ホードレ(肉体関係)に巻き込まれるぺーたん

ホードレ(肉体関係)に巻き込まれるぺーたん




多分シコスレ用に書いてたけど落ちてるし途中だからここで供養させてくれ







おれはドレークという男に、憧れにも似た感情を抱いている。

 僅かな期間で飛び六胞に選ばれた器量を持ちながらも、それを一切鼻にかけることもないその慎ましさ、誠実さ。会えば自分を小馬鹿にしてくるフーやササキなどとは大違いである。「お前も苦労してるんだな」と労られた時など思わず〝兄貴がいたらこんな感じなのかな〟と思いを馳せてしまったほどだ。姉貴に知られたらまた面倒なので口にする事は無いのだが。

 元海軍という来歴から彼を快く思っていない輩は多いが、少なくとも自分は好意を示している。好意といっても、純粋に仲間として、同僚としてという意味合いだ。他意は無い。


 しかし、そんな考えを覆すような出来事が起きた。

 ある日のことである。唐突に真打であるホーキンスから声をかけられた。


「ページワン、貴様は随分ドレークに懐いているな」

「あァ?まァ確かによく話す方かもしれねェけど……それが一体どうした?」

「あの男の事で少々見せたいものがある。今夜ここへ来てくれないか」


 渡されたメモに記されていたのは町の外れに空家の場所と時間。一体何どんな用だと問いかける前にホーキンスは薄気味悪い笑みを浮かべて何処かへ去ってしまった。

 まさか、おれかドレークのどちらかを蹴落として自分が飛び六胞に加わる算段じゃねェだろうな?そうなったらこれは罠か?と考えるも、おれを誘き出すならドレークよりもまず姉貴の名前が出てくるだろう。となれば本当にドレークに関わる何かを提示してくるのかもしれない。去り際に見せた意味ありげな笑みからして、ドレークの弱味とか秘密とかそういった類だろうか。兎にも角にも、今夜はこの宿屋へ行ってみよう。もしおれを襲うような真似しやがったらそん時は飛び六胞の実力見せつけてやりゃあいい。


 そんな感じで意気込んで、あっという間に時間が経ち、とっぷりと日は暮れて空には月が輝いていた。

 おれはメモに記された通りの場所へ赴き、ドアをノックする時のように引き戸を叩く。すると少し間を置いて戸を開きホーキンスが顔を覗かせた。


「遅かったな」

「姉貴撒くのに時間かかっちまってさ。悪ィな」

「いや、おかげでゆっくりと準備を進めておくことができた。入れ」


 準備とは一体、と疑問に思いつつも玄関を潜る。ホーキンスに案内されるままに通された部屋。そこには驚くべき光景が広がっていた。


「ドレーク……?」


 部屋にいた人物の胸から腹にかけて大きく刻まれた〝X〟のタトゥー。それは間違いなくその人物がドレークであることを証明するもので。それでも何故彼であるかを疑ってしまったのは、あまりにも状況が異質だったからだ。

 和室に不釣り合いな一脚の椅子の上、彼はそこに一糸纏わぬ姿で座っていた。目は手ぬぐいで視界を奪われ、口は猿轡によって言葉を奪われ、手は背もたれの後ろで、足は椅子の脚の位置で海楼石の錠によって拘束されている。自然と股を開くような形となっており、その中心でそそり立つソレの根元には何やらゴムチューブのようなものが括り付けられていた。腰を突き出すように座っているせいで、それが余計に主張されている。


「な、なんだよこれ、お前ドレークに何してんだよ!」

「同意の上でやっていることだ。何が悪い」

「同意って、お前ェら付き合ってたのか!?」

「恋人ならばこんな姿他人に見せるわけが無いだろう」

「じゃあなんで、」

「少し趣向を変えてみたくなったのでな。それだけだ」

「それだけだ、じゃねーよ!冗談じゃねェ、おれは帰る!変態どもに付き合ってられるか!」

「まあ待てページワン。ドレークを楽にしてやりたいと思わないか」

 ホーキンスの悪魔の様な囁きが脳裏にこだまする。あまりの展開に頭がついていけないページワンだったが、薄ら笑いを浮かべるその男が碌なことを考えてない事だけはわかった。




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