フレバンスチョウバチの繁殖サイクル(妄想)
雌雄同体だが、世代によって生態が大きく変わる
A世代
・C世代の子供にあたる
・子宮に産み付けられた卵から孵化して成長し、終齢幼虫になると体外に這い出る
・蛹を経て羽化し、次の宿主を探して(B世代の)卵を植え付ける
・産卵は一匹につき数回で、その後は死を迎える
・成虫の姿は一般的なハチに近い完全変態 図鑑などに乗っているのはこれ
B世代
・A世代の子供にあたる
・宿主の皮膚に産み付けられた卵から孵化し、血管に潜りこんで脳を目指す
・宿主の脳を改変して性的欲求と快感を感じる能力を極端に向上させ、宿主に性行為を促す
・脳の中で成虫になり、以後は宿主を制御しながら産卵して生涯を終える
・成虫の姿は幼虫の頃と変わらない不完全変態
C世代
・B世代の子供にあたる
・卵のまま血液中を漂流し、卵巣もしくは精巣に到着したものが孵化する
この際、血液接触によって他の宿主へと移動することも可能
その場合はB世代へと変異する
・そのまま成虫になりA世代の卵を産み始めるが、ここで宿主の性別によって子宮までの経由ルートが変わる
・男性寄生型が産む卵は一旦精液に混じり、性行為によって子宮に辿り着いてから孵化する
・女性寄生型が産む卵は卵管を経由して子宮へと入り込み孵化する
・B世代と同じく不完全変態だが、B世代のものよりも体は大きい
通常、C世代の個体によって宿主の生殖機能は大きく低下するため、宿主同士で交わっても子供が生まれることは滅多にない
ただし、C世代の中にはごく稀に宿主の生殖機能を非寄生状態以上に活性化させる
個体がおり、便宜上これらは王・女王と呼ばれている
王は男性に寄生した個体を、女王は女性に寄生した個体を指す表記である
これらは主に以下のような性質を持つ
・王・女王間での強い感応作用
・宿主の肉体の強化
・子供たるA世代の変異
妊娠していない子宮では通常通りに成長するが、宿主が妊娠している場合は卵のほとんどが孵化することなく死滅する
孵化した一部の幼虫は胎児の体内に潜り込み、B世代へと変異する
上記の性質により事実上、王・女王に寄生された宿主どうしでの性行為のみが、宿主たる人間が繁殖可能な手段となる
特に女王に寄生された女性は、本来耐えられないほどの出産時の負荷に耐え、また産後の回復も早いため、非常に多産となる