リダン×エクシーズ・スライドルフィン(♂)
「今日は目一杯泳ぐわよ」
クロノダイバー・パーペチュア海での休暇を堪能していた
しかし、そんな彼女に水を差すように端末が鳴る
「ちょっとリダン!!オフなんだから呼ばないでよ」
パーペチュアは連絡を寄越したリダンに抗議する
「悪い。やられちまった。大至急蘇生させてくれ、あとオーバーレイ・ユニットも頼む」
「しょうがないあ。蘇生しといたよ。じゃあ次はオーバーレイ…あれ?ない…」
パーペチュアはリダンに転送するためのオーバーレイ・ユニットが尽きていることに気づく
「どんな相手と戦えばこうなるのよ。まったく……はあ、どうしよ」
「ケケケ(ピンチみたいね)」
パーペチュアが困っていると近くにいたイルカが声をかける
彼の名はエクシーズ・スライドルフィン
パーペチュア同様オーバーレイ・ユニットを転送する能力を持っている
「もしかして助けてくれるの」
「ケケケ(まあね。アタシに任せなさい)」
「じゃあさっそくお願い!」
「ケケケ(それじゃあ行くわね)」
エクシーズ・スライドルフィンはオーバーレイ・ユニットになってリダンの元へと向かう
「よし!復活したぞ」
リダンはパーペチュアの力によって自身が蘇ったことを確認する
「オーバーレイ・ユニットも来たぞって……なんだこのイルカは!!」
蘇生されたばかりのリダンは突然現れたエクシーズ・スライドルフィンに驚く
「ケケケ(あなたがリダンね。結構ハンサムじゃない)
エクシーズ・スライドルフィンは蘇生したばかりのリダンにキスをする
「な、何をするんだお前!?」
いきなり口づけされ慌てるリダン
「ケケケ(パーペチュアちゃんもなかなかだけど、アナタはかなりアタシ好みよ。セックスしない?)」
「なっ!?」
リダンはエクシーズ・スライドルフィンのあまりに突飛な提案に言葉を失う
「ケケケ(イルカはねセックスが大好きなの。一日に何度もするし性別なんて気にしない。交尾は数秒だけど愛を深めるためのセックスを大事にする。おちんちんやおまんこだって人間と同じように快楽を感じ取れるの)」
「いや、だからと言って俺は……」
リダンはあまりにもあけすけな態度をとるエクシーズ・スライドルフィンにたじろぐ
「ケケケ(遠慮することなんかないわよ)」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!クソっ、パーペチュアめ、なんでこんなヤツを寄越したんだ」
いますぐエクシーズ・スライドルフィンから離れたいリダンであったが、オーバーレイ・ユニットが必要なこの状況においてはそうもいかない
「ケケケ(さあセックスしましょ)」
エクシーズ・スライドルフィンは再びリダンに口付けをする
「ん……くちゅ……ぷはぁ」
「おいっ……もう止めてくれ」
エクシーズ・スライドルフィンは止まらずゴムのような身体でリダンを抱き寄せると首筋を舐め始める
「ひぃ……うぅ……ああ……」
全身がヌルヌルとした感触に包まれる未知の感覚に翻弄されるリダン
さらに股間には勃起した肉棒が押し当てられる
「ケケケ(あらら、もう感じちゃってるの?可愛い反応ねえ)」
「本当に…するのか?」
怪盗ではあるがその端正な顔立ちで女性からの人気が高くそれなりの経験があるリダン、しかし同性のイルカとのセックスは初めての経験であり戸惑いを隠せない
「ケケケ(いきなりお尻に挿れるのは痛いだろうから少しずつ慣らしていくわね)」
「えっ……あっそこは……」
「ケケケ(大丈夫、すぐに気持ち良くなるわよ)」
エクシーズ・スライドルフィンは肛門の周りを刺激しながら徐々にリダンの穴へと挿入していく
「ぐあぁっ!!痛い!!」
穴を押し広げられ激痛に襲われるリダン
「ケケケ(落ち着いて、ゆっくり深呼吸して力を抜いて)」
「ふー、ふー」
リダンは言われた通り深く息をして痛みを和らげようとする
「ケケケ(どう治まった?)」
「なんとか……」
「ケケケ(それじゃあ動かすわね)」
「ぐっ……」
エクシーズ・スライドルフィンはピストン運動を始める
「ケケ(どう?まだ少し辛いかしら)」
「いや、だいぶ楽になった」
リダンは驚いていた
無理矢理犯されたも同然の状況であるにも関わらず不思議と不快感はない むしろ快感すら覚えていた
「ケケケ(じゃあもう少し激しくするわね)」
「ああっ!」
さらにスピードアップするエクシーズ・スライドルフィンの動き
それに伴い快楽も増していく
「ケケケ(言ったでしょう。イルカのセックスは愛を深めるためにあるのよ。相手に痛い思いをさせるのなんてセックスじゃない。そんじょそこらのケダモノのする行為と一緒にしてもらってわ困るわ)」
「ぐっ……すごい……」
「ケケケ(そろそろ出すわよ。受け取って)」
「あ、熱い……」
エクシーズ・スライドルフィンはリダンの中に大量の精液を放出する
イルカは射精までの時間が早い
エクシーズ・スライドルフィンのものも約30秒という短い時間であった
しかしそれはリダンにとって人生で最も濃密な性交となった
「リダンはまだここにいるぞ。探せ!!」
SーForceのグラビティーノが仲間達に呼びかけている
「しつこいな」
「ケケケ(大丈夫、アタシがいるわ。さあ今のうちに)」
「あっ、ありがとう」
リダンは色々思うところがあったがとりあえずお礼を言うと異次元へと跳躍する
「ケケケ(オーバーレイ・ユニットは消耗品。儚く消えていくのが運命。でもだからこそこの一瞬が尊いのだとアタシは思う)」
エクシーズ・スライドルフィンは呟くと次の出逢いに思いを馳せながら死者の眠る海へと沈んでいった