【閲覧注意】ラヴィーネ「ウォーターベッドで燃える氷水」
Part1/8
「なぁ そろそろ一休みしようぜ」
太陽が高くなろうかという頃、私(ラヴィーネ)はカンネに声をかけた
私たちは今 オイサースト郊外の森の中の、とある泉にある秘密の修行場に来ていた
秘密とはいっても単に他に知られていないだけで、どこかいい修行場がないか探していたら見つけただけの土地だ
私たちの魔法には欠かせない水を湛える泉があり、魔物もあたりにおらず、行き来が苦ではないと好条件が揃っていたので私たちはこれ幸いと徐々に持ち込みを始め、
今は座学ができるようにイス、机と黒板や掃除道具などを設置した
もっと寝泊りできるような小屋を建てようかという話も出たが、技術と費用が圧倒的に不足していたので断念
とはいえキャンプ用具を持ち込んでのプチ合宿みたいな事は何回か行ってはいる
ただ、不甲斐ない事に私はそんな大チャンスを前にしてまだ一線を超える事ができていない…
「そうだね。休憩しよっか」
今日、ここで修行しようと提案したのはカンネだ。最近疎遠のここに久しぶりに行きたいと言い出したからだ
「…そうだ、ラヴィーネ。私試したいものがあるんだ」
微笑みを浮かべてカンネが何やら提案してきた
「試したい? 今一休みするって言ったばっかだろうが」
「いやいや魔法じゃなくて魔道具というか…。私特製の『ウォーターベッド』を作ってみたんだ」
「『ウォーターベッド』?」
「ゼリー状のベッド、って言った方がいいのかな…。まぁ要するにそういうの!水をいい感じの柔らかさに固定してベッド代わりにするんだ」
「水枕みたいなもんか」
「そうそう!その水枕の外側の部分が無くて全部水ってのがポイントだよ。気持ちいいんだ」
「へぇ… って、その口ぶりだともう試したみてえだな」
「うん。家で徐々に調整してね、何とか形になったから今回外で使ってみようって」
「なるほどね けどお前そんなかさばるもの持ってきてないだろ」
「ふふーん 実はこれがそうなの」
自慢げに言うとカンネは顔より二つ回りほど広い幅の大きさの革袋を取り出した
「この中に圧縮して入っているのです」
「おぉ」
得意気なカンネに私は素直に感心する
ベッド一台を両手で抱えることができるくらいの大きさにまで圧縮できるのはなかなかの芸当だ
「話は早い方がいいよね、それじゃあ取り出すよ。【水を膨張させる魔法】っ」
ボフン!
あっという間に革袋から何かが飛び出て、四角い布団のようなものが出現した
青色だが結構透明で、出現の衝撃でまだプルプル震えている
…たしかにでっかいゼリーだわ これ
大きさは…大の大人が十分仰向けになれる幅があるな…うーん、だけど女二人分には狭いな…体を少し寄せ合わんと収まりきらないぞ…
いやまて、それはつまりこの状況でその大きさのものを出したってことは…
添い寝上等ということか!可愛い奴め、カンネ
そうなれば一刻も早く主導権を握らねば
Part2/8
「よし、出現は成功だね」
バッ ペタン
カンネが呑気に状況を見守っているスキに、私はベッドに飛び込んだ
弾かれたり、波打つような反動を想像していたが、ベッドは形をほとんど変えることなく私をうけとめた
ひんやりとした感触が頬から伝わってくる。それでいて硬さもないので痛みも無い、これはなかなか快適だ
「ちょっと何してんのラヴィーネ!」
「試したい、って言ったろお前、だから試してんだろ」
うつ伏せの状態から仰向けになりながらカンネの抗議をかわす
「なかなかいいじゃねえか これ。肌ざわりもベトつきそうな見た目しといてしっとりとしているし」
「もー。そこも苦労したんだ、一定の感触になるように空気の湿気とバランスとるようにして…」
ああ、太陽の光が眩しい…このまま一眠りできそうなくらいだ
早速リラックス気分に浸ろうとしていると、陽光を影が遮った
「ちょっと聞いてるの?私の頑張った話!」
不満そうな顔で腰に手を当てたカンネが覗き込んできた、垂れ下がるお下げがまた可愛らしい
「昨日も夜遅くまで調整していたんだからね!」
「んー。もっと近くで話してくれよ…っ!」
グイッ
私は油断しているカンネの腕をつかみ、言いながら、カンネを抱き寄せるように引っ張る
「ちょっ ラヴィ」
ドサッ
目論見通り、カンネは私の胸元に倒れ込んだ
私のこの行動が『お誘い』であると察してくれればありがたいのだが…
「ちょっとー なにすんのラヴィーネ」
顔をあげたカンネはまるで気づいてやしねえ
こんなに密着してんのにほぼスルーってのももう慣れっこてのは嬉しいやら悲しいやら
「何だよ、このベッド使いたいんじゃないのか?」
言ってすかさず両肩を掴み、グルンと回してカンネと私の体位を入れ替える
「あっ」
というまにカンネはベッドに仰向けになり、私はそのカンネに跨った四つん這いの姿勢になる
私たちの間ではよくある喧嘩の体勢の一つだ、だが今は喧嘩中ではない
「…どいてよ、ラヴィーネ。私今から一休みするんだからさ」
無理矢理寝かされたのが不満なのか、真顔でどいてとか言わないでくれよ…
「ちっ」
いつもの喧嘩ではないから私は素直にカンネからどいた
するとすぐにカンネはブーツを脱いで素足をさらけ出した
本気でくつろぐつもりだこいつ…
「まぁラヴィーネは端っこでのんびりしててよ」
「てめぇ…」
悪態は付くが、私はカンネの足先あたりの位置のベッドの端に腰を下ろした
視線の先の草むらをなんとなく眺めながら、私は思いにふけ始める
一級魔法使い試験が終わってから、カンネは以前にも増して努力をするようになった
自らの得意とする水を操る魔法の技量を向上させるだけでなく、水という媒体をいかに活用するかも考え、実践に移すようになった
水があった場合どんなことができるか?水をどうやって運搬するか?そういった水の可能性を追求している様に感じる
このベッドもそうだ。こんな感じの水アイテムの提案は今回が初めてではない
錬金術師【アルケミスト】でも目指すことにしたのかと突っ込んだ事もある
一方で私もカンネに負けじと修行と努力を欠かしているつもりはない
ただ、今後の方針には少し頭を悩ませている
冷気を操れるようになるとか、
製氷や操氷の精度をさらに向上させるとか、
カンネとのコンビネーションをさらに磨くとか…
…どうしたものか…
……せっかくだから、カンネに相談してみるか…
「なぁ、カンネ…」
私はカンネの方を振り向いて声をかける、が、返事がない
「…カンネ?」
やはり返事がない
「まさか…」
私はベッドに膝をついてカンネをのぞき込むが…
「すぅ すぅ…」
いつの間にやら、カンネは眠りに落ちていた
Part3/8
「まぁ 昨日も遅かったっていってたからな…」
呆れつつも、しょうがないと眠らせてやることにする
サワ…
何となく、カンネの横たわるお下げをそっと撫でる私
しかし…
私は気づいてしまう
『ベッドの上』でカンネが無防備な姿でいることに
「…チャンスだろ」
私の中の邪なラヴィーネが頭角をあらわし始めた
魔法の修行も大事だが
カンネとより深い仲になるためのシミュレーションもおろそかにしているつもりはない
早速、私は荷物からガラスの瓶を取り出した
中は真っ赤な液体で満たされている
これは即効で魔力を回復させるポーションなのだが、即効性の分、催淫効果があるというデメリットを持つ
決して、媚薬についでに魔力回復効果が付与されたものではない!
そしてこれは肌に塗って効果を得るタイプだ
飲ませるタイプでは水に対して舌の鋭いカンネに悟られる可能性が極めて大きいから使えないが
これなら今のうちにカンネの肌に塗りこんでじわじわと…
ニヤリと笑みを浮かべた私は瓶のふたを外し、指でつまんでカンネに近づいた
カンネの寝顔を覗きこむ
何も知らないカンネはやすらかな寝息をたてている
今すぐにもその寝顔にキスしたい衝動を我慢して…いよいよだ…
このポーションをカンネに垂らせば…
カンネは媚薬の効果で性感に悶え、私を求めたくて求めたくて仕方がなくなって…
…いやまて
そう簡単に上手くいくか?
そりゃ媚薬でムラムラするだろうが、それで私に身体を預けてくるか?
別に体がマヒするって訳じゃないし、魔法を封じるわけでもない
暴れたり泉の水で反撃でもされたらオジャンじゃないか?
それにカンネは魔法の努力の成果を披露しているってのに私は何だ?借り物の薬でどうかしようなんて…
少なくとも今は使わない方が…いいよな
脳内で勝手に完結した会議に基づき、渋い顔をして私は私に中止命令を下す
「仕方ねえな…やっぱ悪いことはできねぇ」
ふぅ、と小さいため息をもらすと 私はガラス瓶へ目を向け────────
「げっ!」
うっかりしていた。私はガラス瓶を知らぬ間に傾けていて、ポーションを垂れ流ししていたのである
幸いなことにカンネの身体にはかからず、近くのベッドに垂れていた
だが、ポーションはベッドに染み込んだのか、垂れた部分が妖しい紫色に変色してしまっていた
「まずい…」
ウォーターベッドというだけあって、しっかり水分を吸収しているのが分かる
「しょうがねぇ…こんなときのために…」
私は擬装用で持ってきていた同じ色のジュースをこぼしたと言って誤魔化すことにした
「はぁ…馬鹿な事するもんじゃねぇな」
なんか無駄に疲れてしまった
「私も一眠りするか…」
私はシーツをベッドの周りの草むらに敷き、ベッドの端を枕代わりにして横になった
端とはいえ柔らかく、ひんやりしていて気持ちがいい…
なかなか快適だ、ありがとうな、カンネ…
私はすぐに眠りに落ちた……
Part4/8
「うう…ん…」
なにやら頭というか顔全体に熱を感じたのか、私は目を覚ました
空を見ると、太陽がだいぶ高い位置に登っている
1時間…以上は眠っていたか…その割にはなんかスッキリしないというか…
「…!?!」
頭を起こして何気なくカンネの方を見やると、異常な光景が視界に飛び込んできた
ベッドが一面紫色に変色しているのである
「何だこりゃ……カンネは!?」
サッと近づくが、特にカンネに異常はなさそうだ、色だけ変化したのか…?
すると先ほど媚薬を落としたところが一段と濃い紫色になっていることに気づく
つまり…
「この媚薬をベッドが吸収して拡散させた…?」
うかつだった。落とした時点で気づくべきだった。一眠りしている間にベッド全体に染みわたってしまった…
「まずいぞ…どう言い訳しようか…せっかくカンネが作ってくれたものを…」
そして次に異常を感じたのは、私自身だ
なんか妙にムラムラする…カンネの姿が視界にはいるたびに、顔が熱くなる…
まさか、寝ている間に媚薬の成分が私に影響したのかよ…
私が枕代わりにしていた部分まで浸透した媚薬は、元が塗り薬だけあって接触していた私の肌部分にその成分を…!
「くそっ…!」
悪態をつく私だが、ついに気づいてしまう
「そういえばカンネは…!」
そうだカンネは私よりずっと肌をさらして寝ているはずだ
私は慌ててカンネの姿を視界におさめた
…肌が上気して、寝苦しそうな顔をしている
…寝息も、少し熱を帯びて呼吸の頻度も増えている様だ
…じっとりと浮かぶ汗に前髪が吸い付いている
正直、色っぽい…色っぽすぎる…
一旦我慢して肢体の方に注目すると
くびれを強調するように腰を曲げてるわ
下半身は内股気味になって無意識にモジモジしているわ…
明らかに媚薬の影響が見て取れる身体つきだった
「カンネ…」
そしてそれに呼応するように、私の頭にピンク色のもやがかかってくる…
「やっちまうか…」
どうせ、カンネ自身か誰かが発散させてやらねばならない性欲がすでにカンネに渦巻いているのだ
だったら私が…
でも、もし途中でカンネが目を覚ましたら?
「誤魔化すか…正直に話して…受け入れてもらうしかねえな…」
受け入れてもらえなかったら?
「そんときゃ諦めるぜ…一旦な…絶交されるよきゃマシだ」
ブツブツと、言い訳しながらカンネの顔に近づく
いよいよ寝息が鼻にかかるほどに迫った私はつぶやいた
「愛してるぜ カンネ。だから…許してくれよな」
Part5/8
チュッ
私はまず額に軽く口づけし、続けて頬に唇を乗せる
…カンネは起きてこない…
唇を触れたまま首筋を、舌の先端をツツーッと滑らせて進み、首下の鎖骨あたりに達すると唇を離した
…カンネは…起きてこないな…
次に艶めかしい腰のくびれに吸い付いた私は、空いた手でカンネの脚を撫で始める
「ん…」
カンネが反応し、慌てて表情を確認するが、目を覚ましてはいない…
まだ、まだいける…
脚を撫でながら、お腹…へそ周りをひたすらに舐め回す私…見ている以上に触れると肌の弾力がいやらしい…
カンネは…吐息が少し粗くなったように感じるが…まだ目を覚ましていない様だ
ならば…
私はカンネの股間の脚の付け根に口づけし、太ももを滑らせる
まっすぐに舐め進むのではなくふらふらと左右に振れながら、太もも、ひざ、ふくらはぎへと進み、
足の甲まで到達しても止まらずに、親指まで舌が進むと、私は指先を口に含んだ
チュルッと少しだけ吸い込む仕草をするとすぐにチュポンと音を出して指先を口からは離す
そして、反対側の足の親指を同じ様に口にして、解放する、
そのままカンネの足に口づけしたまま、足の甲、ふくらはぎ、ひざ、太ももと逆走して舐め進み、付け根に至ると唇を離した
「どうだ…?」
下半身を一周されたというのに、カンネは起きる気配がない、相変わらず寝苦しそうではある…
そして素肌が露になっているところは腕以外は唇を這わせた、となると次は…
「じゃあ…やるか…」
生唾をゴクリと飲む私
私はカンネの短い服を掴み、グイッとめくりあげた!
プルン、とカンネのほどよいサイズの胸が震えながら露になる
胸のピンク色の突起も少したちかけている様に見えた
「流石にこいつを吸ったりしたら起きるだろうな…」
そう言いながらも胸に顔を寄せようとすると
カンネの瞼がうっすらと開こうとしているのに気づいた
「ぅ…ん…?」
「カンネ…?」
「ん…んん…?」
「カンネ…起きたのか…?」
ついに申し開きの時が来た
私はカンネが暴れ出さないように念のため、お腹に跨り、手で腕を抑えておく
瞳の大半が開かれ、カンネは私が視界にいる事に気づき焦点を合わせる
「え…ラヴィーネ…?えっ…?んふうっ」
意識が戻ると同時に、媚薬による催淫効果も脳と身体が認識したようだ
私の名を呼ぶと同時に快感からくる喘ぎ声が漏れる
「な、なにこれ、ちょっとどうなってるの!?ラヴィーネ!ねぇ、あっ」
「カンネ、落ち着いてくれ、私の話を聞いてくれ」
「えっ何?何したの?ラヴィーネッ?」
ここはもう強引に話を進めるしかない、私は覚悟を決めた
Part6/8
「媚薬を使った。お前に媚薬を使ったんだ」
「び…びやくって、その…」
「その媚薬ってやつだよ。いやらしい気分にさせるやつだ。それでお前と…その…エッチなことしようと…」
「は…はぁ?正気なのラヴィーネ?どうして?」
「どうしてって、お前が可愛いからだよ…いや、可愛いだけじゃない…綺麗で…無自覚にエッチで…」
「な…な…」
「今日だってわざわざベッドまで用意しやがって…無防備に足晒して寝やがって…だのにお前は…だからズルしてでもお前をその気にさせたかったんだよ」
我ながらスルスルと言い訳が飛び出してくる、はたしてどれだけカンネに伝わるのだろうか
「そんな…ラヴィーネ…私…そんなつもりじゃ…」
カンネの瞳に涙が浮かんでくる
「お前は悪くねぇよ…悪りぃけど…悪いのは私だ、だけど、抑えられないんだよ、お前が欲しいんだ…」
「で、でも…だめだよ…こんなところで…」
「いまさらなんだよ…誰も見てねぇよ。それにこんなところでこんなんなってるのはおまえだぞ?」
先を急ごうとする私は強硬手段に走ることにした
右手でカンネの下腹部に軽く触れると、そのままズボンに手を突っ込み…秘部をすりすりと撫でた
「ひゃっ!あぅっ、ううんっ!」
カンネがのけぞり口をだらしなく開けて喘ぐ
「ほら、我慢できねえだろ?お前はもう媚薬のせいで気持ちよくなりたくてたまらねえんだ」
「やだぁ…ラヴィーネのせいじゃん…んんっ!」
私は手を動かしつつも指を少し曲げてちょっとだけカンネの中に入ろうとする
「あぁん、だめぇ…だめだよぉ、ラヴィーネ」
カンネのこわばっていた顔がとろけてきた
「やめてよぉラヴィーネ…いやだよ…ぉんっ」
「やめたところでどうすんだ?自分でやって発散するか?我慢できるか」
「が…我慢するもん」
「できるわけねぇだろ」
本当にガマンしきれないこともないので、ここも強引に攻め立てるしかない!
「やめてっ、ああっ、動かさないでっ、お願いっ、だからぁ…」
カンネの普段では絶対見ることができない快楽に耐える表情…見てしまったからには…もっと見たくなるってものだ
私は手の動きを早める
「どうだ?気持ちいいだろ?もう少しでイキそうなんじゃないのか?」
「いやっ、私だけイキたくないっ!」
「えっ」
思わず、動かしていた手が止まる
「今、私だけは嫌、って言ったな?」
「あっ、ああっ、その…それは」
「私と一緒ならいいのか?」
「あぅ…」
「一緒にイクんならいいんだな?」
「…………ぅ………うん…」
カンネが視線を逸らしながら、肯定した
感無量だ、やり方は邪道だったがカンネがようやく私の気持ちに応えてくれたんだ
Part7/8
「じゃあほら…お前も指を…」
カンネの上に四つん這いになっている私はカンネの手首を掴み、手のひらをスカートをくぐらせ下着の中へと導く
「ほれ、ここが今私がお前に触れてたところだ…あとはどうすればいいか分かるよな?」
「…うん」
言うとカンネは手のひらを私の股の間で擦り始める
「ぅ…ふっ…」
甘い刺激が私の身体を走る、それがカンネが少しでも動くたびに供給される
これが…好きな人にしてもらう快感なんだ…
「ラヴィーネ…大丈夫?」
「あぁ…いいぜカンネ、もっと…」
私の言葉に応じて動きのペースを上げるカンネ、気が付くと指を曲げて浅く侵入していた
「ああっ、カンネッ、カンネッ」
「ラヴィーネ…きれいだよ」
中途半端に開いた口から涎を垂らし、腰を反らせて悶える私はカンネにはそう見えるのだろうか
「ふふっ、ラヴィーネってば腰動かして…思ってたよりエッチじゃん」
えっ
カンネに指摘されて、私はカンネの手の動きに合わせて腰を動かしていることに気が付いた、いつ頃からこんなこと…
「しら…ねぇよ、そんなの…んっ」
「あっ、そういえば…ねぇ、ラヴィーネ」
手の動きを緩めずにカンネが私に何かを聞こうとする
「なぁんだよ…ああっ」
「この手でさ、ラヴィーネの頭なでなでしたんだよね、覚えてる?」
「!!!…ぁ…」
言葉にならないほどの巨大な快感が発生する
かつて傷心の私を慰めてくれたあの手、優しい手…額のあの時の感触は忘れていない、忘れることなどできない
まさにその時のその手で、今私のいやらしいところをカンネがまさぐっている!
いや、導いたのは私だから…私がやらせているようなものだから…
似た動作の行為の尊さの落差が背徳感に乗じて快楽として体中を駆け巡る
やばい、やばいって
「カッ、カンネッ。やばい、私っ、これっ」
「ラヴィーネ…もうイキそうなの?」
「うぅ…そうだよ!お前のせいでもう危ねーよっ」
「じゃあラヴィーネもしてよ、一緒にいくんでしょ?」
「ああっ、カンネ…」
私は快楽に耐えながらカンネの股間に再び手を滑り込ませ、動かし始める
もはや始めの頃とは違って遠慮なしに指を曲げたり伸ばしたりしてカンネをむさぼる
「はぁっ、ラヴィーネ、すごいっ」
カンネも負けじと私の中をかき乱す
「カンネッ、だめだ、もう私っ、だめだっ」
「ラ、らびーねわたしもぉ」
同調するように際限がないかのように燃え上がる私とカンネ
お互い、蓄積された快感と感情が限界を超えようとしている
「ラヴィーネ好きっ、好きっ、大好きっ」
「愛してるッ、愛してるんだ、愛してるからッカンネッ」
「「あああっ」」
私たちは同時に快感の堰が切られ、果てたのだった
Part8/8
激しい快楽の高め合いが終わると、私は力が入らずカンネの横に倒れ込んだ
見つめ合いながらお互いの荒い吐息が交わる…
「ラヴィーネ…その…」
「カンネ…」
「一線…超えちゃったね…」
「ああ…」
「私がこんなベッド持ってきちゃったから…って、ええ!?」
カンネが急に驚いて起き上がる
「何この色!?なんでこんな変な色になっちゃってんの!?」
あー…そういえばずっと上と私の方ばっか見てたからベッドの変化に気づかなかったのか…
「ちょっとラヴィーネ説明してよ!何したの!!」
すっかり事後のしっとりとした雰囲気を吹き飛ばしたカンネに私は今はこういうしかなかった
「分かった分かった説明するから、とりあえず服装を整えようぜ」
結局、全部正直に話した私はカンネに説教をされただけで済んだ
そうこうしている内に日が暮れ始めたので私たちは帰路に就いた
結局ろくに魔法の修行ができなかった一日になってしまった…
変質したウォーターベッドは私が引き取る事になった、というより捨てる役目を負わされた
まぁ私のせいだからな…それにカンネの家では捨てられなくなったと言われればしょうがない
媚薬が浸透したベッドなんてよく考えなくてもとんでもない代物である
圧縮したベッドが入った袋を持った私はそれをどこに置こうか、どうやって始末するかずっと考えていた
いつもの待ち合わせ場所についた私たちは別れの挨拶をかわす
「じゃあなカンネ、次は真面目に修行しようぜ」
「当たり前だよ!またね」
「あっ!カンネ…」
「なに?」
「…いや、なんでもない」
ちょっと今日の感想とか愛の確認でもしてやろうと思ったが、なんか照れ臭くなりそうなのでやめた
「…ふふっ、いいよ。じゃあね」
カンネはそれを見透かしたように私に笑顔を向け、改めて挨拶をしてくれた
ちなみに、あのウォーターベッドだが
あの時、実は肝心のキスをしていなかった事に気づいた私が
リベンジとばかりにカンネを自室に招いて2度目の出番を迎えたのだが
それはまた別の話である
おわり