ワンピースFilm ForH Part. 5
勝つのは家族か、英雄かサボが気づく少し前
ヒート「ありがとうなぁ、たぬき。後でピーマンやるよ」
チョッパー「いらねぇーっ!後俺はたぬきじゃねぇーっ!!!」
ドレーク「なんかごめん...」ボソッ
怪我をしていた三人を見つけたルフィ達は海賊という立場上気軽に病院へ行くのも憚れた為最も医療設備が整ってるローのポーラーダンク号に最も重傷だったキッドを
残るキラーとドレークそしてそれぞれのクルーは騒ぎを聞きつけ戻ってきたチョッパーとホーキンスの船医を中心に手当てすることとなった
治療を終えた者からサンジから炊き出しを受け取っている
キラー「悪いな。飯まで用意してもらって」
ナミ「いいのよ。ルフィのお兄さん達が困ってるって聞いてできることをしただけなんだから。お互い様ってやつよ。まぁ......船もクルーもそこまで酷い状態じゃなかったらたんまりこれもらってたけどね☆」←金のハンドサイン
キラー「......」←汗
ナミに借りを作らないようにしよう
キラーはそう誓った
そこでキッドの治療を終えたローと周囲の指示を済ませてきたドレークとホーキンスが戻ってきた
ゾロ「終わったのか?」
ホーキンス「ああ、ロー達とは同じタイミングだった」
ルフィ「ロー、ホーキンス!メシあるぞ!」
ロー・ホーキンス「「パン/肉はルフィが食え」」
サンジ「好き嫌いしてんじゃねえよ!!!」←聞こえてた
ドレーク「相変わらずだな......」
ひとまず同じテーブルにつく兄弟
切り出したのはゾロだった
ゾロ「キッドはどうだった?」
ロー「安心しろ。命に別状はねぇ。ただ......あいつが受けた傷に気になるものがあった」
ローが言うにはキッドの怪我は殆ど打撲それも武器でなく“素手”でできたもの
酷いのは左脇腹で恐らく義手を破壊されその破片も当てられたのではと見ている
ジキジキの能力で武器の奪取他攻撃も防御もできるキッドに武器を奪われた相手がやけくそに殴ったのではと考えたがそれにしては的確すぎる
何より不意打ちであろうとなかろうとキッドの覇気をものとせずかつ義手もろとも砕きにくる拳など心当たりがありすぎた
ロー「お前ら正直に言え。誰と戦ってキッドはああなった」
ルフィ「ロー......?」
ドレーク・キラー「「............」」
まっすぐ睨むローとどう言葉を出せばいいのか考えあぐねるドレークとキラーの姿にルフィは戸惑う
ローの質問に答えたのは彼の後ろから放たれた声だった
キッド「やったのはジジイだ」
義手を外した状態で包帯や湿布を施されたキッドが立っていた
ルフィ「キッド、起きれたのか!」
ロー「お前......安静だっつったろ!!!」
嬉しそうなルフィと怒鳴るローを横目にテーブルに座るキッド
ゾロ「それより、なんつった?“ジジイ”ってまさか......」
キッド「そうだ」
キッドははっきり告げた
キッド「俺達は、ガープのジジイに殺されかけた」