ポケパロ3
『朝デス朝デス起キテクダサイ朝デス朝デス起キ』
「うるさいな…。」
ハロにセットしておいた耳障りなアラーム音声を黙らせた。毎朝起こしてくれるスレッタが来て以来ここ数ヶ月聞いていなかったのでなんだか懐かしい。
「スレッタ?」
名前を呼ぶが、返事がない。隣に設置していた彼女の為に用意した小さなベッドの中を覗き込んでも、そこには誰もいなかった。そういえば、ベルメリア博士から最初の頃に何か警告されていなかったろうか。
『貴方とスレッタヌには、この先も試練が待ち構えているわ。』
まさか、それが今だというの?彼女は何者かに連れ去られてしまったのだろうか。それとも、僕に愛想が尽きて…?
エランは青ざめて飛び起きた。まだ君に、何も伝えられていないのに。急いで探さないと。
「スレッタ!!」
「エランさん?」
氷の君に似つかわしくない荒々しい叫び声で彼女の名前を呼ぶと、今度は返事があった。どうやら脱衣所にいるようだ。震え慄いていた心は鎮まり、ほっと安堵の胸を撫で下ろした。よかった、杞憂だったみたいだ。寝癖を整えるのも忘れ、駆け足で最愛の少女の元へと向かった。
今更ノックをするような間柄ではない。自分はスレッタのことなら何でも知っている。そう、心も身体も。扉の先にいるのは、いつも通りエランを可愛らしい笑顔で迎えてくれる幼い彼女で──。
「君は、誰?」
「きゅー?貴方の、スレッタ、です!エランさん!」
脚全体を覆い隠した黒いドレスを纏った綺麗な女性が、エランの浴室の鏡台の前に立っていた。
腰まで伸ばした赤い癖っ毛。健康的な褐色の肌。大くて丸いキラキラ輝く青い瞳。まろ眉。獣の耳と尻尾。
間違いない、僕のスレッタだ。
『No.LP042
マージョリー
分類 ウィッチポケモン
タイプ ノーマル、エスパー
高さ 1.7m
重さ ひみつ
特性 ひとだすけ、水星の魔女』
マージョリー……魔女+水星(マーキュリー)ということ?特性が2つあるなんて珍しいな。効果はなんだろう。
『体内に男の精を受けることによって体力を20回復する。』
…………水星の魔女ではなく魔性のサキュバスなんじゃないの。せっかく背中に押し当てられている柔らかな乳房から意識を逸らす為にハロに集中していたというのに、性に関連する話はやめてくれ。進化した自分の姿を見てほしいと訴えてくるスレッタには申し訳ないが、視線を合わせることはできなかった。幼い身体だから手を出さないという言い訳が通用しなくなってしまったのだ。それはスレッタも分かっているようで、
「エランさん、交尾、交尾♡」
いつの間にやらドレスが枕の横に畳まれていた。つまり、今の彼女は何も身に纏っていないということ。
振り向いたら確実に襲ってしまう。以前よりも流暢になり、話せる言葉が増えたことも嬉しい。だが、不要な単語まで覚えてしまったようだ。彼女の為に用意していたベッドは成長したスレッタには小さすぎる。しばらくは同じベッドで眠るしかないだろう。そろそろ負けを認めていい頃なのかもしれない。本音を言ってしまえば振り向いてスレッタを滅茶苦茶に犯したい。素股をしてもらっている時、何度偶然を装って腟内に挿入しようなんて邪な考えが浮かんだことか。そもそも、家族がいるなんて彼女の口から聞いたことはなかったはずだ。勿論その言葉を話せないだけという可能性は高い。でも、もし。君の家族なんてものがどこにも存在していないなら、その時は僕が……僕が君の、初めての家族になってもいいのかな。
しかし、ここまで我慢してきたエランにも段々と男のプライドのようなものが芽生えてきていた。理性の限界というものを証明してやりたいのだ。
スレッタは無反応を貫くエランに痺れを切らし、背後から彼の身体で唯一反応を示しているそこに手を伸ばした。
「ぐっ………。」
それはズボンの上からでもはっきり分かるほど存在を主張していた。人間は生殖器官を窮屈な衣服なんかに閉じ込めないといけないのだから可哀想だと慰めるように撫で回す。
「っ…………。」
やはり固く張りつめていて辛そうだ。早く出してあげないと。慣れた手つきでファスターを下ろし、下穿きをズラせばぶるんと反り返った男根が飛び出た。そのままエランの膝の上に移動して交尾を始めようかと考えたが、その僅かな時間の間に正気に戻った彼に逃げられたくはなかった。浴室の時のように、彼の方から自分を求めてくれるようになるまで頑張って魅了する必要がある。左腕を彼の腰に回し、乳房を押し当てながら、右手でエランの男根を上下に擦り始めた。
「はぁっ……。」
スレッタはエランの熱を孕んだ吐息に嬉しくなり、もっと気持ちよくしてあげたくなった。抵抗する様子もないので腰の拘束を解き、右手で根元を押さえ、左の掌で亀頭を包み込むようにして握った。卑猥な見た目だが彼のものだと思うとなんだか可愛く見えてしまい、いい子いい子、と撫で回してあげる。
「っ…………!」
エランはぷるぷると震えながら、口元を掌で覆い隠して喘ぎ声を抑えていた。ここが気持ちいいみたいだ。ずっとマッサージしてあげたいが、そろそろスレッタも準備を始めなくてはいけない。勿論彼を向かい入れる為の準備だ。
「きゅっ………。」
エランの真似をして、人差し指と中指を同時に蜜口へと挿入した。自分でするのは初めてだったので少し怖かった。そしてやはり彼の自分よりも太くて長い指でないと刺激が足りない。それでも彼の動きを思い出して懸命に愛撫を続けた。勿論彼を気持ちよくすることも忘れずに。元々濡れていたが、彼にこの後貫いてもらえることを想像しながら掻き回し続けた蜜口からは、愛液がしとどに溢れていた。やがて、エランが床に大量の精を吐き出すと同時にスレッタも達してしまった。
脱力して倒れてきたエランの上体を慌てて支え、柔らかな乳房を彼の枕にした。吐精の疲労感で弱っている彼がなんだか愛おしくて、胸の中で抱きしめている頭部を優しく撫でた。
いっぱい子種出せてエランさんは偉いです。でも今から2人で子作りするので、あともうちょっとだけ頑張りましょうね。私のお腹の中にもくださいな♡
そっと彼の身体を横たえて、よいしょ、と上から跨った。早く彼を食べたいと涎を垂らして待っているお口の中に運ばないと。わくわくしながら手を伸ばしてご馳走を掴んだスレッタだったが、先程までの感触とは違っていたため首を傾げた。
「僕は元々性欲が薄いんだ。」
熱の冷めた淡々とした声が聞こえた。
確認する為2、3回にぎにぎする。やはりふにゃふにゃしていて元気がない。
「ダメ……。1度射精をしたんだ。そう簡単に復活しないよ。」
スレッタにもようやく、何故彼がされるがままだったのか理解できた。1度外に熱を吐き出してしまえば彼は心も身体も冷静になる。そうすれば交尾ができる状態じゃなくなってしまうからだ。ショックを受けて男根を解放したスレッタを横目に立ち上がったエランは、自分の吐き出した精を無表情のままタオルで拭き取ると、脱衣所の洗濯機の中へと放り投げた。そして、ベッドに戻ってきたかと思えば消灯して体を横にした。スレッタに背を向けて。
「君も早く休むといい。おやすみ。」
「エランさぁん……。」
しばらくすると、静かな寝息が聞こえてきた。寝付きの悪い彼にしては珍しい。まだ熱に支配されている自分を置いていってしまうなんて薄情だ。そういえば今日はジムリーダーを連続2人倒してきたと言っていた。吐精の後だって、いつもだったら倒れ込む程ではなかった。余程疲れていたのだろう。彼の為にもまた次の機会にしようかとも思ったが、スレッタはもう充分待たされた。どうせまたはぐらかされてしまうのだから、抵抗の弱い今は好機なんじゃないだろうか。普段は優しい性格のスレッタも、エランが関わることには手段を選ばなくなっていた。
「くぅーん。」
こっちを向いて、と上を向いている方の肩を引くと、あっさり仰向けにすることができた。足元に移動して、ファスナーを口で下に引っ張り、下穿きを下げる。起きてしまうんじゃないかと冷や冷やしたが、まだ大丈夫なようだ。もう萎えてしまっている男根をあむっと咥えて外に出し、何度もキスをした。早く元気になってくださいとお願いしながら。
「スレッタ……ダメだよ……。」
「きゃんっ!?」
起こしてしまった、怒られる。言い訳できない状況に心臓がバクバクと音を立てるが、再び寝息が聞こえてきたためほっと胸をなでおろした。寝言だったみたいだ。夢の中の自分に嫉妬しながらも、男根の愛撫を再開した。すると、そう時間はかからずにムクムクと元気な姿を取り戻した。
エランさんの嘘つき。性欲薄いわけないじゃないですか。
心の中で文句を言いながらも、嬉しくなったスレッタは大きな口を開けて咥えようとしたのだが、今は子作りが優先だと思い直し、一旦手を離した。そして彼の腰の上に跨ると、左手の指で蜜口を大きく開き、右手で掴んだ固い男根をその中へと誘った。
「きゅうっ………!」
先端を飲み込んだだけなのだが、想像していたよりも大きい。しかし、エランから毎日のように腟内を掻き回されていたので、雄を迎え入れる準備は整っていた。もう"子供”のスレッタはここにいないのだ。
「んっ、んっ……………♡」
時間をかけながらも、少しずつ奥へと招いていく。初めては痛いと人間の間では言われているみたいだけど、今のスレッタには圧迫感よりも快感の方が大きかった。やはりとっくに彼だけの身体へと作り替えられていたんだ。徐々に腟内が彼に侵略されていく従属感が堪らない。モンスターボールで捕獲されていたら、こんなことはできなかったのだ。
エランさんにとって私は特別なポケモンなんだもん。たった一匹のお嫁さんなんだから!早くお腹の中をエランさんでいっぱいにしたいな。
ようやく根元まで到達したので、一息ついた。ずっとずっと欲しかったものが、やっと手に入ったのだ。正確には腟内だが。幸福で満たされたスレッタは、エランに感謝の口付けをした。
「きゅー♡」
「はぁ………あぁぁ………。」
エランの呼吸が荒くなってきた。眠っていても快楽からは逃れられないのだ。このまま腰を振りたいのだが、きっと起こしてしまう。彼を怒らせて避けられてしまうのはもう絶対に嫌だった。眠りを邪魔せずに子種を貰う方法、そんな都合の良い技なんて……あった。名案を思いついたスレッタは、エランの耳元に口を寄せ、小さな声で歌い始めた。
ハッピーバースデー…♪
「……………すぅ。」
よし、これで大丈夫だ。本当はポケモンはトレーナーに技を使っちゃいけないんだけど、私は野生のお嫁さんだから大丈夫。
息を吸いながらゆっくりと腰を上げて、息を吐きながら腰を下ろした。1度擦っただけで気持ちいい。エランの意外と男性らしい指よりも、ずっとずっと太くて長いのだ。子種が出る頃にはスレッタはどうなってしまっているのだろう。未来に訪れる快楽に期待しながら、彼の男根を使用した腟内のマッサージを再開した。
「はっ、はっ、はっ……。」
自然と腰の律動が速くなっていく。犬のように舌を出しながら荒い呼吸を繰り返していた。気持ちいいのに、どうしてだろう。なんだか虚しい。自分が技をかけたせいで、朝まで目を覚ますことはないであろうエランに視線を下ろした。暗闇の中でよく見えなかったので、彼の顔に至近距離まで迫った。綺麗な寝顔だ。今まで意識したことはなかったが、人間の中でも整った顔立ちだと思う。ガンダムクラスに迷い込んだ時、誰にも笑顔を見せない、クールなところが人気なのだと噂で聞いたことがある。その時のスレッタは大好きなエランが褒められてるのに賛同できなかった。
だってエランさんの瞳は、とても優しいから。他の人は私のエランさんのこと、何も分かっていないと思う。
でも今の彼はその瞳の中にスレッタを映してくれない。
「エランさん、すき、エランさん……っ。」
腰を振りながらエランの口を舌でこじ開け、無我夢中で口内を貪った。スレッタの目尻から1粒の涙が零れる。本当は起きている彼に処女を捧げたかった。彼の意思で抱いて欲しかった。それが叶わなかった事実に、突然心が切なく苦しくなってしまったのだ。寝込みを襲った自分の自業自得だというのに。
「んーーっ!?」
しかし、その悲しみは突然舌をきつく吸われたことによって吹っ飛んでしまう。苦しくて瞼を開くと、ぼんやりとした緑の瞳が此方を見つめていた。
そんな、どうして……?
動揺のあまり唇を離し、謝罪するために男根も抜き取ろうとしたのだが、腰を掴まれてしまい逃げられなくなってしまった。
「きゅっ………!?」
何が起こっているのか状況が把握できないまま、下から一気に突かれてしまう。強い刺激が身体中を走った。仰け反る暇もなく、揺さぶりは止まらない。
「はぁっ……スレッタ……。」
「エラン、さんっ……きゃんっ……。」
自分の名を呼ぶ大好きな声が聞こえる。スレッタは気づいた。エランに犯されているのだと。先程だって根元まで咥えたはずなのに、自分では奥まで彼を導くことができなかった。それなのに、今はどうして。スレッタは何度も何度も奥深くまで突き上げられ、快楽の渦に飲み込まれていった。
「で、る……。僕のこと、受け止めて……?」
「!……ください。エランさん、ください!」
スレッタの腟内に、熱いものがたっぷりと注ぎ込まれた。
「まだ出るから……っ。」
「はひ……♡」
エランは膣壁に塗りたくるようにくるりと回しながら、1滴残らず吐き出した。吐精後も零れないように蓋をして、スレッタの中から出ていくつもりはないと言いたげに彼女の腰を掴んだままだ。スレッタは彼の精を受け止めた腹部を愛おしげに撫でた。
エランさんのタマゴ、できてるといいなぁ。……あれ、気のせいかな。なんだかまたおっきくなってるような。
「足りないよ。」
「きゅ!?」
エランが飢えた獣のような瞳でスレッタを見下ろしていた。あっという間に上下が逆転してしまったのだ。緩い抽挿が始まると同時に、乳房を鷲掴みされてしまう。
「きゅう、きゅう……!」
「朝からずっと、触れたかった。」
スレッタの成長した乳房は、エランの男性の手にちょうどよく収まった。自分にぴったりのサイズだったので少し驚いたエランは、彼女は神様が選んだ自分の運命の相手だったのではないかと自惚れた。それを本人に伝えていればきっと肯定されただろう。時折蕾を舌で転がしながら、愛おしさを込めて褐色の胸を揉みしだく。
おっぱいが好きなのかな?
腰を打ち付けながらスレッタの胸を揉み続けているエランを見ているうちに、そんな考えが浮かんだ。
彼が気に入ってくれたなら、やっぱり進化してよかった。もっともっと、私のことを求めてほしい。
3回目の吐精後、スレッタの腟内に男根を収めたままエランは眠ってしまった。
「んっ……ん………。」
子種が零れないように注意しながら彼のモノを引き抜いた。彼の身体を仰向けにして、愛液と精を綺麗に舐めとる。衣服を整え、布団を被せてあげればアフターケアもバッチリだ。
流石はエランさんのお嫁さん。誰も見ていないのに、えっへんと胸を張った。
どうしてエランさんが起きちゃったのか分からないけど、難しいことは考えない。だって明日からは毎日エランさんと交尾できるんだから!風を起こすほど上機嫌に揺れる尻尾を抑えられない。さて私も寝ないと…と思ったところで、裸のまま部屋を歩いてはいけないとエランさんに注意されていたことを思い出す。ドレスは皺になるといけないし、今までのワンピースは胸がきつかった。そうだ、エランさんの服を借りよう。クローゼットの中で綺麗に畳まれている無地の服を拝借し、上から被った。くんくん、エランさんがいつも使ってる柔軟材の香りがする、えへへ。脚が露出しちゃってるけど、お股は隠れてるし、これってワンピースだよね?
スレッタは、エランの隣に並べられた自分専用の枕に頭を乗せて、大好きなお婿さんに、もう離さないとしがみついた。
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『朝デ』
「うるさい。」
まさか、連日ハロに起こされるなんてね。またスレッタがいなくなってしまったのではないかという不安は、僕の身体を拘束する両腕のおかげで抱かずにすんだ。気持ちよさそうな寝顔を見ているだけで、自然と頬が緩む。どうやら僕のTシャツを着ているようだ。約束を守ってくれていて安心したよ。昨日は疲労で彼女の寝衣を買ってくるのを忘れていた。
それにしても、彼女より先に僕が目覚めるなんて珍しいこともあるものだ。僕の起床を促すのは、君の口付け以外許せなくなってしまったというのに。この子は分かっているのかな。少しの非難を込めて唇を重ねた。その瞬間、昨夜見た夢の内容を鮮明に思い出してしまう。
僕の舌を求めるスレッタ。僕に跨って乳房を揺らしながら踊り狂うスレッタ。僕の下で善がるスレッタ。そして、彼女の中に何度も精を放った僕……。
スレッタの両腕から逃れる。上体を起こし、立てた片膝に額を乗せた。
「最低だ……。」
現実で手を出せないからって、夢の中で自分勝手に彼女を蹂躙した。この事は絶対にスレッタには知られてはいけない。きっと軽蔑されてしまう。
「えらんさん?」
「!……スレッタ、おはよう。」
「おはよう、ございます!んー!」
「ん…………。」
おはようの口付けは、一足先にいただいたんだけどな。あと朝から胸を押し当ててくるのは……先端が浮き出ている。下着も買ってあげないと。今気づいた、艶かしい脚が露出しているように見えるんだけど。もしかして、ワンピースと勘違いしたんだろうか。
……後でズボンを履かせてあげないと。
「エランさん、お休み?」
「うん。今日は休日だからね。」
スレッタが頬を赤らめ瞳を輝かせた。そろそろ僕にも彼女が次に何を言おうとしているのか予測できるようになってきている。
「きゅー!交」
「しないよ。」
言わせないよ。もう慣れたものだ。
「きゅ!?………えらん、さん……?」
「君が大切だからね。」
「きゅ……?どうして、どうして。」
日常のやり取りだというのに、何故そんなにこの世の終わりのような顔をするんだろう。心配しなくても発情期の間寂しい思いはさせないという約束は守るよ。彼女の秘所に手を伸ばしたのだが、手首を掴まれ乳房に押さえつけられてしまう。下はあまり触ってほしくないようだ。確かに朝から何故か股をぎゅっと閉じていたな。女性のデリケートな問題なのだろうと深く追求せずに、押し倒した彼女の胸の感触を楽しんだ。
そういえば、彼女の発情期、やけに長くないだろうか。犬種の期間は平均5-20日と便覧に書いてあった。僕たちのふしだらな関係が始まってから既に1ヶ月は経過しているはずなんだけど。まさか、タマゴを宿すまで続くとかじゃないよね。
淫夢は1日だけでは終わらなかった。
その日からしばらくの間、僕は夢の中でスレッタと獣のような性交渉を行い、何度も何度も彼女の中で弾けた。それと対比するかのように、現実でスレッタが交尾を求めてくることがなくなってしまった。嫌われたわけじゃない。挨拶の口付けも、僕に向けてくれる可愛らしい笑顔も何も変わらない。きっと発情期が終わったのだと、喜ばしいことのはずなのに、何か物足りなさを感じていた。現実世界への不満を発散するかのように、僕は夢の中のスレッタに全ての醜い欲をぶつけた。何も知らずに僕を慕ってくれる彼女への罪悪感を強めながら。
1つ疑問に思うことがあるとするなら、何故毎日性的な夢に侵されているはずなのに夢精をしないのだろう。夜間睡眠時勃起現象だってしばらく経験していない。むしろ、毎朝謎の解放感で満たされているような。考えすぎかな。
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「けほっ、けほっ……。」
「スレッタ、どうしたの。気持ち悪いの?」
「先週は朝から顔色が悪かったんだ。軽いものを用意したんだけど、食べ終わる前に洗面台に走っていってしまって。様子を見に行ったら食べたものを戻していてね。最初は発情期かと思って様子を見ていたんだけど、一向に出血は始まらなかった。今朝は食欲が回復していたみたいなんだけど、胸がなんだか痛むみたいで。心配になったから連れてきた。」
「分かったわ。ところで、どうしてポケモンセンターに連れていってあげないのよ。」
「無闇に彼女を他の人間に見せるなと言ったのはあんただろ。元ポケモン医学研究者、ベルメリア博士。」
「……そうだったわね。」
元々はヴァナディース機関にてポケモン医学を学んでいたベルメリア博士。研究所内の医療機器の数々はその名残だ。ポケモンを苦しめる全ての病をなくしたい、それがかつての彼女の夢だった。今はペイル社に買われて『病になることがない人工的に生み出された強化ポケモン』を開発、研究していた。己の罪から目を逸らし、いつか理想が叶う日を夢みながら。
ベルメリアは、診察台に寝かせていたスレッタに近づいて声をかけた。
「お腹、触ってもいい?」
「きゅー!」
スレッタは快く了承した。初対面の時の警戒心はみられない。
3週間に1度、スレッタはベルメリアの元へ定期受診をしていた。会ったのは数回程度だが、自分に危害を加えないと直感したスレッタはそれなりに心を開いていた。人見知りはしても基本的に他人に悪意を持たないのだ。ベルメリアの方も、スレッタと接している時だけはかつての自分に戻れたようで、救われたような心地になっていた。
本来であれば3日後が再診日だったのだが、今回は心配したエランが予約を早めたのだ。
許可を得たベルメリアがドレス越しの腹部に触れてみると、前回の診察時の記憶と比較して違和感を覚えた。
「………ありがとう。あら?貴方のお腹、こんなに膨らんでいたかしら。」
「きゅい!」
スレッタは勢いよく否定した。心做しか、ベルメリアにはスレッタ本人はとっくに何かを確信しているように見えた。
「どうかしたの?」
「この子、今朝は何を?」
「今週はずっと軽いフードだけど。」
「なるほどね。ちょっと待っていて。」
ベルメリアは、奥の部屋からモニター付きの大きな機械を運んできて診察台の隣に設置した。
「そんなに痛いことしないから大丈夫よスレッタ。」
「博士、スレッタは。」
「おめでとう。妊娠よ。」
「きゅー!?きゅー!」
「え……?」
「ドレスはどんどん苦しくなってくるでしょうね。マタニティウェアを用意してあげるのよ。」
「あぁ……。世話になったね。」
「博士、ありがとう、ございます!」
スレッタはまるで自分たちは恋人だとアピールするようにエランと腕を組み、彼の肩に頭を乗せて身体を密着させた。この世全ての祝福を受けたかのように幸せに浸かりきった顔で去っていく背中を見つめながら、ベルメリアはある想像をした。
「まさか、ね……。」
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エランは浴槽の中で、スレッタを脚の間に挟み込み背後から抱きしめていた。幸せそうに胸板に頭を預けてくるスレッタに複雑な思いを抱きながら。はっきりと膨らみが分かるようになってきた彼女の腹部に手を伸ばし、優しく撫でる。
「お腹、目立ってきたね。」
「きゅ♡」
ここに彼女のタマゴがいるんだ。僕の知らない雄と交わってできたタマゴが。時期を逆算してみると、ちょうどスレッタが僕を求めてこなくなった頃と重なる。あの時には、もう他の雄の精をその身に受けていたんだ。
エランは就寝中のスレッタとの交尾を夢だと思い込んでいたのだ。それも、ハッピーバースデーの影響の一つだった。眠りを誘った相手に刺激を与えることによって覚醒を促してしまうのは他の眠り技も同様だろう。しかし、強い効果をもたらすこの技は、一定時間を過ぎるまで対象者は薄ぼんやりとした頭と視界の霧が晴れなくなってしまうのだった。記憶は残っていても、夢現の交わりを現実と認識するのは困難だ。ましてやエランにとっては自分がスレッタに手を出すなどありえない、それが思い込みに拍車をかけることになった。
妊娠前よりも明らかにサイズの増した乳房を脇の下から掴み、掌全体で感触を味わった。いつもは冷たい彼の手も、浴槽の中では温かい。
「胸、大きくなったね。」
「んっ♡」
親指と人差し指の腹で蕾を摘み、搾り取るように圧をかけた。
「ポケモンもミルクって出るの?」
「きゅっ………。」
予想外の蕾への刺激に仰け反るスレッタに構わず、赤い茂みの下へと手を滑り込ませた。
「濡れてるよ、浮気者。」
「きゃんっ……えらん、さん……!」
浮気相手は彼女の身体を弄んでいる自分か、それとも彼女の貞操を奪った何処かの馬の骨か。あるいは両方なのか。エランは強い嫉妬に駆られながら一気に三本の指を入れて腟内を擦った。
誰が浮気者だというのか。自分は身も心もお婿さん一筋だというのに。スレッタが振り向き、対面となって抗議の声をあげても、エランには届かない。もどかしくなり、手っ取り早く自分の気持ちを伝える為に冒頭から腰に擦り付けるように当てられていた男根を掴んだ。まずはエランに脚を伸ばしてもらうと、前よりも重くなった腰を上げ、先端を蜜口に埋め込む。
「っ……。危ないんじゃない、かな。」
「大丈夫、です!」
エランの肩に手を置いて、ゆっくりと押し進めていった。
体位に気をつければ妊娠中に愛し合うことは問題ない。スレッタは本能で理解していた。
「そう……。僕は動かないから。ゆっくり……んっ……どうぞ。奥まで入れちゃダメ、だよ……。」
スレッタが微かに動く度に、湯が波打つ。何だか2人でのぼせてしまいそうだ。エランはもう挿入に抵抗を見せない。意気地のない自分のせいで、かつてはエランのものだったはずの愛する女性を他の雄に奪われてしまった。今更遠慮する必要などないだろう。絶対に2人目は僕が孕ませる。そう決意して、目の前で上下する大きな腹部を凝視した。