ヒトはそれを・1

ヒトはそれを・1


特級呪術師『天道』黒川蘇我はとても頭を悩ませていた、ここまで悩んだのは嘗て五条悟の領域を対策するために悩んでいた時以来である

さて、何に悩んでいるのかと言うと……、自分が抱いた恋心についてであった、所謂初恋でありその感情に戸惑っているのもあるが、それ以上に彼女が悩んでいる事は一つである

「相手は未成年……未成年……」

「自分と干支が一周分離れてる未成年相手に恋をするって私捕まっちゃう……」

未成年相手である、ということである

恋をした相手は歴代最良と呼ばれる五条類であり、確かに自分の好きなタイプは無茶ぶりしてこないイケメンであり、ごじょさんの顔は好きではあった、あったのだがだからと言って類の事を好きになるとは思わなかった、とは蘇我の弁である

事の始まりはなんて事のない日常であり、いつも通りの試合を行ってお互いに反省会をしている最中に訪ねてきた女の人と話している類を見て寂しさやまた別の感情が湧き上がってきた時であり、あれ?となんでかを考えてしまい、己の感情に行き着いてしまい、混乱状態に。

その後は汗をタオルで拭っている類を直視する事が出来ず、逃げてしまった(後日謝った)

そんな事を経由して恋心を自覚した黒川蘇我は現在、何をしているかと言うと

「日車さん……私自首するので逮捕してください……」

「……?」

自首をしていた

「まず黒川、俺は警察や検察じゃないぞ、それと何があった」

「未成年好きになっちゃったんですよ!未成年相手に恋をするなんて捕まるじゃないですか!……確かに類くんのあのふって笑う顔とか、出来ることを考えてる時のごじょさんはしない真剣で真面目な顔とか、優しいところとか、蘇我さんって呼ぶ声とか自覚したら好きですけど、それでも」

「あー……わかった黒川、俺は今立て込んでるから4年後辺りにまた相談してくれ、じゃあな」

日車さんと呼ぶ声を無視して日車は蘇我を置いて日常へと戻る、別に日車は警察でも検察でもないし、恋愛相談所でもない為法律上問題ない年齢になるまで放置をする選択をした

一方、置いてかれた蘇我はと言うと……


「と、とりあえず帰ってジャンプ読もう……」

「ん?蘇我さんこんにちは、蘇我さんは任務ですか?」

「(なんで類くん東京にいるの……!?)る、類くんもこんにちは、類くんが京都じゃなくてこっちに居るのって任務?」

「いえ、クソ当主に呼び出されたので来ました、前々から連絡してくれればいいのに当日急に言うから困るんですよね……」

「所で顔少し赤いですけど大丈夫ですか……?(ぴと) うん、熱は無さそうですね」

「〜///わ、私これから予定あるからまたね」

「はい、引き止めてすいませんでした」

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