快に溺れてずるすると
ベリーメロンアルコールで始まったそのカンケイはその後もズブズブと続いていた。
秩序を司るS-Force (セキュリティ・フォース)のプラ=ティナと、その秩序を乱すアウトロー側の運び屋マスカレーナ。
本来はそんな関係になることはあり得ない。されどその身体の相性は所属すら忘れそうになるほどの良さであった。
「んっ……ちゅぷぅっ……んぅ♡」
「はぁっ……んむぅっ♡」
プライベートビーチにて、熱い口付けを交わす二人の美女、プラ=ティナ斗マスカレーナ。
互いのことはティアとレイナと呼び合っているが、もはや相手の正体なんてとっくに理解していた。
だが止まらない。こうしてわざわざ休暇を取って、貸し切りのビーチまで用意して女同士の行為に耽ることを。
「あんっ……♡本当に上手すぎっ♡ひゃあんっ♡」
「そっちこそ……んんぅっ♡指が蠢く度に……♡」
均整の取れた身体を互いに触り合う。唇を度々重ね合いながら、秘所に手を伸ばし合う。水着を着ていたはずなのに、とっくに脱ぎ捨てて行為に没頭してしまう。
ここが貸し切りとはいえ、外のビーチであることなんてとっくに忘れるほどに。
「んあっ……♡んむぅっ♡」
「ちゅぷぅっ……♡はふっ♡」
元々はサンオイルを塗り合おうと言う流れだったが、一度興奮すれば女同士であっても盛り合ってしまう。
すっかり解れた秘所は重なり合い、激しい水音を響かせていた。
ビーチで泳ぐことも忘れて二人は外での行為に嵌まり込んでいく。
○○○
それはホテルの一室に帰ってきても変わらない。
汗を流すという名目で風呂場に飛び込んだマスカレーナとプラ=ティナであったが、すぐに洗いっこという名の愛撫合戦が始まる。
ヌルヌルのローションと肌に良いというシャンプー、それを互いに塗り合うように抱き合う。
豊満な乳房は互いのモノに押し潰されあって柔らかく歪んでいた。
「あんっ……♡やばぁっ……こんなのっ♡」
「ふふ、音を上げるのがはや……んおっ♡」
乳首同士が擦れあい、腰がくねる。
イキかけたマスカレーナに対してプラ=ティナが勝ち誇ろうとすれば、すかさず彼女の肛門に指が挿し込まれた。
「こ、こらっ……そこはぁっ♡んひぃっ♡」
「クールなのにこっちは弱いのよねぇ?ほらほら……ひあんっ♡」
追撃で激しく肛門を穿ろうとしてきたマスカレーナに対し、プラ=ティナもまた彼女の乳首を摘み上げた。
互いが互いの弱いトコロを知り尽くし、指で責め合う。
マスカレーナもプラ=ティナも、他の相手と普段行為に励むときはいつだって主導権を握ってきた。
だが今対面する相手にだけはそうもいかない。
「そろそろベッドいこっかぁ……♡」
「ああ……♡」
長過ぎる風呂にのぼせ上がりそうになった二人は、やがてベッドルームに場を移す。
火照った身体を軽く冷やすように、冷えた麦酒を飲み干してそのままベッドに飛び込んだ。
「んぅ……ちゅぷぅ♡」
「んん……ちゅくっ……♡」
アルコールの香る口内を舐め合うような深いキスを繰り返す。
少しアルコールが入っただけだというのに、二人の身体はそれだけでスイッチが入っていた。
止まらずに何分もかけてひたすら口付けを交わし、互いの酒気を帯びた唾液を貪っていく。
所属や立場などはこの瞬間だけは忘れて快楽に耽る。恋慕などは決してないが身体の相性だけで二人は繋がっていた。
それが二人にとっては都合が良いし、暗黙の了解と化しているのだ。
その後も二人は小旅行と称した今回の休暇を貪るように楽しんでいく。
互いに快楽を求めるように、何度も獣のように。
余談ではあるが、旅行が終わり本部に出社してプラ=ティナは妙に機嫌が良くツヤツヤしていたという。
部下の小夜丸が仕事でポカをやらかしても一切怒らない。
それどころか励ますように頭を撫でるという異常事態に、小夜丸は気絶し周囲も大いに混乱したそうだ。