ルフィがロビンも抱き潰すお話 その4 -宣言-

ルフィがロビンも抱き潰すお話 その4 -宣言-

調子に乗ってSSを書き始めた人




「ロビン」


昼下がり、サニー号 3階で花壇の手入れをしてると背後から声を掛けられた。

顔を見なくても声の主が分かる。


「あら、ルフィ。」


どうしたの、と作業を中断して微笑しながら返答する。

しかし、ルフィはこちらをじっと見つめるばかりで、何も答えない。

十秒ほどだろうか、無言が続く。

さすがに訝しく思い始め、こちらから声を掛けようとした時、ルフィは口を開いた。


「この間の"お願い"だけどよ。今も気持ちは変わらねェのか?」


一瞬、反応が遅れた。

ルフィからこの話題を振られると思っていなかったからだ。

だが、ナミが"約束通り"働き掛けてくれたのだろうと理解するとすぐに返答した。


「ええ、私の気持ちはあの時と変わってないわ。」


情炎を胸の内に秘めながら、ルフィの目を見てハッキリ言う。

ルフィは そっか、と呟くと麦わら帽子を深く被り直す。

そのまま一度深い呼吸をすると、ロビンにゆっくりと近付いた。

やがて息遣いを感じられるほどの距離になるとロビンの顔を覗き込んだ。


「・・・・っ」


思わず、ロビンは息を吞んだ。

帽子のつばから覗くのはいつもの子どもように明るく、太陽のように温かな眼差しではない。

ギラついて、熱くて、ドロドロした光を宿した眼がじっと見ている。

こんなルフィの目を初めて見た、と驚きと共にロビンは思う。


‐逃げられない


何から、と自問自答する前にルフィは口を開く。


「ロビン。」


一言、ルフィはロビンの名を呼ぶ。

そして返事も待たず、ハッキリとロビンに言い放った。


「次に島を見つけたら一緒に来い。そん時に抱いてやる。」


「だから」


-必ず来い


ドキリとした。

ゾクッとした。

一気にルフィの気配が変わったのだ。

それは絶対的な強者、王者の風格。

ロビンはルフィが発する気配に呑まれ、コクンと頷くことことしかできなかった。


「・・・よし、話はこれで終わりだ。」


じゃあな、と後ろ手に手を振りながら、腕を伸ばして船首の方へ飛んでいく。

去り際にはさっきまでの空気は噓のように消え去り、いつものように人懐っこい笑顔していた。


「・・・・っ」


ロビンは落ち着きを取り戻すと、自分の状態に気付く。

口が、緩んでいた。

自分は笑っていたのだ。

ルフィに抱いてやると言われ、喜んでいたのだ。


「・・・・フフフッ」


吹き出すように笑い声が出た。

生娘のように胸がドキドキしている。

初めて見たルフィの姿にゾクゾクしている。

ルフィの宣言に、昂りを抑えられない。

お腹の奥でじわりじわりと熱が高まる。

自分の中の"女"が燃えている。


興奮冷めやらぬロビンはしばらくの間、一人花壇の前で佇んでいた・・・・。






サウザンドサニー号、その船首はライオンを象っている。

そこは先代の船、ゴーイングメリー号から変わらず"船長"の特等席だ。

その特等席に座り、ルフィは水平線をじっと見つめていた。


「・・・・・・。」


ふと、背後から気配が近付いた。

この特等席に来るものは、自分を除けば一人しかいない。


「なぁ~に、マヌケな顔してんのよ」


爽やかな声がした。

航海士であり、仲間であり、自分の女であり、大切な"宝物"≪モノ≫。

ナミだ。

ナミは危なげなく船首部分を歩くとルフィの隣に座り込んだ。


「おれ、そんな顔してたか?」


「してた、してた。考えすぎてボーっとしてる子どもって感じね」


ルフィはむうっと頬を膨らませた。

考えこんでいたのはその通りだが、子どものようと言われるの心外だ。

さも不機嫌ですよと顔でアピールするルフィをナミは愛おしく見つめる。

このまま他愛のない話を続け、コロコロと変わる表情を楽しみたいが用件は別にある。

ナミは本題に入るべく話を切り出した。


「その様子だとロビンにはちゃんと言えたみたいね」


「おう、ちゃんと言ったぞ」


一転、フンスと鼻息を鳴らして言う。

今度はどうだと言わんばかりだ。


-本当に愛らしい


四皇として、海賊王を目指すに相応しい強さを持っているのに。

ベッドではあんなに逞しくて、激しく、深く深く愛してくれるのに。

私たちの船長は、どうしてこんなにも可愛いのだろうか・・・。


再びルフィに見惚れてしまいかけ、ダメダメとナミは頭振った。

そして話を進めるべく口を開く。


「私の方も、皆から許可を取り付けたわ」


「次の島では数日間停泊して、各々自由行動ってことにしたから、ロビンのことも問題なし」


ルフィがロビンと話している間、ナミは他の仲間の元へ行き次の島での行動を決めていた。

一部からは羽目を外しすぎるなよ、と注意されたものの概ね問題なく承諾を貰った。

しかし、それが恋人ではないロビンを抱くためとは夢にも思うまい。


「後は、島を見つけるだけね・・・・。」


「前に見たいに町があればいいけどなァ・・・」


クスクスと小悪魔のように笑いながらナミは言う。

同じようにシシシッとルフィも笑う。

まるで悪巧みが上手くいった悪戯っ子2人だ。

そして、一頻り笑い合うとナミはコテンとルフィの肩に頭乗せた。


「でも、本当に良いんだな? "あの時"みたいにロビンを抱き潰しちまって・・・」


「いいのよ。それがロビンのお願いだもの。そして私も"ルフィがロビンを抱いてほしい"のよ」


ナミから"その話"を聞いた時は凄く驚いたものだ。

それはロビンからの"お願い"について相談したら、ナミもロビンから同じことを言われており、断ったら犯されたというのだ。

流石のルフィも仲間とは言え、自分の"モノ"に手を出されたことに少々怒りを覚えたが、それをナミは抑えた。

そして、ロビンを自分のように抱き潰してほしいと言った。

ルフィは更に驚愕するも、理由を聞いた。

ナミ曰く、ロビンがそんな行動に出たのはルフィのことを想っていたから。

だから、自分にしたように愛してあげてロビンもルフィの"モノ"にしてあげて欲しいと言った。

無論、噓である。

しかし、ルフィは生来の愚直とも言える素直さからか、はたまた愛する人の願いだからか、その申し出を受け入れた。

かくして、ルフィは腹をくくりロビンへ宣言を行ったのだ。


ルフィはロビンへと想いを馳せた。

まさか、ロビンが自分のことを好きだったとは思わなかった。

きっと自分とナミが恋人になった時、苦しかっただろうに。

それが今回の行動が原因なら非は自分にある。

ならば、その分思いっ切り愛そう。

目一杯抱いて、気持ち良くしてあげよう。

ルフィはそう決意し、ナミの心地よい重みを肩に感じながら水平線の向こうをじっと見つめた。




















-うまくいった・・・。


これでロビンは抱き潰される。


きっと"あの時"の私と同じくらいか、それ以上に抱き潰される。


そうなったら、もうオワリ。


貴女はもうルフィ≪海賊王≫の"モノ"≪宝物≫。


ルフィ≪所有者≫のことだけ考えて生きていくの。


私と一緒にルフィの傍にずぅっーといるの。


でも良いわよね、ロビン。



-抱き潰されて


-滅茶苦茶に犯されて


-数え切れないほどイカされて


-身も心も染め上げられて


-他の男なんて考えらなくなって


-ルフィのことだけ考えて生きていく


-それはね、とても幸せなの


-とっても、とぉーっても幸せなの


-だから





-楽しみにしててね。ロビン・・・。




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