ペンギンにバニースーツ着せたい
・これはペンギン(鋼の意志)
・すごく短い オチもない
・相手は恋人だよってことだけ設定してある 船員俺くん想定だけど、まあどうとでも読めそう お前(読み手)は自由だ
・全てを許してほしい
(あらすじ)
似合わないバニースーツを着せられるシチュが好きなもんで
【バニースーツのペンギン】
「お前……変態だろコレ……」
鏡を確認し、自らの服装を再認識したペンギンが顔を引きつらせながら呟く。
黒いレオタードに網タイツ、付け襟と蝶ネクタイ。極め付けは頭の上に乗せられた、ウサギの耳を模したヘアバンド。纏っているものだけを挙げれば、立派な「バニーちゃん」だ。
問題があるとすれば、それらを身に着けたペンギンがいい歳をした男性であることだろう。
鍛えられてしっかりと付いた筋肉のせいで可愛らしい印象は皆無、頑として脱がなかった帽子のせいでヘアバンドがズレ落ちそうだ。とにかく不格好でしかない。
「おれみたいなのにこんなモン着せて喜ぶなんて趣味悪ィって……」
ペンギンは言葉を続けながら、向かい合う恋人の足元に跪いた。渋々といった口ぶりだが、相手の陰茎を取り出す動きに迷いはない。ゆるく勃ちあがったそれに手を添えて、上下に扱き始める。
刺激を加えられたそれは、あっという間に完全に勃起した。硬く怒張した姿を目にすると嫌でも過去の情事を思い出してしまい、ペンギンの頬が熱くなる。
「すげェ……もうこんなに硬くしてんのかよ……♡」
思わず発した声には期待が滲んでいた。目の前にある「コレ」はいつも自分のナカを掻き回して、沢山気持ちよくしてくれるチンポだ。与えられる快感は、既にペンギンの記憶に深く刻みつけられている。
しばらく扱き上げていると、ペンギンの手の動きに合わせて僅かに震える肉竿の先端から、じわりと我慢汁が溢れてくる。自然と視線がそこに吸い寄せられ、気が付けば行動が始まっていた。
「ん、む……♡」
この時、咄嗟に思ったことは「もったいない」だった。誘われるままにそれを口に含むと、丁寧に舐めしゃぶっていく。相手を愛おしく思う気持ちがペンギンを突き動かし、望まれたわけでもないのに隅々まで舌を使って愛撫してしまう。
思うまま陰茎を味わって満足したペンギンは、最後に亀頭にキスをすると、ようやくそこから口を離した。相手の様子を窺うと、妙に熱っぽい視線が自分の胸元に向いていることに気付く。
思えば、身体にフィットしないレオタードのせいで、上から見下ろすと平らな胸とその頂点を飾る乳首が丸見えだ。なるほどこれを見ていたのかと納得したペンギンは、胸元を腕で隠し、挑発的に笑ってみせた。
「男の胸見て興奮してんじゃねェよ♡スケベ♡」
次の瞬間、腕を掴んで立ち上がらされ、そのままベッドに引き倒される。自分を抑えつける恋人の力がいつもより強いことを感じて、ペンギンは腹の奥を疼かせていた。
(続かない)