メアリー・アニングの大きな失敗と小さな愛

メアリー・アニングの大きな失敗と小さな愛



「むっふっふー大量大量♡」


ウチことメアリー・アニングは手元にある大量の臨時収入を見てほくそ笑む。まさかここまで上手くいくとは思わなかった。さすが私!商才スキル様様だね


「ぐぉぉぉぉぉまたハズレたぁぁぁぁぁぁ…メアリー!もう一回!」


私の金蔓…もといマスターはそういうと100万QPを私に渡してきた。全く諦めが悪いねぇ私のマスターは♡

そういうところも嫌いじゃないけど♡


「はぁーい♡かしこまりましたぁ〜!それじゃあこちら赤ハンマーと青ハンマーと…じゃあここ!お宝がある岩盤エリアね!頑張って宝物を掘り起こそう!」


「ウオオオオオお宝こいこいこい!」(ガンガンガン!)


マスターが今挑戦しているのは私が数日前に思いついたとあるレイシフト先の洞窟で行うゲームだ

内容としては最初に参加料100万QPを払ったら私がお宝がある壁を指定する。その後壁が完全に壊れるまでに埋まってる素材やQPをハンマーで掘り起こせたらそのドロップ品は参加者のもの…というルールだ

まぁ要するにポ◯モンDPの化石掘りだね!


マスターはこのゲームにドン引きするほどハマっていてすでにQPの出費は9桁を超えているだろう

まぁ彼の狂気とも言えるハマりようには理由があるんだけどね!


「こいこいこいこい!…聖晶石!」


そう!なんとこのゲーム。激渋とはいえみんな大好き聖晶石がドロップするのだ!

初めて聖晶石がドロップした時のマスターの表情といったら…もう最高だったね

写真に撮って飾りたいくらいだね♡


「がぁぁぁぁぁぁぁまたマナプリだけかよぉぉぉぉぉぉちっっっっくしょおおおおおお!」


…さすがに射倖心を煽りすぎたかな?なんか口調もさっきから荒くなってきてるし。もう十分稼いだしここらで終わりにした方が良さそうだね。私も危なさそうだし


「マスター?そろそろ閉店だよ〜ほら、これ以上出費すると色々まずいでしょ?」

「だっ大丈夫!まだ…!まだQPはある!だからお願い!もっと…もっとやらせて」


あちゃーこりゃやばいね。完全にギャンブル狂の目になっちゃってる


「いやーこれ以上はまずいよ。ほら!そろそろ戻らないとダヴィンチちゃんに怒られちゃうかもしれないし」

「ぐぬぅ……わかった」






「うう…聖晶石が一つ…聖晶石が二つ…聖晶石が三つ」

「まぁまぁ切り替えましょうよマスター?ほら、ここはウチが奢るからさ」

「彼?どうしたのかネ?なかなか悲惨な顔つきになってるじゃないか」


場所は変わり、私たちはマスターを慰めるために新宿のアーチャーなるものが経営しているバーで寂しく慰安会を行なっていた


「いやーちょっと…色々ありましてね」

「…イタズラはほどほどにネ?あんまりやりすぎちゃうとこわーいお姉さんたちにしばかれちゃうからネ」

「あはは」


どうやらこのダンディなおじさんには全部バレているらしい。こわ〜


「ノンアルコールカクテルできたけど…飲むかい?マスター」

「あっダンディなおじさん!私が渡すからこっちにちょうだい!」

「………悪い子だネェ…君」


呆れた顔をしているおじさんからカクテルを受け取りバレないように“親切な錬金術師からもらった謎のクスリ”をサーっといれマスターに渡す


「はいマスター!これ飲んで元気出して!」

「ありがとうメアリーちゃん…ああ…美味しいよ」

「ふふ…そういってくれるとウチも嬉しいよ!」

「いやそれ作ったの私なんですけどネ」


うるさいよオッさん


「…あえ…?なんだか…眠く…ZZZZZ」

「おお、想定より早く効果がでた。さすがだね…じゃ私はこれで!はいこれ!ジュース代と口止め料」

「おや!話がはやいネ。まぁおじさんとしても面白そうだし受け取るとしようかネ」


それじゃあ私の部屋へGOー!








「…ん?アレ…俺寝ちゃってたのかな?…ここは?」

「おはようマスター。ここはウチの部屋だよ」

「ああメアリーちゃんの部屋なんだ…介抱してくれてありg…!?!?!?!?!?!?」

「どうしてそんなびっくりしてるのマスター?あっもしかしてウチのたわわなボデーに興奮♡しちゃったのかな?」


うわーっマスターの反応可愛い〜ウチの裸を見ただけでこんな大袈裟なリアクションとってくれるんだ♡


「えっなんでっアレっ俺も裸じゃん!嘘っ」

「いやー昨日のマスター、ほんっとうに激しかったわ〜♡ウチ思わず虜になるところだったし」

「え゛」


まぁ嘘なんだけどね!ムフフ…マスターの弱みを握ってこのカルデアで好き勝手させてもらうぜい

なんなら本当にそういう仲になるのも…いやいやここには私とは比べものにならないほどの美女がたくさんいるし無理だよね!…はぁ


「まぁ気にしないでマスター!ウチはそんなに気にしてないから!」

「いや、それはよくないよ」


さっすがマスター。ウチの予想通り責任感が強い。予想通り気にしていないアピールをすればするほど彼はより気負ってしまうだろう。


「…………そっか…じゃあしょうがないね」


がたっバンっ

えっ私を押し倒した??アレっマスターってこんなことする人だったっけ?

あっ顔近っ♡


「こんな形で本当にごめん。でも言わせて、メアリー」

「はっはいっなっなんでしょうか?」

「君のことが前からずっと好きだった。愛してる」

「へあっ?えっちょっうっ嘘でしょ!?!?なっなんでマスターがウチのこと好きになるのさっ?」



「…ダメなの?」

「いやその…ダメじゃないけど。…ん♡」


あわわ♡マスターにキスされちゃった♡あっやば幸福で頭っおかしくなるっ♡やばいってこれ♡


「もう一回…ちゃんと素面のままで君のことが味わいたい。いいかな…?」

「ええっと…あの…はい♡よろしく…お願いします」


その後…食堂ではとても幸せそうな顔をして仲良く話している二人の姿が目撃されたとかなんとか…


Report Page