プレゼントSS
※幸せいっぱいで素敵な概念お借りしました
※両片思いの仲良しな親友です
※駄文ですが少しでも楽しんでいただけるととても嬉しいです。解釈違いなどありましたら本当に申し訳ありません
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オレの部屋で4人集まってクリスマスパーティーをした。
皆で部屋の飾り付けをして、料理を作って食べて、プレゼント交換をした。
全部全部初めての事だ。
今までは毎年この時期は煌びやかな街を横目にマフィティフとふたりいつも通りに過ごしていた。仕事で忙しい母ちゃんに帰ってきて欲しいなんて思う悪い子だからプレゼントを貰えないんだって思った時もあったよな。
去年なんてマフィティフの治療方法を探す事に必死で、たったひとりの家族を失う事の恐ろしさに身を震わせていた。
それが今年はこうだ!
アイツらと飯食って話しながら笑って過ごすだけで胸が暖かくなる。こんな幸せなクリスマスを過ごすなんて今まで考えた事もなかった。
飯だっていつもより手の込んだ料理とはいえ変わらずオレが作ったものなのに、普段の食事よりずっと美味い気がした。
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楽しい時間はあっという間で、お開きの時間となった。
ネモは家族が主催する大掛かりなクリスマスパーティーがあり、ボタンもこれから急ぎの飛行機で地元に帰るらしいので残りたがる2人をなんとか帰した。せっかく家族で過ごせる日なんだ。それは大切にしないとダメだろ?
そんなわけではアオイだけが残ってパーティーの後片付けをしてくれることになった。
それであらかた片付け終わって2人でまだ残っていたケーキとエネココアで一息ついていた時だった。
「ね、ペパー……その、プレゼント受け取ってくれない?」
何処となく緊張した面持ちのアオイに首を傾げる。
「プレゼント?プレゼント交換ならもうやっただろ?ネモが持ってきたグローブもらったぜ。オマエもボタンからのブイブイポシェット受け取ってたろ?」
「私からペパーに個別にあげたいの」
「いやでも、そういうのはなしって話に…」
全員が全員にプレゼントを贈りたがり収拾がつかなくなるからひとり一個と皆で泣く泣く決めたのだ。だがアオイは強情だった。
「いいからいいから、えっと…ちょっとかがんでもらえる?それで目をつぶって…」
「こ、これでいいか?」
オレはなんだかんだでアオイのお願いに甘いらしいと自覚する。言われるままにしゃがんで目を瞑る。
「うん…じっとしててね…」
チュ、と音がした。同時に、ふに、と頬に柔らかな、感覚………?
「…え?おま…えぇ?」
何が起きたか理解できなくて、でも今の感覚を忘れないように頬に手を当てる。
「えへへ…ペパーからもプレゼントもらっちゃった」
頬を染めてはにかむアオイ。いつからかずっとこっそり片想いしていた女の子。
いつだって可愛いアオイだが、この瞬間は見たこともないくらいに、それこそ世界で一番可愛いかった。
しばらくオレは固まっていたらしい。呆然として反応のないオレに不安な顔になるアオイを見て我に返る。
プレゼント『交換』ならオレからも渡さないとな。とびきり嬉しいプレゼントなら尚更。
「あ、ペパー、あのね、わ、私…んっ?!」
彼女を抱きしめてプレゼントをくれた場所にお返しをする。
初めてのそれは柔らかくて暖かくて、あまスパイスよりもあまい味がした。
こんな最高のクリスマス、一生忘れられねえな!
浮かれたオレは心からそう思った。
なお、幸せがキャパオーバーしていたオレはこんな素敵なクリスマスをこれから毎年過ごす事にまでは思い当たらなかった。