねェか?」


シャンクス「おれは真剣だぞベック…何なら、今やるか?」


ベックマン「良いだろう…」


ライムジュース「ちょうど暴れてえ所だ…」


ヤソップ「え、何だコレ…おれ二日酔いなんだが……挑まなきゃいけないのか?」


ベックマン「行くぞ……」ザッ


シャンクス「いつでも来い…」ザッ


ベック・ライム「「「オオオオオオ!!!」」」


シャンクス「オオオオオオオオ!!!!」



バァン!!!!!


シャンクス「………え?」


ミライ「…………うるさいんだけど」


ベックマン「あ……」


ライムジュース「み、ミライ…」


シャンクス「え、あ、いや、違うんだミライ!これはお前のためで……」


ミライ「いや、ていうか…おじいちゃんだよ!さっきからずっとうるさいの!」


シャンクス「え……」


ミライ「私が医務室入った時からずっと覇気バチバチ飛ばしてたでしょ!!嫌でも気になるって!!」


シャンクス「え、ああ〜、気付いてた、のか…?」


ミライ「そりゃ気付くって…!こういう時こそ見聞殺し使ってよ!」


シャンクス「す、すまんミライ…」


〜〜

ミライ「……まあ大体予想はつくけど…大方、私が医務室にホンゴウさんと2人で入って行ったから『孫娘のデリケートな相談だ!守らなきゃ!』とか思ったんでしょ?違う?」


シャンクス「そ、そうです……」


ミライ「ハァ……気を遣ってくれようとしたのは嬉しいけど……だからって、覇気バチバチ飛ばしたらかえって目立つから!ホンット、デリカシーあるのか無いのか分かんないよもう!!」


シャンクス「す、すまん………」



ライムジュース「ハハッ、珍しいなァお頭が説教くらうなんざ…」


ベックマン「ちょっと前は説教する側だったんだがな…お頭…」


ミライ「…もう誤解されるの面倒臭いから言うけどね……ホンゴウさんに相談してたのは、私の能力のこと!」


ヤソップ「能力?」


ミライ「私のフデフデの能力って、使えば使うだけ体力を消耗するから…その消耗を出来るだけ早く回復出来る方法は無いかを相談してたの」


シャンクス「そ、そうだったのか……」


ミライ「……まあ、気を遣ってくれた事には感謝すべきなんだろうけど……正直、変にデリケートな問題だと勘違いされて色々気を遣われる方が恥ずかしいからね!?」


シャンクス「す、すまん………」



〜〜

その


シャンクス「野郎共!おれ達の孫娘に乾杯だァ!!」


「「「オオオオオオオ!!!」」」

ガシャアアン!!


ミライ「あはは、ありがとうみんな……でもそんな大げさじゃない?目的地に着くからもうすぐ船を降りるってだけなのに…こんな宴は…」


ヤソップ「何言ってんだ!海賊ってのは何でも大げさに騒ぐもんさ!」


ミライ「あはは、確かにそうかも…」


〜〜

ワイワイ ガヤガヤ


ミライ「今回は本当にありがとうね、おじいちゃ…じいじ、私を乗せてくれて」


シャンクス「え?あ、ああ!なに、気にする事はないぞミライ!孫娘の為だからな!」


ミライ「あとごめん、勝手な事したりして…」


シャンクス「え、あ、ああ、それこそ気にするな!反省してくれたならもういい!」


ベックマン(顔がニヤけてるぞお頭)


ミライ「…やっぱり、赤髪海賊団は良いね!みんな優しいし、陽気だし……ママが好きだって言ってた理由が改めて分かった気がするよ」


パンチ「ホントかミライ!?聞いたかお前ら!」


モンスター「キキッ!!」


ルウ「そうか?そう言ってくれると嬉しいねぇ!」


ミライ「…まあ、敵に対しては容赦ない海賊団なんだろうけど」


ライムジュース「ハハハ、そりゃ海賊だからな!」


ホンゴウ「じゃなきゃ海賊なんてやれねえよ…お前の父ちゃんだってそうだろ?」


ミライ「ま、まあ確かに………」


「「「ハハハハハ!!」」」ドッ


ミライ「……あと、赤髪海賊団は男所帯なのが良いよね」


シャンクス「ん?そ、そうなのか?てっきり男所帯は年頃の女子には嫌なのかと……」


ミライ「ううん、そんな事ないよ!だって男所帯ならさ……」


ミライ「…誰もイチャイチャしないじゃん」

バキッ


赤髪海賊団「「「「」」」」


ガブ(目が……ミライの目が……)


スネイク(目が怖ぇ……これはマジのやつだ…)


ベックマン(……お頭、船降りたらウタとルフィに言っといてやれ…子供達の前でイチャつくのはなるべく控えろってよ)ヒソヒソ


シャンクス(……あ、ああ、そうする……)ヒソヒソ



ミライ「………あ、もしかしてこの船でそういう人いたりする!?だったらゴメン…!」


シャンクス「え……い、いや大丈夫だぞミライ!!ウチにそういう奴はいないぞ!…多分」


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