マゾペンギンの話
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全く迂闊だったと反省する。
普段だったらそんな油断しないのに、この日に限ってペンギンは賞金稼ぎに捕まり拘束されてしまったのだ。
相手の話ぶりを聞くに、どうやら船員を人質に船長のトラファルガー・ローを捕まえるつもりらしい。後ろに縛られた腕を動かすがどうにも縄が硬くて、逃れることは難しいようだ。
焦りで冷や汗をかき踠いているペンギンを見て、賞金稼ぎの男の1人が近づいてくる。
「なんだ?楽しそうに遊んでるじゃねえか。おれが相手してやろうか?」
顎を掴まれグイッと顔を寄せられる。下卑た笑みを浮かべながら、舌でべろりとペンギンの顔を舐めあげる。
普段ならこんな奴らに触れられるなんてあり得ない。気持ち悪さに顔を大きく動かしその手から逃れ、相手の顔に唾を吐きかける。
「お前なんかにおれを楽しませられるかよ」
「いゃ…やめ……っ♡ごめんら…さい♡生意気なこと…言っれ、お、おれが悪い子…ですっ……♡」
腕だけでなく、両足を折り曲げた状態で別々に縛り上げられたペンギン。さっきまでの余裕の表情はなく、口からは涎を垂れ流しにし敗北の言葉を漏らす。
帽子の上から目隠しをされ視覚を奪われたことでさらに体は敏感になる。
執拗に責められる下半身に、自由の効かない体。
「ごめんら、ひゃい…♡もっ、もおいやら…♡」
動かない体にぎちぎちと縄が食い込む。
体を裂く感覚と締め上げる痛み、男に征服される状況全てがペンギンに暴力的な快楽を与えていく。