プレゼントは
かな「…」
アクア「…」
有馬の様子が少しおかしい気がする。先ほどから俺に声をかけようとしてやめてやっぱり声をかけようとしてやっぱりやめて…を繰り返し行ってる。これはこれで可愛いがいったいどうしたのだろうか。
かな「…あーくん!!」
アクア「はい!」
突然の意を決した声につられて真面目に返してしまう。
かな「…プレゼントを用意したので…ちょっとリビングで待っててくれる?」
アクア「分かった。」
じゃあと言い有馬は部屋を出ていく。プレゼントはオシャレなレストランでも交換したがまだ用意してくれてたのか、俺も何か準備しないと。
…長いな。15分ぐらいは経つ。何かあったのか?そう考え有馬を探しに部屋を出て行こうとするとが部屋のドアの前に有馬らしき影が立っていた。
かな「あーくんいる?」
アクア「いるぞ。」
かな「…入るね。」
ドアを開けて有馬が入ってくる。するとそこにはサンタコスを着た有馬がいた。…まずいな、色々と際どい…俺の…大好きなやつだ…
アクア「あり…」
かな「まだだから!!」
そう強く言い抱きしめようとした俺を止める。生殺しでは?
かな「…これを腕に結んでくれる?」
そう言った有馬が渡してきたのは赤いリボンだった。えっそういうことですか?もしかしてやってくれるんですか?俺は優しくリボンを有馬の腕に結んだ。
かな「プ、プレゼントは、わ、わ…私!」
顔を赤くしてそうセリフを言う有馬はもう天使だった。俺はしばらく声を失っていた。
かな「…あれ?もしかして違っ…」
アクア「合ってる!!(可愛い!!)間違ってない!!(可愛い!!)大正解!!(可愛い)まさかやってくれると思わなかった!!可愛いリボン付きで!!可愛い!!そのコスもえっちでいい!!可愛い!!もう可愛さの権化!!」
かな「落ち着きなさい!」
暴走気味の俺を見て有馬の緊張も解けたようだ。
かな「…でも良かった。喜んでくれて。」
アクア「凄く可愛い。」
かな「緊張してたのよ?」
アクア「それもまたいい…けどしまったな…俺2つ目を用意してなかったな…」
かな「あら、あるじゃない。」
そう言い有馬はこちらに顔向け目を瞑る。…そういう合図だ。俺は有馬とキスをする。
アクア「メリークリスマス、かな。」
かな「メリークリスマス、アクア。…じゃあリボンほどいて…きゃ!あーくん!?」
アクア「もう我慢できない。」
かな「ちょっと!?せめてリボンほどいてよ!」
アクア「抵抗できないのも背徳感あっていいかなって。」
かな「ばっ、馬鹿!スケベ!変態!」
アクア「って言いながらも俺のこと蹴ったりせず受け入れてるんだな。」
かな「〜!!馬鹿〜!!!」
幸いこの部屋は防音、聖夜の夜に愛しあう2人の声は2人にしか聞こえない。