ルエッティ・野外・2
壁のような木の幹に突いていた手を、片方下ろす。珍しくミニスカートを履いているルエッティの裾の中に潜り込ませると、その内側はまだどこに触れていなくても湿気を伴っていた。
「…………、」
最後の合意確認としてルエッティの顔を見下ろす。彼女は潤んで切なげな瞳を逸らさなかった。
「……っ、ぁ♡」
緑色のスカートの内側に指が触れる。直接を妨げる毛の感触はなく、柔らかで、湿った割れ目が指の腹に吸い付いた。
「ぅぅ、んっ♡ ん……っ」
太ももが閉じて右手が挟み込まれた。
ルエッティの体温と湿り気が逃さず伝わってきて、して欲しいという意図が流れ込んでくる。
まだズボンの中に閉じ込められて膨らんでいく一方の欲情を代償するように、指先をその内側に食い込ませた。
「んんっっ♡ ───っ!!」
中指の先に溢れ出る蜜を絡めながら、その入り口を輪を描くようになぞっていく。同時に親指で彼女の興奮の象徴である、先端で膨らんだ小さな核をつぶして、捏ねて。
人差し指と薬指、小指でそれぞれ割れ目の左右をプニプニとしながら、広げ、閉じ、広げ、内側に溜まった熱を手に受け止める。
「あっ、ぁう、あ♡ や♡ うぁっ♡ こ、声やぁっ♡」
必死になって声を押し殺そうとしているようだが体が弛緩し、腰が震えて止まらない。
あまり意地悪しすぎるのも可哀想なので、もう片手で頬を撫でてから、よだれを掬った親指を唇に触れさせるとルエッティは赤ん坊のように吸い付いた。
「ん……んん、んむぅ……ぅ♡」
ちゅうちゅうと吸うように親指が口の中で舐められている。きっとこの栓を抜けばルエッティは甘い声をがまんできずに、蜜の香りで花に蝶が集まるようにこの場に人がやってくるだろう。
「はぁ……はあっ……」
息が上がる。ズボンの内側はもう痛い。
限界だ。
「ん♡ …………ん、んんっ、むーっ」
ルエッティに下から侵入していた右手をぬるりと引き戻した。
見えない位置で指とそれが挿入っていた部分とを繋ぎ止めたがるような蜜のアーチがかかり、快楽を甘受していたルエッティはそれを取り上げられて抗議しようとする。
それを、口に挿入された親指をさらに押し込むことで抑え込んだ。
ルエッティで濡れた右手で、ズボンの中に閉じ込められていたものを解放すると、彼女も意図を理解したようだった。
「ぷあ、ん…………」
涎の絡んだ親指がルエッティの口の中から解放された。気加熱で冷えるはずの感触は、彼女の吐息に包まれてまだ生ぬるい。
ルエッティはその場で膝を折ると、顔の高さを屹立に合わせてその頬を添えた。
「してくれる?」とは聞かなかった。
「はあ……♡」
癖のある短髪に優しく手を置いて撫でてやると、彼女はよしと言われた仔犬のようにそれを口に含んだ。
「ううっ、っ、っぅ……っ!」
鋭い快感が竿を舐める舌の動きによって与えられる。
小柄で口内の容積も小さいルエッティは、無理に顔をグラインドすることなく舌使いや頬の動き、そして呼吸のための吐息でさえも上手に使っていた。
唇と舌で圧力をかけて強い快感をもたらしたかと思えば、こそばゆい刺激を舌先で与えてきて、たまらず腰がひけると敢えて追わずに口から逃して根元から先端までを舐めあげる。
「あああっ、っぁ! く、ぅ……」
「♡」
正直軽く見てた。
誘惑するだけのことはある、めちゃくちゃ上手い。コイツ!
ゾクリという感触にハッとなって下を向くと、ルエッティの顔に竿が乗った形になっていて、つまり彼女の舌はその奥の、一番柔らかな部分を遊んでいた。
同時にグチュグチュという淫な音も鳴っている。堪え性のない子は何もかも開け広げになることも厭わずに、スカートの前面を捲り上げて自分を掻き混ぜていた。
その光景に、背筋から興奮が流れ込む。
「はあっ、はぁっ…………あっ!」
もういつ出てもおかしくない。
次咥え込まれたらきっと出る。
あの熱い口の中で間違いなく。
「…………♡」
ルエッティは先走りを震えた先端に口つけると、唇をうすく開いた。
甘皮を破るように内側に押し込まれていき、舌でガイドされながら挿入れる奥まで挿入った時点で、俺は絶頂の頂点から転がり落ちるように達した。