黒乳首フルルドリスが浄化されて桜色乳首に戻るまで

黒乳首フルルドリスが浄化されて桜色乳首に戻るまで

ベリーメロン


――聖女様!本当にありがとうございました!


 恰幅のいい初老の男とそれに連れられてきた子供が揃ってフルルドリスに頭を下げてくる。

 つい一刻前はその子供は青褪めた顔で横で病床に付していたのだが、今ではそんな様子は欠片も感じられない。


「いいえ、聖女として当然のことをしたまでです」


 必死に平伏してくる二人にそう告げて、フルルドリスは取り繕うようにほほ笑む。

 大きく膨らんだ胸元を抑えるような彼女の様子に彼等は気付くこともなく、大金を教導に支払い帰っていった。


 それを見送りつつ、フルルドリスは額を伝う汗を拭う。そのまま自室に戻り、確認するように服を脱いだ。

 露わとなった美しい肢体は均整が取れており、腹筋は割れているものの女性としての美しさを残っていない。

 聖女の証である三種の聖痕すらもフルルドリスの美しさを際立たせるだけ。

 ただ一つ、変わっている点があるとすれば、その大きな乳房の先端が黒ずんでいることだろう。

 形もやや歪になっており、普通のものに比べれば少し大きく飛び出ていた。


「んっ……」


 軽く指を這わせて声が漏れる。勇ましい女騎士でもあるフルルドリスにしては艶めかしい声が。

 乳房を揉むように指を沈めれば、先端からは白い母乳が溢れた。

 これが先程の子供を救った正体だった。聖女の母乳は聖水として扱われており、フルルドリスの乳房はそれを採取するために何度も弄られてきた。

 ただ搾られるだけならまだいいが、直接飲む者までいてその度に乳首は弄られ続けてとうとう黒ずんでしまったのである。


(今夜、これを清めると言われましたが……)


 なんとも嫌な予感はする。だがそれを拒むことは選べない。もし拒めば妹のように可愛がっているエクレシアが毒牙にかかりかねないのだから。

 そうしてフルルドリスは大人しく教導の者達の命令に従っていく。




○✕△




「はぁっ……はぁっ♡」


 艶めかしくフルルドリスは腰をくねらせる。

 黒くなった乳首を浄化するための儀式は、彼女が考えていた以上に不埒なものだった。


(これは……おそらく、媚薬っ……)


 十字架に生まれたままの姿で張り付けにされたフルルドリス。そんな彼女の乳房には湿布のようなモノが貼り付けられていた。

 湿布にはたっぷりと薬が染み込まされているらしく、こうして貼り付けて時間を置くことで浸透させるという。

 それを貼られて以降、湿布の下では乳首が硬く勃起してしまっている。


「んっ……はぁっ……くぅっ」


 もどかしい。触りたい。掻きむしりたい。そんな欲求がフルルドリスの中で渦巻くが、縛られていてはそれも行えない。

 なにより強い理性がそれを邪魔している。

 それでもフルルドリスの乳首は湿布の上からでもわかるほどに自己主張をしていた。


(これが本当に、浄化だなんて……ふざけている)


 そうやって心の内で愚痴るフルルドリスを他所に、たっぷりと一時間もかけて放置が続く。

 そうしてフルルドリスの意識が少し朦朧としてきたところで次の『処置』が始まった。


「んあっ♡」


 ぺらりと湿布が剥がされて、それだけで潮のかわりに母乳が軽く吹き出す。

 限界まで膨らんだ乳首はヒクヒクと揺れて、空気に触れているだけでもフルルドリスの頭はおかしくなりそうだった。

 そんな乳首に、今度は洗濯バサミのようなモノが取り付けられていく。

 痛みを和らげるためか挟む部分はゴム質で出来ていたが、今のフルルドリスにとっては適当な拷問器具より恐ろしい。


「ま、待てっ!?」


 制止をかける間もなく、教導の侍女たちはフルルドリスの両乳首に挟んでしまう。


「んひぃぃぃっっ♡」


 挟み込まれた瞬間、まるで電撃を受けたかのような快楽が走る。

 普段の固いフルルドリスの態度から一変してオンナの甘い声が鳴り響く。

 たっぷりと媚薬を浸透させた乳首への責め苦はそれだけでフルルドリスの意識を飛ばすほどだった。

 これをさらに一時間。それを聞いたフルルドリスは震え上がるが、決して外してもらえることはない。こうやって穢れを一度溜め込むのだという。

 ぷっくり膨らんだ黒乳首は洗濯バサミに潰されて、栓のように止めてしまった。




○✕△




 悪夢のような一時間が終わる頃にはフルルドリスも疲れ切っていた。

 だがまだ浄化は終わらない。現れた仮面の侍女たちが洗濯バサミを外せばそれだけでフルルドリスは軽く達して母乳を吹き出してしまう。


「うっ……くぅっ……はぁはぁっ♡」


 厳格なフルルドリスといえど、強すぎる快楽には相当堪えたらしい。

 だが次の『処置』を目の当たりにした時、流石のフルルドリスも童女のような悲鳴が溢れた。

 侍女たちが持っていたのは小さなブラシだった。ちょうど歯ブラシ程度の大きさのもの。

 それを何に使うのか、分からないフルルドリスではない。


「ま、待て……やめろ……今は」


 散々媚薬に浸されて、洗濯バサミで挟まれて敏感になり過ぎた乳首に、あのブラシが触れてしまったらどうなるか。

 想像もしたくない光景にフルルドリスは勇ましさもなく震え上がるが、浄化という処置は止まらない。

 無慈悲にもブラシがフルルドリスの乳首へと殺到していく。


「あっ♡あひぃぃぃぃぃっっっっっ♡」


 ただ軽く触れただけで軽く絶頂し、カリっとブラシが動き出せばそこからは下品な嬌声が止まらなくなった。

 溜め込まれた母乳が勢いよく噴き出し、凛々しいフルルドリスが無様にイキ狂う。


「イグぅぅぅっっっ♡ちぐびっ♡こわれりゅうぅぅっっっ♡」


 男の射精のように、フルルドリスの乳首からミルクが噴き出していく。

 聖水とありがたがれるソレがおしげもなく、責める侍女たちすら汚すが誰も気にしない。

 それどころかブラシに紛れて筆まで参戦し、フルルドリスの乳首を徹底的に責め立てていく。

 ブラシの硬めの毛が張り詰めた乳首を少し痛くなるほど掻いたと思えば、柔らかい筆先がくすぐってくる。

 緩急をつけた責めにフルルドリスはもはや取り繕う余裕もない。

 聖女として、騎士としての威厳などどこにもなかった。


「ちくびぃぃぃっっっ♡んひぃぃぃっっっ♡」


 ぶしゃあああと音を立てて大量の母乳が飛び散っていく。

 何度も、何十回と繰り返しても終わりは見えない。そしてこの責め苦を終えても『処置』は終わらない。

 すべての尊厳を破戒されるような快楽の中で、フルルドリスの意識は泥沼に沈んでいくのだった。




○✕△




 かくして長い処置を終え、フルルドリスの乳首は黒から元の美しい桜色に戻っていた。

 形もどういうわけか、あれほど歪められたというのに元に戻っている。

 それでも決定的な変化はあった。


「姉様、それでですね――」


 妹のように愛するエクレシアとの密やかな茶会。まだ聖女となって日の浅い彼女だが、元気にやっているのを聞きながらフルルドリスは微笑む。

 だが何かの拍子に胸元に刺激が行くと……


「んっ……はぁはぁ……♡」

「姉様、どうかしたんですか?」

「い、いや何でもない」


 軽く咳払いしつつ、フルルドリスは取り繕った。

 あの浄化以降、フルルドリスは服が乳首に軽く擦れるだけでも感じてしまうほどになっている。

 触られればすぐに達し、吸われようものなら喘ぎ声が収まらない。

 それでもフルルドリスは取り繕うように微笑んだ。エクレシアだけには知られたくない。エクレシアだけは巻き込まれないでほしいと。

 今宵も彼女の母乳は聖水として搾られ、求める者の元へと運ばれていく。

 その時の快楽を思い出しつつも、フルルドリスはゆっくりとした時間を噛み締めていくのだった。


Report Page