一人でシャボンディ諸島に行ったショタアーロンです
おれ達はみんな人間の世界に憧れていて、入れないシャボンディパークを、毎日毎日とりとめもない会話をしながら眺めていた。
いつもの仲間は誰も都合が合わなかったから、その日は一人でシャボンディパークを眺めていた。
しばらくして、ふと後ろを振り向いたら船がいて、気がついたら見知らぬ人間に取り囲まれていた。
じろじろと見定めるような視線に思わず腰を引くと、いきなり腕を掴まれた。
初めて触れた人間はとても熱かった。
おれが痛がっていることに気づいた人間は慌てて手を離したので、その隙に海へと飛び込んだ。
そのまま深く潜っているうちに、なぜか恥ずかしくなって、涙が溢れて海にとけた。
次の日、シャボンディパークは、少し薄汚れて見えた。