一行怪談 2
死人の靴を履いてはいけない、小指の裏から腐るから。
- ドレスローザのひまわりは、ずっとドフラミンゴの方を向く。
- 「良い買い物をしたえ」と空の檻を運ばせながら人混みを見渡す上機嫌の天竜人。
- かのうそつきノーランドの命日には、数年前から昼夜を問わず鐘の音が鳴り響いてついに自ら鼓膜を破る人間まで出たらしい。
- 最近発注したビブルカードに印字された「食べられません」の注意書き。
- ウタがこの地上に存在しない言語の歌を歌っている。
- 拾った音貝に記録されたどこかの誰かの解剖記録。
- 「この国では赤ちゃんのことをほやと呼ぶんですよ。おかわりいかがですか、ほやの包み焼き」
- トイレに入っていると死にもの狂いでノックされるのに開けても誰もいないことが多発している、というわけでフランキー、個室増やしてくれ。
- 十字路を右に曲がったゾロが左から合流してきた。
- ゴア王国では、『空飛ぶ風船人間に捕まるとジャングルに置いてきぼりにされる』といううわさがある。
- ドフィの耳たぶから出ている糸を引き抜いたら、全身がバラバラにほどけて糸の山だけが残された。
- 第3演習場の右から三番目の窓を潜り抜けた場合、何が起きても自己責任です。
- 食堂のスペシャルメニューを食べた人はおよそ一年以内に四肢のいずれかを欠損するジンクスがあるが、それでも連日売り切れる。
- 全部戻したはずなのに、どうしても心臓が一個余る。
- ジキジキで引き寄せられたパーツに混じる人の指。
- ワノ国から戻ったドレークさんの後ろにはよく藁が落ちている。
- 例の客が爆死したバーでは隠し味に悪魔の実を使っていたらしい。
- 「いいかべポ、知らない奴から菓子なんかもらうからこういうことになるんだ、ほら、食道までぱんぱんに髪の毛が。」
- 「人魚の肉で不老不死になれるわけがないじゃろう、ただ体の内側にびっしり鱗が生えて喉を搔きむしりながら死ぬくらいじゃ」
- 夜の海を覗くな、目が合ったらどうするんだ。
- あの辺は船幽霊が出るらしいな、今日は別のところに沈めるか。
- ポーネグリフの上に爪で掘られた「すべてをしんじるな」の文字
- 海王類の腹を裂いたら一回り小さい魚がでてきて、その魚の腹の中にも、さらにその魚の腹にも、そしてさいごに小指サイズの干からびた男の死体が。
- 歌声につられて路地を曲がると、そこは一面の墓場だった。
- あの丘の上にある影のない男が住む屋敷は、ある夏至の日に絶叫と共に無人となった。