モブ×カントラ男
R-18
クルーの前でモブに好き勝手されるトラ男
物凄く好き勝手書きました楽しかったです
「チッ……!」
舌打ちをしながら、ローは周囲に視線を向ける。見える範囲に重傷者はいないが、武器を取り上げられ、拘束されている時点で事態は最悪だ。
そして何より、ロー自身が海楼石により拘束され、海賊に馬乗りにされている現状が、クルーの動きを鈍くしている。
「さぁて、楽しませてもらおうか」
「は? あッ!? おい! やめろ!!」
下品な笑みを浮かべた男を睨み上げていたローは、立ち上がりつつ刺青を撫でるように触る男の手を不快に思いながら視線で追い、その手がベルトにかかってようやく男が何をする気なのか気付いた。
まさか外見は完全に男である自身をどうにかしたいと思っている男などいるとは思っていなかったことと、明確な油断がこのような事態を招いてしまった。
「おいおい、嫌がるフリはやめろよ。発情してんのバレてるぜ?」
「発情してんのはテメェだろ!! 触んじゃねェ!!」
蹴り上げようと動かした足は踏み付けるようにして拘束され、咄嗟に筋を痛めないように動いたことで隙が生じ、ローはずるりと下着ごと脱がされた。
「────ッ!」
「あ? これは……ッハハァ!! こいつァいい! 犯されるための体じゃねェか!」
げらげらと笑う男の後ろにいた他の海賊たちは、覗き込んでは笑い、煽るように口笛を吹く。その様子を見てもハートの海賊団のクルーは意味がわからずにいたが、それでも自分たちの船長が侮辱されていることは理解した。
ビリッと肌を焼くような殺気を感じ取り、海賊たちは一瞬静かになったものの、自分たちが優位であるという自信を取り戻したのか銃を取り出し、拘束されたままのハートの海賊団へ向けて引き金を躊躇なく引く。
「ぐ……ッ!」
「ッ、ペンギ」
「おい、そこの海賊共……! うちはドライな海賊なんだよ! クルーが何人撃たれようが、船長に何の影響もねェ!」
息を呑むシャチの声を遮るように怒鳴ったペンギンは、より強い殺意を向ける。だが、それで事態が好転するわけがないことを、ローは理解できてしまった。
「おれのクルーに手ェ出してんじゃねェ! テメェはおれを辱めたいだけだろうが!」
「おーおー、クルー思いのお優しい船長……じゃねェよなァ、このザマでよ!」
足首を掴まれ、ハートの海賊団の方へ見せつけるように大きく股を開かせた男は、船長の体に本来あるべきものが存在していないことを突然目の当たりにし、混乱した雰囲気を漂わせるクルーを見世物かのように笑い、無遠慮に指を突き入れた。
「い゙ッ!?」
「こんなに濡らしてて痛ェわけねェだろ。クソビッチ野郎」
女性器が濡れるのは性的興奮によるものだけではない、と医学的な知識では理解しているものの、ローは咄嗟に反論できなかった。
一度女にされた体を覇気で戻したはずが、性器だけは何故か元に戻らなかった。その原因を探るために触診などをしてきたが、そのせいで頻繁に体が疼くようになった──なんてことは、とてもではないが認めることはできない。
ギリギリと音を立てながらローが歯を食いしばる中、雑に指を出し入れされた穴からは血が滲み出始める。それに気付いた男は、口元を歪めて指を引き抜いて前を緩め始める。
「何だよ、あれだけ発情顔晒しておいて処女かァ? だったらさっさとぶち込んでやったのに、な!」
「が、はッ! ぅぐ……ッ!」
穴から零れる僅かな愛液と血液を塗り付けるように滑らせた男は、それらを潤滑油として根元まで一気に穿つ。内臓ごと突き上げられたかのような感覚に肺から空気が押し出され、乱雑に腰を打ち付けられて呼吸すらままならず、ローは無意味にはくはくと口を動かす。
男から逃れようと身を捩り、地面にガリガリと爪を立てるローは、顔を向けた先に自らのクルーの姿があることに気付き、無理矢理声帯を震わせた。
「みる、な……!」
「ハッ、見られて興奮してるくせに、何言ってやがる! しっかり見てもらえよ!」
ローが顔を逸らそうとすれば周囲にいた海賊に頭を踏まれるようにして固定され、足はより大きく開かせるように押さえ付けられて腰を打ち付けられ、卑猥な水音と海賊たちの下卑た言葉だけがその場に満ちる。
吐き気がする行為に頭を踏み付ける足を払い除け、男を睨み上げた瞬間、乱雑に腰を打ち付けるだけだった男は突然動きを変えた。
「あぁ……ッ!? あッ! ん゙……!」
「口閉じてんじゃねェよ」
「ん゙ぅ! ん゙ッ! あ゙あ゙ぁッ!!」
ナカへの刺激が変わり、無意識に口から漏れる音が自らの嬌声といえる声であることに気付いたローは、強く唇を噛み締める。しかし男は緩やかに腰を動かしながらクリトリスへ指を伸ばし、押し潰すように刺激し始めた。
それなりに触診をしてきていたローでもそこはそれほど強く刺激したことはなく、そもそも指も一本しか入れたことがない状況だったため、現時点でこの体に受ける快楽の許容量を超えている。
「この程度でトんでんじゃねェよ。おれァ犯されて絶望してる顔が見てェんだ!」
「い゙……ッ、は、ぁあ゙ッ!」
「これから孕ませられるっていうのに、無抵抗でいるってことは、妊娠願望でもあんのか?」
髪の毛を掴むようにして頭を押さえ付けてきた男に、ローは一瞬何を言われたのか理解ができなかった。何しろそれは、自身と直接結び付く言葉ではないからだ。
「な……に、言って…………おれは、男だ……!」
「ココは、女だろ。何だお前、孕まないとでも思ってたのか?」
馬鹿にしたわけでもなく、心底不思議そうな声音で言われては、ローは自分の常識が間違っているのかと思い始めてしまう。その様子を見て口角を上げた男は髪から手を離し、腰を掴んで最奥を抉るように腰を揺らし始めた。
明らかに自らの快楽を追い始めた男に、ローは快楽に悶えながらも内心パニックに陥って男から逃れようと暴れ始める。
「やめ、ッあ゙! やめろ! ん゙ぁッ!」
「ハハァッ! おら! 孕めや!!」
「ゔぐッ!? ん゙~~~ッ!!」
最奥に捩じ込み、まるで外側から子宮を押し潰すかのように下腹部に拳をめり込ませた男は、ローの子宮へ注ぎ込むように射精する。
男の腕に爪を立てて悪足掻きのように抵抗するローは、それでも快楽を得ている自身の体に血の気が引く思いをしながらも気付かないフリをし、男の腹を蹴って無理矢理引き抜き、ごぷりと音を立てて精液を零す。
(さっさと掻き出して、薬……いや、能力さえ戻れば孕むことはねェ!)
手首に嵌められた海楼石の拘束具をどうにかして取ろうとしながら、ローはじりじりと海賊たちから距離を取ろうと後退りをする。
しかしそこで、無慈悲な銃声が響いた。
「が、ふ……っ!」
「シャチ!? お前、何で……!」
ペンギンの声にローが振り返れば、ペンギンを庇うように立っていたシャチが力なく倒れ込んでいた。
「おれァ仲間思いの船長でな。一人だけいい思いをするのは心苦しいんだ」
「あ゙ッ!?」
足首を掴まれたと思った直後、引きずられるようにして体を打ち付け、ローは男の元へと連れ戻される。
「それに、30億の賞金首に目をつけられたとあっちゃあ怖くて堪らなくてなァ……わかるだろ? おれたちを満足させた上で、おれを安心させてくれよ」
ローの周囲には、目視できるだけでも二十人弱がいる。それを今から相手するのか、と顔を引き攣らせると、男はゲラゲラと下品な笑い声を上げ、ローの髪を掴んで視線を合わせた。
「これだけ相手してりゃ孕めるだろ。よかったなァ?」
そう言ってローの髪から手を離した男は、自らの仲間の足元へローを蹴り飛ばした。