パーティー

パーティー

初代デボラさん概念


「あ、デボラさん!」


何か始まるっていうから顔を出してみた。見たところ、ウタのお別れパーティーのようだ。


「やっぱりここには残らないの?」


「ここはすっごく良いところだけど、フーシャ村のみんなが待ってるからね。シャンクスってば酷いんだよ!?私をここに置いていこうとしたの!」


「はは、そりゃ酷いな〜。こんなにお父さんたちが好きなのに」


思った通り。こんな年頃で家族と別れるなんて嫌に決まってる。きっとエレジアに残ったって寂しくて辛いだけだろう。


「でしょ!ねェデボラさん!これからパーティー始まるから私の歌を聴いて!」


「そうしたいんだけど、荷造りをサボってたせいでまだ終わってなくてさ…。今日中にここを発ちたいんだ」


「デボラさんもエレジアを?」


「ああ、だから残念だけど君の歌を…」


「心配なら要らないとも」


「ゴードンさん」


「この子の歌声はとても素晴らしいものだ!ここで披露してくれる最後の機会だから、国民全員が楽しめるよう島中に歌声が届くようにしてある」


陛下が気を利かせてくれたようだ。これならここにいなくてもウタの歌を楽しめる。


「…!感謝いたします、陛下」


「ありがとうゴードンさん!これでデボラさんも歌が聴こえるね!」


「ああ。それじゃあ早いところ荷造りを済ませに行くかな」


「またね〜!フーシャ村に帰ったらみんなにデボラさんのこと話してあげる!」


「ああ!またどこかで会ったら新曲を聴かせてくれよ!」




よし。全部積み終わったし、これでいつでも出航出来る。あとは……そうだ、日記を書き進めてしまおう。


【 彼女は明日ここを発ってしまうようだ。名残惜しいがそれはお互い様だ。私もすぐにこの船でここを発つから、あの子がどうしようと今後会うことは無いだろう。……いや、あの子も家族たちと冒険してるんだから、どこかで会えることを期待したって良いはずだ。うん、必ず会える。

 ただ、せっかく今夜はあの子がパーティーで歌を披露してくれてるのに、それに直接立ち会えないのが残念だ。旅の準備をもっと早く進めておくんだった。】


それにしても本当によく聴こえる。エレジアの技術もすごいけど、やっぱりあの子の歌は別次元だ。聴いてるだけで幸せな気分になれる。あの子の夢が叶えば、世界中みんなが幸せだろう。


ドォオオオン!!!


「!?」


何だ今の地響き!?地震か?雷か?


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