ユユツイメージ図
ドゥリーヨダナたち百王子より青っぽい紫色で、細身なイメージ
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「私は何も知らなかった。いつもそうだ」
「何もかも手遅れになってからやっと知る」
「同じ兄弟でも、肉塊から分かれなかった私だけは仲間はずれでした」
「それでも、別に良かったのです」
「同じ家族として、同じ人として生きてきたと。そう思っていたのですから」
「神々よ」
「どうしてもあの子たちでなくてはならなかったのですか」
「あのように愛さずにはいられぬ者たちを」
「どうして、どうして、どうして」
「どうして、─────どうしてもと、仰られるのであれば」
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「この俺が」
「神々よ。貴様らを悉く燼滅し尽くして差し上げる」