ブーディカ敗北
敵の隙を付き繰り出した鋭い連撃──油断をしなければいつも通り倒せる敵でありすでに数体ケンタウロスが地に伏している。
(早く合流しないと…)
ケンタウロスの集団に襲われ仲間たちと離されてしまったブーディカ。幸いというべきか一人なってからは急に散発的に一体ずつしか襲ってこず一人でも対処し撃退させることが出来ていた。
一息をつく。身体に大きな疲れは感じない。畳み掛けるような連戦ではなく少し休みを取れるくらいの時間の後に狙ったかのように奴等は襲ってくる。
それでもやはり消耗してしまったのか、もしくはいつ襲ってくるか分からない緊張によるのだろうか戦うたびにヒヤッとする場面が増えてくる。何にせよこのままでは行けないとこの場を後にしようとすると──
ガサッ、と茂みからまたあいつらが出てくる
「いい加減にっ、」
「オマエ、ツヨイ、オレガアイテスル、サイゴ」
ぎょっとする。少なくとも今まで相手した奴等は喋ることはなかった筈。目の前のケンタウロスも今までの奴等と見た目上の大差はない。だが最後、と言うならばこの集団のボスかそれとも最も強い個体なのか。
思考を巡らせたその一瞬を突き敵がその得物をこちらに突き出して突進を仕掛けてきた。
慌てて盾で得物を弾き受け流そうとするが上手くいなせず逆に盾が弾け飛ぶ。
「しまっ、た!けどッ!」
衝撃で左腕が痺れる、だが同時に攻撃のチャンスも見出した。脇をすり抜けこちらに背を向けたままのケンタウロスが目に入る。
「今、渾身のっ!」
初撃は浅く、だがまだ入れられるはずと二撃目を狙う
(女神アンドラスタよ!)
祈りを込めて突き出した。確かに決まったと、確信を抱いたその瞬間
「──うぐっ、」
跳ね上げられた右腕、そしてガラ空きになった身体に激しい衝撃が走る。
吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる体。
(なんで…あたし…確かに、何が)
痛みと現状に困惑し思考が定まらないでいると不意に影が差す。見上げるとそこにはケンタウロスが立っている。
「オマエ、ミナヨリツヨイ、オレノツギニ」
「──いっ、嫌!」
体を返し四つん這いのような姿勢のまま逃げ出そうとする。普段ならば例え窮地に追い込まれようと最後まで抗っただろう。だが倒れた体勢故に見えてしまったソレにより強い生理的嫌悪感がそうさせてしまった。
立ち上がろうとも先程の衝撃で上手く動かせない体。土を、草を掴むように手を伸ばしては体を引っ張り、膝で地面を押すように逃げようと足掻く。
だがケンタウロスからすれば幼子が進む速度と変わらずすぐに追いつかれてしまう。
視界が薄暗くなる。伸ばした手の先に蹄が勢いよく降ろされる。ケンタウロスが、真上に来たのだ。
ズシッと腰から背中にかけて何かがのしかかる。確かに見た先程のソレが重量をともなってその大きさを実感させてくる。
「きゃあああっ!」
生娘のような悲鳴が口から溢れる。手足をバタつかせるようにして前へ前へと逃げ出す。暴力と凌辱、そのどちらも知っている体が逃げろ逃げろと急かしてくる。
ケンタウロスの真下から脱出したがそれはケンタウロスにとって都合が良かった。
「うう、ぐっ」
前足が体に降ろされ地面に押さえつけられる。ケンタウロスがその手に持つ得物を振り下ろす。
「や、やめて…やだっ、やだぁ!」
身動きが取れないその体のすぐ近くを突き刺すように何度も何度も振り下ろされる。
すぐ側を命を刈り取る武器が貫く衝撃、その度に破れる衣服。
ボロボロの衣服、恐怖に怯える姿。そこにはもう勝利の女王はいなかった。
前足が離されると、すぐに股に前足を滑り込まれる。気づけば失禁したのか濡れていてヌチュ、といやらしい音が響く。そして蹴るようにして腰を上げさせられる。
「お願い、やめて、やめっ」
感じたことのない衝撃が体を襲う。人の腕もあろうかというその逸物がその体を貫いた。
「お゛っ、」
肺から空気を押し出されたような声が出る。腹はケンタウロスの逸物の形に膨らみしっかりと受け止めている。これがただの女であれば無事では無かったやも知れない。サーヴァントだから助かったのか、それともここで耐えられなかった方が良かったのか。
「オマエキニイッタ、オレ、オンナイナイ」
「オレニアウオンナ、イナカッタ」
そう言うやいなやケンタウロスは逸物に突き刺したまま何処かへと歩き始める。歩く振動に合わせて腕と足と豊かなその胸が揺れる。
「や、やめ、動かないでぇっ、」
住処にでも運ぶ気なのか貫かれたままの体で思考を巡らそうにもどうにもならず、しかしある物が目に入る。ちょうど良さそうな高さの岩が見えた。
(あそこの上に移動してくれれば…)
貫かれ、持ち上げられているこの体がちょうど身を置けそうな高さの岩。休み、抜け出したい一心でそちらの方へと体を揺らしてみる。するとケンタウロスはそちらへと向かい出した。
(助かっ…た?何でもいいや、体を休めないと…)
体が四つん這いに岩に乗せられる。ケンタウロスもこの運び方は辛いのだろうか等と考えていると
「ウレシイゾ、オマエモ、ノゾンデル!」
「えっ、あっ、うそ、やめっ、お゛お゛、」
激しく前後が始まる。ケンタウロスも探していたのか、それともここがこういう場所で最初からそのつもりで向かっていたのか。
連続した衝撃、激しく揺れる乳房。ケンタウロスの逸物に合わせ形を変える体は移動の間にすっかりとこの雄に適応してしまった。
「ウレシイ、オレノツガイダ、ダメジャナイツガイダ」
「あっ、あっ、駄目ぇっ、お゛お゛ッ♡ほぉ゛♡、」
(な、なんであたし、こんな、気持ちよくなってるのッ)
気づけば無理矢理広げられた体も痛みは和らぎ蜜壺からは潤滑油代わりになるほど愛液が溢れている。防衛本能が錯覚を起こして耐えようとしているのか、それとも本当にこの雄の雌となる準備を体がいじらしく整えているのか。
「ダスゾッハラメェッ!」
「あっ♡駄目♡奥に、出されたらッホントに壊れちゃうからぁ♡あぁーーーーッ♡」
ケンタウロスの逸物が更に膨れ上がりその欲望を吐き出す。繋がった隙間から溢れる量では足りずその脈動に合わせ大きくなるお腹。妊婦となった様なその体から逸物を引き抜かれると同時に大量の精液が溢れ出す。
支えを失い岩に仰向けになるように身を投げだす。
(お、終ったの?でも、もう動けない…っ?!あっ♡)
膨らんだお腹に先程と何ら変わりないケンタウロスの逸物が乗せられると、その重みで潰れその分が更に溢れ出す。
(嘘っ、まだ、あんなにおっきい♡)
味わったことのない快感、暴力と恐怖によって屈伏させられた心。そしてこの雄の雌として適応してしまった体。今からされる事を予感し股を物欲しそうに広げその時を待つ。
「来るなら、来い、アンタなんかには絶対──絶対負けないんだから♡」
森の中、雌の嬌声が響く。雄の前足に捕まり何度も打ち付けられ豊かな乳房とその腹を揺らしながら激しくまぐわう姿は幸福そのものだった。