九十九✖︎歌姫

九十九✖︎歌姫



「どんな女が、好みだい?」


九十九由基は特級だ。それは対呪霊用の格付けでもあるが、一部の人間によれば夜の方も特級らしいと専らの噂だ。

九十九由基は欲しいものは何をしても手に入れる。彼女は気に入った人間を、男であれ女であれ、過去に何度も自身の魅力を武器にして手に入れてきた。

そして今、九十九が欲している人物こそが、高専教師の庵歌姫だった。


九十九が今度は歌姫を狙ってるらしいという噂はどこからか広がり、歌姫と親しい人物は彼女と九十九が接触するのを避けてきた。

しかしそれにも限界がやって来る。歌姫が1人で赴いた任務先に、偶然訪れたという九十九が接触を図ったのだ。


「どうかな? 今夜、一杯でも」


バッチリとウインクをキメて九十九は歌姫を誘う。

九十九由基といえば、4人しかいない特級術師の中で唯一の女性。つまりは女性術師の中の頂点に位置する存在であり、歌姫からすればそんな尊敬する同性の術師からの酒の誘いを断るハズがなかった。


しかし、これが間違いだった。




ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥ ぐちゅぐちゅっ♥


「あっ、あっ、んぁっ! つくも、さ……んっ! どうし、てぇッ…!んあっ!」

「どうして?キミがとてもキュートだったからだよ。歌姫くん」



ラブホ街の中でも最上級のラブホテルの中の、そのまた更に1番高級な部屋の中では、ぐちゅぐちゅとした卑猥な水音と困惑混じりな女の矯声が響く。


ベッドの上で生娘のように鳴くはあの歌姫。そしてそんな彼女の蜜壺を長くしなやかな指で責め立てるは九十九由基。

まるで弱いトコを知り尽くしたかのような九十九の責めに、歌姫はなす術もなく何度も何度も絶頂に導かれる。

トントンと優しくGスポットを叩き、別の生き物のように動き回る指は膣内を丁寧にほぐしていく。



「あっ、あっ! やだやだっ、また、イっちゃ…! あ゛ぁっっ!!」

「ふふっ、またイったのかい?イキやすいんだねぇ」


本日何度目になるか分からない絶頂。歌姫の頭の中はピンク色の快楽一色に染め上げられていく。

理性とか倫理とか、庵歌姫という真面目な人間をを構成する大事な要素が、九十九の吐く甘い息と言葉や、経験したことのないような快楽責めによって溶かされていく。

歌姫が堕ちるまで、そう時間はかからないと九十九は内心で確信し笑った。


「じゃあもう一度聞かせてもらおうか。どんな女が好みだい?」

「…………ッ!」


九十九からの問いに歌姫はグッと唇を閉じてそっぽを向く。これが、今の歌姫にできる最大の抵抗だった。

しかし、そんないじらしい態度が九十九に火をつけることを彼女は自覚していない。


「ふふっ、まだ言ってくれないんだね。じゃあ次は、こんなのはどうかな?」

「んんんっっ! あ、あ、あぁんっ!」


九十九の責めは終わらない。歌姫が九十九の問いに対して、ケツとタッパのデカい女と答えるまで────







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