ワノ国後にエレジアに行くかも知れなかった世界
「おーいウタ、そろそろ出るぞ。忘れ物無ェか?」
「ん、私は大丈夫」
「うし、じゃあ後は買い出し組が戻ってきたら出航だな!次の島も楽しみだな〜!」
「この国ともお別れかぁ……色々あったなぁ」
「ししし、まあなァ。
なあ、ところでウタさ」
「なに?」
「おれが最後戦ってた時何か歌が聞こえてきたんだけどよ……あれ歌ってたのウタだよな?」
「あ、ちゃんと聞こえてた?よかった、どっちもこっちも凄いバトルだったから聞こえてないかと思ったよ」
「ああ、ちゃんと聞こえてたぞ。不思議だよな〜、ウタの歌聞いたら何かすげー力が湧いてくるんだよ。みんなも言ってたぞ」
「うーん、そんな能力じゃなかった気がするんだけどなぁ……ま、お役に立てたなら何よりですよ」
「でも私もまだまだだなぁ。歌ってみんなを元気付けられたのはいいけど、それ以外はみんなに守られてばっかりだったし」
「おれの仲間はみんな強いからな、守られてる間は傷1つつけらんねェよ」
「……ねえルフィ。私も、もっと強くなりたい」
「今でも充分強いんじゃねェか?」
「ううん、これじゃまだまだ足りないよ。
いつかシャンクスに会えたら、『なんでそっちから会いに来ないんだー』って引っ叩いてやらないといけないからね」
「ハハ、そりゃまだまだ足りないな!」
「だからさ、時間があればでいいんだけど……行ってみたい島があるんだ。あたしが強くなれそうな島……
音楽の島、『エレジア』」