ユマクル逆転・前半

ユマクル逆転・前半

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「つかまえた❤」


思わず、口をついてそんな言葉が出ちゃった。

ここは、わたしクルミ・ウェンディーが泊まっているホテルの部屋。目の前にはベッド。でも寝ているのはわたしじゃない。

そこですやすやと寝息を立てているのは、わたしがずっと探していたユーマくんその人だった。


「うーん……」


ユーマくんはちょっとうなされているみたい。いつもの探偵の制服姿で、顔をしかめていてもとってもかわいい。って、本人に言っちゃったら怒っちゃうかもだけど。

まあ、怒るといえば、両手にかかっている手錠の方が怒るか。ベッドの柵に付けておいたんだけど、ああいう感じで大丈夫なのかな。

そんなことを考えながら、わたしはユーマくんが目を覚ますのをじっと待っている。どんな反応をしてくれるのか、楽しみにしながら。


「ここは……?」


1時間くらい堪能したかな? ついにユーマくんが、大きな目を開けた。ぼんやりさまよった視線が、やがてわたしに留まった。


「あれ……クルミちゃん? どうしているの?」

「さあて、どうしてでしょう?」


がちって音がした。ユーマくんが体を起こそうとして、手錠が鳴ったみたい。

ユーマくんは一瞬キョトンとして、それから自分がバンザイの格好で拘束されているのに気づいて、慌て始めた。


「えっ!? あ、あれ!? えっ、なにこれ! う、動けな……クルミちゃん!?」

「はーい、クルミ・ウェンディーですよー」

「なんなのこれ、まさかクルミちゃんが!?」


あれ、すぐ疑われちゃった。さすが探偵さん。でもわたしってそういうイメージなのかな?


「そう。ユーマくんが逃げないようにしようと思って」

「に、逃げないようにって……」


ユーマくん、絶句してる。お口もぽかんと開けちゃって、かわいい。

どうしよ、ゆっくりお話しながら、って思ってたのに、なんだか我慢できなくなってきちゃった。

ベッドににじり寄るわたしを見て、ユーマくんの表情が歪んだ。怖いのかな。すごい探偵さんなのにね。


「なにするつもりか、聞いていい?」

「うーんとねー。今からエッチなことをします」

「直球すぎるよ! 女の子なのに!」


ツッコんで誤魔化そうとしたって駄目。いまのユーマくんは抵抗できないんだからね。

それに、なんだか妹にでも言うような言い方。前はこんなこと言わなかったのに。

マコトさんの言ってたナンバー1って人の影響なのかな。

まあいいや。わたしはベッドに乗り上がって、ユーマくんの膝のあたりに跨った。


「駄目だよクルミちゃん! ボクたちまだそんな」

「そんなの、今からそうなっちゃえば問題なしだよ」

「そうかなあ!?」


元気に叫ぶユーマくんを適当に流しながら、わたしは目の前にやってきた獲も……目標に狙いを定める。

ここの、これだよね? えいっ。


「わあ! ど、どこ触ってるの!」


ふにふにとそこを触ると、ユーマくんの悲鳴に近い声が聞こえてきた。いざというときはカッコいいのに、いまはとっても情けない、女の子みたいな声。

でも、大騒ぎしている割に。


「ぜんぜん硬くないね」

「こんな状況で硬くなんかならないよ!」


むう。

ユーマくんって、気づいてないかもしれないけど、会うたびに二ヘラってしてたし、フブキさん相手なんかだと結構胸とか見てたし。

絶対女の子が好きだと思うんだけど、わたしじゃ無理ってこと?


「く、クルミちゃん? なんか怒ってない? って、ちょっとちょっとちょっと! ストップ、ストップ!」


わたしが返事をせずにユーマくんのベルトを外し始めると、彼は目を白黒してパニックになっちゃった。

脱がされるとは思ってなかったのかな? 手錠(それ)のせいで抵抗できないクセに。

ベルトを外して、いつも履いている半ズボンをずり下ろしていくと、さすがのユーマくんも足をバタつかせて抵抗する。

でも、必死なのに、わたしを蹴っちゃわないように気をつけてくれているのが分かる。ユーマくん優しい。


「うぅ……」


1分も経たないうちに、ユーマくんの下半身はパンツ一枚になっちゃった。

こういうのってトランクスっていうんだよね。背伸びしたいユーマくんにぴったり。

耳まで真っ赤になったユーマくんはかわいいけれど、わたしだってそんなに余裕があるわけじゃないから、さっさと次に進みます。


「ユーマくん、これもとっちゃうね」

「だ、駄目だって言ってるのに」


生唾を飲み込んで、ユーマくんの下着を脱がせていく。そうすると、とうとうそれがやってきた。


「あはっ❤」

「もう殺して……」


ユーマくんのは、体格に見合わないくらい大きな気がした。昔見たお父さんのよりおっきいんじゃないかな。

付け根のところには薄く、髪の色と同じ銀色の毛が生えていて、ボクも大人なんだぞーって、主張してるみたいです。

でも、先っぽのところは皮を被っていて、なんだかかわいい。

わたしはユーマくんをじっと見つめた。ユーマくんは顔を真赤にして、目を瞑っていて、恥ずかしくてたまらないみたい。

さあ、やるぞ、頑張れわたし!


「……」


でも、そこで、フリーズしてしまった。

勢いでここまで来たはいいけれど、この先となるといよいよだ。

うまくできるかな。ちゃんと、良かったって思ってもらえるかな。今さらだけど手錠はさすがにまずかったんじゃ……。

我に返りそうになるところをぶんぶん振り払って、わたしはユーマくんのおちんちんに手を触れた。


「い、いくよ」


息を呑むユーマくんの気配を感じながら、ふにふにだけれど、ちょっとゴムみたいなそれを軽く持ち上げる。

わっ、触るとぴくぴくって動く……すご。


「うぁ、クルミちゃん」


ユーマくんが苦しそうな声を上げます。でも、痛いわけではなさそう。

たしかこれを、撫でてあげればいいんだよね? こ、こうかな?

わたしはユーマくんのおちんちんを右手に乗せて、左手でよしよししてあげた。

指先が触れるたびに、ぴくっとそれが震えるのが分かって、わたしも心臓がばくばく言うのが分かる。


「ゆ、ユーマくんのおちんちん、おっきくてかっこいいね❤ わ、わたしを犯しちゃうぞーって、言ってるよ❤」

「く、クルミちゃん、こんなの、どこで覚えてくるの」

「女の子にはいろいろあるんだよ❤」

「いろいろって」


ユーマくんがいない間に勉強したセリフを言いながら、よしよしを続けているうちに、ユーマくんのおちんちんの様子が変わってきた。

ふにふにだったのが、だんだん骨が入ったみたいになって、ぐぐってわたしの手を押し返そうとしてくる。


「わ❤ 見てユーマくん、もっとおっきくなっちゃった❤」

「……」


返事はない。恥ずかしすぎるのかな。でもこれって、わたしで興奮してくれたってことだよね。

わたしは達成感で満たされて、もっと沢山ご奉仕してあげたい気持ちになった。

硬くなったそれを、上下に優しくしごいてあげる。


「うっ」


ユーマくんが一瞬あげた苦しそうな声。でもおちんちんはぴくぴくって嬉しそう。

わたしはいい気になって、しごくスピードを上げた。すると、やがてくちゅくちゅっていう音が響き始めた。

男の人も濡れるって、本当だったんだ。じゃあ、このままいけば。


「クルミちゃん、もうやめて」

「あははっ、だーめ❤ ユーマくんはわたしが食べちゃうの❤」


 気分が高まって、わたしはユーマくんのおちんちんをいじりながら笑った。口が勝手に言葉を垂れ流していた。


「手錠で抵抗できないんだから、悔しいよね❤ でも、あんなお手紙一つでどこかに行っちゃうユーマくんが悪いんだからね❤」

「う、く、クルミちゃん」

「ずーっと一緒にいよ❤ ごはんもおトイレも、ぜんぶわたしがお世話してあげるから❤ ね? ね! ね❤ もう謎なんて解けなくていいから❤」

「……クルミちゃん」


このとき、わたしはユーマくんを気持ちよくさせているということに夢中で。

彼がわたしに興奮しているってことに舞い上がっちゃって。

ユーマくんの声のトーンが変わってきていることに、ちっとも気づかなかった。

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