ホーファウ(R18)

ホーファウ(R18)



https://bbs.animanch.com/board/1362043/ のシリーズに感銘を受けた


注意

・ホーキンス×ファウスト のつもり

・ただし挿入はなし、上下を直接的に示す表現もない

・ラブラブのはず

・キャラが色々迷子(notファンタジスタ)

・自己解釈多数

・ワノ国前

・ここでのファウストの毛色は白っぽい想定(モノクロ原作絵基準)

・若干の濁点喘ぎ

・ケモチン描写

・藁(触手)責めっぽいやつ、ワラワラの拡大解釈





レッサーミンクの舌はざらざらしてないのか。それに短くて分厚い。頭の内側がホーキンス船長の匂いでいっぱいになる。潮風と、藁と、入浴剤と、血と汗の匂い。分厚い窓と二重のカーテンの向こうでは満月が我が物顔で世界を見下ろしている。

天井に吊り下げられた古めかしいランプがふらふら揺れる。デスクに乗せられたアロマキャンドルが香木のように甘く高貴に香る煙をほのかにくゆらせている。長さが三メートル近くあるベッドには熟れた林檎みたいな色のシーツが掛けてあった。照明のせいか素材のせいか油を引いたような光沢がある。多分今夜のラッキーカラーなんだろう。

胡座をかく船長に正面から跨ってるが、舌を舌で弄られる感覚と聞いたことのない水音のせいで今にも膝が崩れてしまいそうだ。それはなんとなく嫌で船長の肩に縋り抱きつく。そのせいでまた距離が近くなる。牙を舌先でなぞられつつしっぽの付け根を指先で揉まれると背中も腰も勝手に震えた。鼻を鳴らすように息継ぎする船長が妙に色っぽく感じる。同時に、重大な禁忌を侵しているような気分に陥った。

 

唾液をつうと垂らしながら口が離れていってしまう。薄暗い中でもホーキンス船長の目は不思議と目立って見える。その金色がいつもより柔らいでいるように見えるのが嬉しい。船長は少し考えるような顔になったあと、ゆっくりとこちらのベルトに触れた。思わずがちりと肩が強ばる。船長はすぐ気づいたらしく手を離してくれた。

「初めてだからな、今日はここには触らずに終わるか?」

それは流石にやりきれない。出来るなら触って欲しい。いつもは体内にしまわれている分身がズボンをこれでもかと押し上げているのは事実なのだから。でも。

「あの、その……おれのは形が」

「形?」

拒絶されないだろうか。

ホーキンス船長は、初めてミンク族を――おれを見た時にも臆せず声を掛けてきたお人だ。習慣も信念も特技も違うクルー達を無理に画一化せずそれでいてひとつの村の如くまとめているお人だ。そんな船長に、今では恋人でもある彼に、己の身体を異様で気味が悪いなどと思われたら悲しいですまない。たとえそれが妥当な反応だったとしても。

「レッサーミンクとはだいぶ違います、グロテスクですし」

「ぺニスなんざヒトのも含めどれもグロテスクだろう。たとえばこの前生薬として取り寄せた」

「その話はまた今度に」

「とにかくおれの方は平気だ」

船長は冗談を好まない。生薬の話持ち出そうとしたのもズレたジョークではなく本気で説得するためだったんだろう。眉間にシワが寄り圧のある表情をしているがこれもただ真剣に考え事をしている時の顔だ。服の中に入り込み背中を撫で宥める掌は毛を逆立てないよう気を使ってくれている。

「……大好きです船長」

数秒経ってからやっと、意図せず転がり出た言葉に気づき頬が燃えた。どうしよう脈絡がない。彫刻めいた顔が近づいてきて思わず目を閉じるが触れたのは鼻先同士だった。

「おれも愛している、ファウスト」

その声はこういう場にしてはあんまりに平坦で熱も低い。だが躊躇いなくはっきり言いきられた慣れない言葉は尻尾をピンと立たせるのに十分だった。


船長の足の間に入り背中から抱きしめてもらうと無駄な強ばりが解けた。ベルトを抜かれズボンを脱がされもう一度確認があってからパンツが取り払われた。上を向いた15センチ程度の円錐型のぺニスが露になる。内臓みたいな肉々しい濃いピンク色で、中ほどから根元にかけて細かく硬い棘が何本も生えている。

肩越しにまじまじとおれの股間を観察している船長を認識した途端、内腿が震えぴゅくと先走りを吹いてしまった。出来ればあまり見ないで欲しい、けど。毛皮の下にある睾丸がいつもより張り詰め膨らんでる。

「触れるぞ」

喉が引き攣った音を立てた。尻尾が勝手に船長の腰に巻きつき震えながら締め上げてしまっている。鼓動を押さえ込むようにゆっくり声を出す。

「気をつけてくださいね。この棘当たると結構痛くて」

「分かった。力を抜け」

「は、に゛ゃあ!!」

薄暗い部屋が真っ白に発光したように思えた。亀頭を軽くつままれ磨かれ、もう片方の手で玉をふにふに揉まれる。自分で慰める時のやり方とほぼ同じだが気持ちよさが段違いだ。視界がちかちか光るような感覚が何度も起こる。腰が引けても船長に密着するだけで逃げ場がない。両脚を前に真っ直ぐ伸ばして快感をやり過ごそうとしても上手くいかない。口が勝手に動いてだらしない声を垂れ流す。

「あ、あ゛あぁ! 船長、これは、せん……ふに゛ゃあ!」

「ここは嫌か?」

しゅり、しゅり、と大きく長くすんなりした指が剥き出しの先端をこそいでくる。シーツをぐしゃぐしゃに掴むとしまい忘れた爪が引っ掛かってしまった。

「ぅう゛あ、やじゃな、でもあたみゃ、あたまへんになるから、せんちょお!」

「気にしなくていい。さっさと出すのと焦らされるの、どっちがいい?」

船長の突飛な行動には慣れてるはずだったのに。高熱を出したようになってしまった頭ではまともなことなんか考えられない。あ、手が止まりそうだ。なんで。それはやだ。やだやだやだ。

「はやく、せんちょ、やだ、さわって、すきにして、さびし、やです」

船長に全体重を預け首の辺りに頭をごしごし擦り付ける。初めにシャツも脱げばよかった。船長もまだ上下着込んだままだ。

「すきにしていいですから、はやく、はやくう」

媚びた娼婦でもこんな誘い方そうそうしない気がする。でも嘘じゃない。早く触れて欲しい。愛して欲しい。それが少し分かりにくい方法でもいいから。なんとか首を回して船長の顔を見上げると視線が絡む。船長の瞳は満月に似てて好きだ。近寄ってしっかり見ないと気づけないけれど。結ばれていた口がほどけると耳に湿った息がかかり、それは首筋と背筋を刺激しながら腰まで降りていった。

擦れ音を立てながら船長の長く大きな手が藁束に変わっていく。その意図を理解するより先に藁の中でも極細のものが一本、先走りを漏らし続けている尿道口を軽く抉った。かくん、と首が上を向き背も反ったが声が出ない。他にも何本も迫ってくる。棘を器用に避けながら絡みつき、なぞりあげ、くすぐり、きゅっと締めては放し……

「痛くないか」

「に゛、ぃい゛あ、へえき、せんちょ」

マタタビを脳みそに刺されたみたいに度が過ぎた快楽で頭が弾けそうだ。頭をぶんぶん振り回す。今更、並ぶ自分達の足の色がどちらもシーツに映えているのに気づき余計に全身が熱くなった。

「他にして欲しいことは」

して欲しいこと。ずっと横にいさせて欲しい人に。一生どころか九生捧げたって構わない人に。

「くび、くびかんで、ホーキンスせんちょ」

すぐにもらえた刺激は脳を隅々まで焼いた。もっと強くと強請れば食い込むような力で噛まれ身体の内側が多幸感でぎゅうぎゅう詰めになる。

所在なく這い回っていた藁が編まれ袋のような形に変わる。それがのたうち回っているペニスの先端を飲み込みぐちゃぐちゃに擦り上げてきて、合わせて首筋に遠慮無く歯が立てられると経験が無いほどの量が一気に吹き出した。勝手に跳ね続ける腰が袋を何度も突き上げる。船長が全部出してしまえなんて言うから余計に止められなくなった。


腰が止まる頃には全身汗でぐっしょりだった。初めて感じるタイプの気怠さに瞼が降りそうになるのを堪える。

「ひん゛……ぁ、に゛あ゛……」

元に戻ったホーキンス船長の手が視界に入る。指先から手首近くまで粘液まみれになっているうえ指の辺りは泡立った白いものがべたべたにまとわりついている。反射的に声を上げてしまったが船長は特に反応せず、長い髪の一部を藁に変えて伸ばしティッシュペーパーとゴミ箱を近くまで引き寄せた。手を拭いている間くらい離れるべきかとも思ったが触れ合う場所から染みてくる熱が心地よくて動く気になれない。

「……次は、おれが触りますね」

「ああ」

余裕を持ってさらりと返されたがさっきから尻に固く大きなものが当たっていることは分かっている。船長が快楽に蕩ける様子など一切想像出来ないがそれを見ることが許されるのはこの世で自分だけなのだ。そう思いつつ後ろを向いて抱きつくと喉がごろごろ鳴ってしまった。


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