プレゼント
街はイルミネーションで飾られ緑や赤や白で彩られる。世間はクリスマスモード。クリスマス特有の浮かれてる気分にあてられる。全く、クリスマスは本来家族といっしょに過ごすものよ!と言いたい。まぁ二重の意味で私が言えたことでないが。
かな(喜んでくれるといいなぁ。ちょっと重いかなぁ。)
プレゼントを手に私はそう祈る。
アクア「お疲れ様。」
かな「お疲れ様。」
クリスマスの生特番が終わった私達は家に帰ってきた。時刻は23時30分を回ってる。
アクア「こんな時間までかかるとはな。」
かな「まあ時期が時期だからね。なかなか思い通りにいかないものよ。」
アクア「…クリスマスっぽいことできなかったな。」
かな「あら?あーくん意外とそういうの気にするのね。」
アクア「…有馬と初めてのクリスマスだし。」
かな「…」
アクア「なんか言えよ。」
私今口元緩んでるんだろうなぁ。急にこういうこと言うのずるいわよ。何?ずいぶん可愛いらしいところあるじゃない!
かな「あははは!いや、あーくんからそんなセリフが聞けるなんてね!じゃあ今からやろ?はいこれ、クリスマスプレゼント。」
アクア「ありがとう。これ…」
かな「ラブラドライトのイヤリング。」
アクア「きれいだな。」
かな「でしょ?」
この石にしたのは意味がある。でも意味は内緒。恥ずかしいから。
アクア「意味は『太陽は月』だったか?有馬にぴったりだな。」
かな「…知ってたの?」
アクア「まぁな。有馬も知ってて選んだろ?」
かな「だって…なんかアピールしてるみたいじゃない?選んどいて何だけどなんか気恥ずかしくて…」
アクア「…」
かな「なんか言いなさいよ。」
アクアの口元が緩んでる。私さっきこんな感じだったんだろうな。
アクア「あははは!いや、考えること同じだなと思って。」
そう言うとアクアもプレゼントを渡した。
かな「これって…」
アクア「アクアマリンのイヤリング。」
かな「…あははは!」
なんだ考えることいっしょだったのね。安心した。
かな「ありがとう、嬉しい。」
アクア「こちらこそありがとう。」
後日、片方ずつ交換したイヤリングをつけてた私達はMEMちょにつめられた。