ピーカの声を笑うくだり(湿度時空)
「回りくどい!!邪魔な奴らは潰してしまえばいい!!おれ一人で十分だ!」
(声高〜〜〜っ!!あの体のどこからあんな声が……)
(いつ聞いても聞き慣れねェ!)
(だがもし噴き出しでもしたら…あの世行きだ!!)
「フフフ…そう急ぐこともない…このゲームはいわば「選挙」だ…。国民が王を選ぶ、当然の権利だ。この国の王にふさわしいのはリク王家か、ドンキホーテ一族か…おれ達はただ消し合う者たちをゆっくり傍観していればいいんだ」
「ドフィ…おれは…」
「ぶぷーっww」
「!!」「!!」「!!」
「うわぁ!すみませんピーカ様!!コイツ…新入りで!!少し不意を突かれたというか…」
「生き埋めだ…貴様を石の中に…」
「お…お許しくださいピーカ様ぁ!」
「お待ちなさいピーカ!その人に悪気はないわ…気持ちはわかるけど、許してあげて」
「レイナ……しかしだな」
「いい子だから、ここは抑えて」
「………………次はないと思え」
(助かったア〜〜〜!!さすが王妃様…地獄に仏とはこのことだ…)
(幹部連中でも、若様とあの人の言うことだけは聞くもんなぁ〜)
「フッフッフッ……おいお前、家族はいるか?」
「は……はい!おります」
「お前は?」
「おります」
「おれは8歳で母を失い…10歳で父を殺し……そして愛する女との間にできた息子を……わずか4歳で亡くした……幹部以上のメンバーは長く苦楽を共にしたおれの「家族」だ」
「おれにはこいつらしかいない……今回は王妃の顔を立てて許すが、今後家族を笑う者は決して許さん……いいな」
「は…はいっ!!」