マグニフィコ王~救済100%ルート~
王様のファンです一応注意!
※旧シナリオルート(スターが美少年で王妃がヴィラン)です
※アーシャが誰てめキャラです
※マグニフィコ×アマヤのイチャイチャエロと二人の間の子供が書きたくてやった、後悔はしていない
※以上に注意して読んでください
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~ある哲学者の日記より抜粋~
✕✕✕✕年○月△日
今日も王が来てくれた
ただでさえ政務で忙しいのに申し訳ない
ベッドに横になるしかできなくなってからもう何日経ったろうか
今は王が持ってきてくれる薬でなんとか字を書く程度の余力は残っているが私はあとどれ位生きられるだろうか?
この薬は私の体に広がる病魔の痛みは取り除いてくれるが病魔そのものは完治させる方法はどうやらないらしい
当たり前だ、この病気はもうとっくに死んでいてもおかしくないのだから
何故あの人はいつも謝るのだろう
誰よりも大変なのは自分なのに、助けて欲しいのは自分だろうに
他のロサスの人は気付いていないかもしれないが、あの指先ひとつで風も雲も動かし杖の一振りで一国の大軍すら殲滅させる王が、私にはひどく小さな子供に見える
常に涙に濡れ助けを求めて泣き叫ぶ子供に
王よ、申し訳ない
今の私では貴方を助けられない
せめてもう少し早く気付けば何かできただろうに
せめてもの希望はアーシャ、まだ小さいが優しい娘だ
どうかアーシャ、もし大きくなったお前がこれを読んでいるのならどうか王を、いや私の友マグニフィコを助けて欲しい
愚かな父の残した仕事を任せるのは心苦しいが、どうか、きっと君しかいない
許せ、弱く、臆病で無責任な父を
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建国当初からずっと平和だったロサスを騒がせた星の騒動の後、国王夫妻は自主的に謹慎していた
といっても公の場には姿を現さず城の自室の中に籠って政務は続けている、という形式的なものでありロサスの機能は麻痺せず続いている
しかし国民は口々に国王夫妻の身を案じていた
「王様大丈夫かな」
「あれが本当の王様だったんだなぁ、無理させてしまって悪かったなぁ」
「遊んでいる所見たことないもんね!いつも夜遅くまで城の灯りもついていたし」
「いや王妃様の方が心配よ、私達がなんとかしてあげないと…」
「今は怠けずに働くしかないわね、この国があんまり住み心地がいいものだから忘れていたけど」
謹慎は王と王妃の体調に変わりがないと確認できるまで未定、との発表だった。
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城の図書室
誰もいない静かな空間の中で、王の弟子である少女、アーシャが一冊の古い魔導書を読んでいた
そこはあらゆる分野の賢者が書いた書物だけでなくマグニフィコ王がかつて世界中を巡って集めた魔術書も保管されており、ある意味ロサスの心臓部ともいえる場所だった
そして建国から今にいたるまでのロサスの人口・国防・収支・外交等あらゆる書類も保管されていたが完璧なまでに優秀であった王がほぼ一人で管轄してあっただけあり誰かが手を触れた痕跡はない
整理整頓はされているが後でどこに何があるのか把握しなければいけないだろう 重要そうなものには鍵の魔法で閲覧できないようになっているが後で解除の方法を教えてもらわなければいけないだろう
幼い頃から父の蔵書は読んでいたが、果たしてこれだけの本に目を通し理解するのには何年かかるだろうか?
考えるだけで溜息がでるが、まずは自分がやらなければいけない
王に頼ってばかりの日々は他ならぬ自分が終わらせたのだから
「アーシャ」
後ろから声をかけられた
「スター…」
金髪の美しい一人の少年が図書室に入ってきた
数日前までその髪は星色に輝いていたがそれは今は失われてしまっている
しかしそれでも少年の虹色の瞳は変わらずアーシャを見つめていた
「アーシャ、もう遅いのに、まだ寝ないの?」
「もう少しだけ勉強をしてから休むわ、大丈夫。明日の朝王様がまた魔法を教えてくれるから、その予習よ」
「でもその手の傷、まだ痛そう」
… アーシャの形のよいその左手には、痛々しく包帯が巻かれていた
「ううん、大丈夫よ王様に塗り薬も貰ったし」
彼女は数日前、暴走した王を止める際、その魔力光をまともに受け止め、火傷を負った
だが彼女は後悔していなかった今まで自分達ロサスの民が国王に強いてきた苦痛に比べればこの程度何でもない
しかしそれよりも気がかりなのが、彼の、星の少年の状態だ
「…それより、貴方こそ大丈夫なの?」
「うん!僕なら平気!」
快活に少年が答える
「でも…その…寂しくないの…?」
「何が?」
「だって!また元に戻れるのかわからないよのよ!貴方ずっとここに…地上にいなきゃいけないのよ」
スターと呼ばれているこの少年は数日前の騒動で、奇跡といえる技を行使したが、代償として彼は星の子としての力を全て失ったーーーーー今の彼は普通の人間の少年と同様だった、しかし
「アーシャがいれば、僕はそれでいいんだよ」
彼は何の迷いも無い目で少女を見つめながら言った
「それにね王様と王妃様が…僕に大切なことを教えてくれたんだ
だから僕は、あの二人を救えて本当に嬉しいんだ」
彼は天上で輝いている頃には見ることのできなかったものを見て、そして知ることができた目の前にいる少女への感情の正体を、そしてその尊さも
「そう…ならいいけど…」
アーシャはまだ彼のことが気にかかったが、その星のように輝く瞳を見てそう頷くしかなかった
「でもスター、私はもう少し勉強してから寝るから貴方は先に休んでいらっしゃい」
「わかった!…ん?」
「どうしたの、スター?」
「いや…王様の声が聞こえたような…」
「王様ならもう休んでるわよ、あなたも先に寝ていて」
「うん!」
スターは燭台を手に取ると自室に戻っていった
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城の一室、国王の寝室としては簡素な部屋にアマヤ王妃は佇んでいた小さい部屋ながら窓からはロサスの町がよく見え、月明かりが差し込むため明かりを灯さなくても部屋は明るかった
「アマヤ…入るぞ…」
控えめに扉を開ける音と共に彼女の夫、この城の主であるマグニフィコ王が入ってきた
いつもであればこの時間は政務で書斎に籠っているはずなのに、どうしたのだろうか
「その…体の方は大丈夫なのか…?」
いつものように優しく、穏やかに聞いてくる
「あの星の坊やのお陰で、元気よ。何ともないわ」
「でも…文字通り心臓が一度止まったんだ、何か気になることは…」
「それより私の処分は決まったの?」
「…!」
「あなたのためを思ってとはいえ、あの禁書を作動させてあなたの魔力を暴走させ、国民を皆殺しにしようとした。これは間違いなく第一級の犯罪だわ、どうする?死刑をどうするかは決めていなかったかしら」
「アマヤ…」
夫が一歩、歩み寄る
「マアヤ、私と君は一蓮托生だ。結婚の誓いの時にいったろう?君が死ぬというなら死ぬし、牢に入るというなら一緒の地下牢に入ろう」
「貴方は悪くないわ…!」
思わず声を張り上げるが、帰って来た言葉は意外なものだった
「アマヤ…私と一緒に幸せになってくれ…」
ーーーーーーーーーー
事件は数日前に遡る
建国以来、国王の庇護のもと穏やかな日々が続いていたある日の夜、見たこともない星の光が降ってきた
星の光はやがて一人の少年の姿になり、一人の少女、アーシャの元へと辿り着いたが、その星の光は王にとっては最も忌まわしい記憶を甦らせる引き金となってしまった
恐慌状態に陥った王を、王妃は見過ごしておけなかった
そして、ここまで夫を追い詰めた国民への怒りを爆発させた
星の光を打ち陥とすべく、長年続いていた王と国民の隷属関係を終わらせるべく王妃は禁書を持ち出した
ーーーーー結果としてアーシャの決死の覚悟とアーシャに促されて城に集まってきた国民の歌で王の暴走状態は収まったが、代償で王妃は禁書に生命力を奪われた
王妃を抱え、絶望した王が自分で自分の心臓を止めようとしたその時、星の少年は自らの全ての奇跡の力と引き換えに王妃を蘇生させた
皮肉にも望み通り全能の神の力の一滴どいえる星の少年は只人に澪落したのである
何故そのまでして あの少年が自分達を救ったのかはわからない
しかし王妃の心臓は何もなかったかのように動き、肌も温かさを取り戻している、それは真実であった
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「マグニフィコ…貴方…」
「私は…今まで多くの人を救ってきた。世界中を巡り、魔法を修め、ついにはロサスを造った。けど自分の願いには一度も向き合おうとしなかった…」
俯きながら彼は告白した
「でも…今は違う…僕は…もう泣き止まなければいけない…でなければ父さんも母さんも悲しむだけ…それに気付いた、アーシャと、あの星の子のお陰だ」
その姿はまるで、偉大な魔法使いであり国王というよりはうち震える幼子のようであった
「…」
「今まで…きちんと向き合えなくて本当にごめん…でもこれだけはいえる…僕の本当の願いを…」
いつの間にか、マグニフィコは涙を流していたそして絞り出すように声をたます
「アマヤ…僕は…僕は君を愛している…」
「マグニフィコ…!」
「ひどいよね…僕は王様なのに…ロサスの民のことを思っていなきゃいけないのに…でも、もう嘘はつけない…僕は、君さえいれば…いい…」
夫の全てをかけた告白に、彼女は何も言わず、ただ彼を抱き締めた
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白い薄絹のかかった寝台の上で一組の男女が睦みあっていた
ドレスも肌着も全て脱ぎ捨て全裸の女、アマヤが同じく一糸纏わぬ夫、マグニフィコの愛撫を受け入れていた
「ん…」
首筋に口づけしながら、マグニフィコの手が王妃の乳房をゆっくりと揉む
「マグニフィコ…本当に大丈夫なのね…?」
「ああ…」
彼が幼い頃どんな目にあったのかは知っている
彼にとって性行為は苦痛そのものであったはずだ、最初に床を共にしたとき最後まで完遂できず謝られたのを覚えている
「んんっ…」
乳房の先端を口に含み思い切り吸うと本能的な快楽がアマヤの体を貫いた
「痛くないか?」
加減を誤ったのか、と心配そうに訊ねるが
「平気よ、貴方のやりたいようにやって頂戴」
「そうか…」
そうしてマグニフィコはアマヤのもう片方の乳房に赤子のようにむしゃぶりついた
その快楽に耐えきれず思わず身をよじり、シーツに皺が寄った
「んっああ…っ」
マグニフィコは妻の体を愛撫しながら今まで抱いたことのない感情にある意味戸惑っていた
ーーーーーもっと感じさせたい
ーーーーーもっと抱き締めたい
ーーーーー繋がりたい
自然にマグニフィコの男性自身は勃起し始めていた
「マグニフィコ…」
体温が上がり汗ばんだ肌を上気させながらアマヤは夫に問いかけた
「顔を、見せて頂戴…」
それに応じてマグニフィコは妻の双丘から口を離すと妻と目を合わせた
「相変わらず綺麗ね…」
サファイアよりも清んだ青い瞳、それは最初に出会った頃から変わらず真っ直ぐアマヤを見つめている
「そうだろ、私は鏡さえ見とれるほどのハンサムだからな」
そう彼は笑って言った
白髪は混ざってきたが豊かな髪は柔らかく、目の大きさも鼻の高さも黄金比のように整っている
年齢にも関わらず体は彫刻よりも美しく引き締まっており手や足にも無駄な毛は一本も無かった
「アマヤ、その…舐めてもいいかい…?」
その言葉を聞いてアマヤは思わず顔を赤くしたが、自ら足を開くと頷いて夫を受け入れた
「いっ…あっ…」
マグニフィコは妻の足の間に膝まずくの、少女のように慎ましく、そして既に濡れはじめてきたそこに舌をのばした
最初は両脇の秘唇をなぞるように舐め、そして秘所の最も敏感な部分を口に含まれねぶられた
気もくるわん程の快楽に思わず手で口を塞ごうとしたが
「アマヤ、我慢しなくていい」
夫に口に伸ばしかけた手を捕まれた
(まったく誰のせいと…)
そう思った矢先
「指…入れるよ」夫が訊ねてきた、もう秘所は十分な程濡れていたが挿入に思わず体をこわばらせる
「あ!あぁーっ!あぁーっ!」
指が一本挿入された
自分の指を食い閉める感覚にマグニフィコは驚いた人差し指がすんなり入ったのを確認し、中指を更に入れる
もう彼の股間の張り詰めは限界だ
「アマヤ…」
「ああぁぁぁっ!」
指を中で動かすとアマヤの体が一際激しく跳ね、挿入していた指がキツく閉められる
「挿れても…いいかい…?」
軽く達したアマヤは全ての体の力が抜け、快楽で頭がボウとしていたが夫に応えた
「きて…」
マグニフィコは妻の足をより大きく広げた
そして恐る恐る、自分の先端を秘貝に押し付ける
先程の愛撫でほぐれたそこは何の抵抗もなく彼を受け入れた
「ああっ…」
まだ先端だというのに尋常ではない圧迫感があった
「アマヤ…うっ…進めるぞ」
目を開けると夫も歯を食い縛り、快楽に耐えているそのまま湿った音を立てて男根が狭い通り路を進んでいく
「ああぁっ!」
傘の張った先端が最奥にたどり着き、その衝撃にアマヤもマグニフィコも快楽で達しそうになった
「ああ、あ…貴方…」
「アマヤ…」
(嗚呼、やっと私達本当に「夫婦」になれたのね…)
そのままお互いを強く抱き締め合う
ずっと若い頃マグニフィコはどうにかアマヤを貫くことはできた、しかし夫である、という義務感からのもので快楽は一切感じられず結局、完遂はできなかった
「動いても…いいかい…?」
アマヤはこくこくと頷く
ズリュッ…ズジュッ…
静かな寝室に性器が密着しては引き抜かれる音と女の喘ぎ声が静かな寝室に響く
マグニフィコはゆっくりと腰を動かしながら自分自身を締め付ける妻の肉の感触を味わっていた
産まれて初めて感じる、達してしまいそうな快楽に溺れるそのまま彼は自然に腰の動かす勢いを強めていった
濡れた性器が擦れ合う音だけでなくパンパンと肉通しがぶつかり合う音が響くもう限界、そう思った瞬間
「ああ、来てマグニフィコ…!」
アマヤも、もう達しそうなのだそう解るや、マグニフィコは一層深く抉るように身体を沈めそのまま強く、強く妻の体を抱いた
「ああ、アマヤ!…!」
「ああああああああっ!」アマヤの肉の最奥がマグニフィコの男根を締め付け、そのまま熱く、濃い精が中に注ぎこまれた
お互いあまりの快感に一瞬息ができず、アマヤとマグニフィコはそのまま絶頂の熱が冷めるまでしばらく抱き合ったやがて興奮が止んだマグニフィコが離れると、ずるり、と音を立てて男根が引き抜かれた王妃の秘貝からは信じられない量の白濁が漏れでた
「…ッ」
そのまま夫婦は長い長いキスを交わしあった
そしてマグニフィコはまだ己の欲望がまだ残ってることに気がついた
「アマヤ…あのすまないがもう一度いいかい?」乱れた髪を直そうとしていたアマヤは驚いたが、そのままうつ伏せに夫に押し倒されると
「あっ…また…」そのまま、今度は違う角度で抉られる感覚に仰け反った男女の荒い息遣いと肉のぶつかり合う音は、夜更けまで続いた
翌朝、彼は初めてともいえる寝坊をし、彼の朝の授業を待っていたアーシャに平謝りすることになったそして何故か夜の城の警備をしていたサイモンが昼過ぎになっても血走った目をしたまま剣の稽古で木刀を木の杭に叩きつけていたという
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~約一年後~
今日はロサスが建国してから一番めでたい日であった
一週間前国王夫妻の間にようやく世継ぎがーーーーー王子が誕生した
産まれた子は王と同じ碧玉よりも清んだ青い瞳と産まれながらに黒々とした黒檀のような髪、そして雪よりも白い肌をした玉のような赤子であった
ロサスの通りはお祭り状態となり祝賀のために訪れた他国の来賓はその通りの賑やかさに目を丸くした
城の侍女や兵士も皆祝賀会の準備の仕上げに慌ただしくも笑顔を浮かべていたがその中で、只一人渋い顔を浮かべている者がいた
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「なーんで私がよりによって王子様の名付け親(ゴッドマザー)なんですか…」
城の一室、揺りかごの中の王子をあやしている王妃と王の前で、まだ新米魔女のアーシャが経っていた
紫のローブ、先の尖った帽子、魔杖と正に魔女の正装といった出で立ちであり細やかな刺繍が施されたそれは王の豪奢な衣装にもひけをとらないものではあったが当の本人はなんでさ、という顔をしている
「だって貴女はこの子の姉のようなものでしょう?貴女以外に適役がいて?」
一週間前に出産を終えたにもかかわらず、王妃はいたって健康であった
「アーシャ、いいよ似合ってる」
ニコニコと笑いながら同じく黒を基調とした正装に身を包んだスターが言う「スター!もう貴方まで…」
「アーシャ、君はいずれ沢山の子供達に最初の祝福となる“名前”を授けることになる、その第一歩がこの祝儀なんだ、心して臨みなさい」
国王がアーシャに言った
「その第一歩が大きすぎるんですって!この祝儀はただ単に王子様の誕生祝いだけじゃなくて今までロサスにいなかった王権の後継者が誕生したという発表…沢山の国の王公貴族が集まっている場で失敗したら…やっぱり新米魔女の私には荷が重いです!」
「アーシャ」
マグニフィコ王がアーシャに歩み寄り、その手を肩に置いた
「…君はこの国を建て直すきっかけを与えてくれた、私達に本当の願いが何なの見つけてくれた
…この子が産まれてきたのは、全て、君のお陰なんだ、誇れ」
まるで父親が子を諭すかのような優しい言葉だった
「…わかりました」
その時、部屋のドアが開きぞろぞろとまた客が入ってきた
「母さん!サバ(おじいちゃん)!」
「いやはやまさか生きてる間に孫の晴れ舞台と王様の王子様、両方見られるとは長生きするもんじゃのう」「すみません、王様。関係ない私達までお招きしてくださって」
もうすぐ101歳を迎え、流石に歩く際にはアーシャの母が付き添っていたが、祖父まだ健在であった
「アーシャ!すっごい綺麗な服!まるで妖精の母(フェアリーゴッドマザー)見たいね!」「頑張ってね!アーシャ!」
「というか王子様かわいーい!」
アーシャの友人達も応援する
「みんな…!もう、私の苦労もしらないで!」
アーシャはむくれたままだったが、その心は、少し晴れやかになった
ーーーーーーーーーー
他国の来賓からの祝賀の挨拶も一通り終わり、儀礼はいよいよ最後の最も重大な場面を迎えることとなった
王の合図で、産まれたばかりの王子を抱いたアマヤ王妃が広場の中央に進んだ
その腕の中の赤子はまだスヤスヤ眠っていた
そしてーーーーー王子の名付け親に任命された魔女アーシャが魔女の正装を纏い、魔杖を手に階段を登った
“いいかい、アーシャ
万物全てのものには名前がある例え産まれたときに名を与えられなかったものにも名前がある
ゴッドマザーというのはその名前を伝えるだけなんだ”
アーシャの胸中にはマグニフィコ王の言葉がよぎったそして、王子の前に辿り着く
「(たとえどんなに苦しい道があろうとも、
どんなに強い風が貴方の願いを遮ようとも
貴方が、他ならぬ貴方自身の幸せを見つけられるように、どうか貴方の未来に祝福を)」そう、祈りを込めて
「この赤子の、この王子の名はーーーーー」
妖精の名付け親(フェアリーゴッドマザー)がそう高らかに告げ、杖を一振りすると喝采と共に、魔法の花が降り注いだそれに驚いた赤子は思わず目を開けたが、その祝福の意味に気がつくのはもう少し先のことになるだろう
ある男女の苦難の果てにようやく産まれたきた赤子は、こうして世界に名を与えられた
祝福と共に
ーーーーーーーーーー
ここは、ロサス あなたの願いが叶う国毎日がサプライズ
あなたの願いを聞かせて