フレバンスチョウバチの分類

フレバンスチョウバチの分類

──なぜこの虫はこのような生態に変異したのか。それは神すら知り得ない。人類はこの虫を生み出してはいけなかったのだ。もしかすれば、この虫を産んだのはあの国を滅ぼし焼き尽くした我々への、彼らの怨念なのかもしれない。(フレバンス隣国のとある学者の手記より)

◆フレバンスチョウバチ亜族

ノースクモヒメバチの近縁種

学名frevans gen

20年前より発見されたフレバンスチョウバチの亜種

通常のフレバンスチョウバチよりも白い体色から雪蜂とフレバンスの住民には親しまれていた。

フレバンス滅亡後、死体から湧いた虫の中にチョウバチに寄生されたフレバンスシロチョウの幼虫を発見。通常装飾の幼虫に懸念を抱いた隣国兵士が解剖したところ内部にフレバンスチョウバチの幼虫を発見した。その後隣国にて研究。研究材料には生存する最終宿主、または奴隷を使用。

その後の研究で、亜種と断定。

生態はフレバンスシロチョウではなく哺乳類、特に人間の男性を好んで寄生する習性を持つ。

卵のうちは下腹部(精嚢・卵巣)に寄生。孵化した幼虫は血管に沿って延髄近くに寄生。以後蛹となる。

十数年かけて成虫となる。

単体生殖が可能であり、卵を宿主の下腹部へ産み付ける。

その後宿主を特殊な毒でもってコントロールし、異性との性交をもって卵を広めようとする。

以上、世界政府寄生虫学会ノースブルー支部会誌より引用


◆フレバンスチョウバチ海軍仕様(遺伝子組み換え)

世界政府主導のもとフレバンスチョウバチに人為的に手を加え生物兵器利用を試みた遺伝子組み換え亜種。

哺乳類の海馬を蝕み、宿主にとって重要な記憶を蟲にとって都合の良いものに改竄を施す。


実験的に一部将校以上の海兵に予防接種の名目のもと投与、治験を実行。(●/● 10:00)

結果、一時的な身体機能の上昇、擬似見聞色の発露など著しい戦闘力の向上、一部記憶の欠落を確認。(●/◆)

覇気使い(被験者K 見聞色 階級大佐)への試験的投与を実施。

なお被験者には健康診断の名目で招集、予防接種として了解を得た上投与。

投与直後、一時的な虹彩異常を確認。

※原種と比較し青基調色に変化

3分40秒後、虹彩異常状態は回復。

経過観察中(◆/△ 16:00)


◆シッケアールサルヒメバチ

シッケアール王国固有種

本来は現地類人猿(ヒューマンドリル)に寄生する宿りバチ

野本来は無害な寄生虫

フレバンスチョウバチとの接触で人を宿主とするようになり、刺されてしまうとハチの意のままになってしまう。

フレバンスチョウバチ派生種では初の外部寄生バチ

首筋など主要血管より吸血、神経毒を注入し哺乳類の神経を侵す。

初期であれば女王蜂の駆除、幹部の洗浄などで対処が可能。


◆ブルジョアヒトヤドリコバチ

グランドライン ブルジョア王国固有の寄生バチとされる。

百年に一度の周期で産卵を行う。産卵先は無作為ではあるが、一定の法則が見込まれていることが確認されている。

ブルジョア王国でいう「やどり」を受けたものは人が変わるという。殺戮を好み、残虐で自己愛の強い人間へと変貌するため、「やどり」を受けた人間は処刑される。

しかし、宿られても人格を損なわなかったものが現れた場合海に流すものとされている。「やどり」の風習は建国から続く歴史あるものであり、やどられたものはその身を犠牲とする代わりに家族は貴族へ取り立てられる。


◆ロンメルシロバラモグリウマバエ(上記亜種?)

卵は薔薇の花や葉に、それを食べた哺乳類を宿主とし羽化する。

※現存資料汚損のため要検証


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