一行怪談 3
歌ってはいけない楽譜がある。
- 娘のおもちゃが知るはずのない私の過去を知っている。
- 自慢の馬を見てくださいと紹介されているのが、どう見ても鞍をつけた満面の笑みの老婆。
- 「ガレオン船相手に海の上を並走できるババアがいるわけないだろ、だからあれは幻覚なんだよそう思っとけ」
- 怖い夢をみたと泣くウタに、もっと怖いものがあると固定資産税の話をするお頭。
- 「あの祠壊しちゃったんですか?あー……、まあ、中の子もあなたについていくって言ってるし構いませんよお気になさらず」
- 夏島なのに異様に厚着をした島民がしきりに上着を脱ぐよう促してくる。
- 雨の日はボスの機嫌が悪くなる、ずっとドアをたたくアレのせいだろうか。
- 眼鏡を忘れた日は、無視しなきゃいけないものがたくさんみえる。
- 女ヶ島の主な産出物にレンガ、石材があることと現女帝の能力に関連性はあるのだろうか。
- ずっと歩き続ける罰を受けている。
- 「甲板でフランキーとジンベエが叱ってるおっさんだれだ?」「海坊主だって、酔って何度も船に頭突きするから…」
- 海軍の新兵だけが乗っている幽霊船があるらしい。
- 床を這う手を座長に届けに行ったら、ちゃんと両手が揃っている。
- 「この国一番の人気メニューは死ぬほどおいしいキノコのスープです」
- 「こわしたおもちゃの数を覚えている?」
- 仮にも僧を名乗るからか、土左衛門がよく流れ着く。
- 「さすがに死体は無理だ、せめてご臨終10秒前までに連れてこい」
- 「笑わないで聞いてくれおれは真剣だ、…踏みつけたおにぎりの米一粒につき7人宿る神様の連合軍に命を狙われてる。」
- 娘さんを水葬にしてから船のいたるところに小さな手形が付くようになったが、どうみても指が6本ある。
- 今日の世界経済新聞は24ページ中22ページがお悔やみ欄だ。
- 五老星が四半世紀たっても変わらず老人のままなのは触れてはいけない。
- 行儀が悪い子のところにはディーがくるぞ。
おおよその説明がつかないもののことは「悪魔の実のせいだよ」でわからないままにしている。