バーヌ母子+α withヨダナ族味ギー使用パウンドケーキ

バーヌ母子+α withヨダナ族味ギー使用パウンドケーキ


ラクシュマナ

「ビーマがユユツオルタ叔父さんに連れていかれちゃった……よし、今こそくすねてきた親父達のバターケーキを食べ」

ラクシュマナー

「られるとでも思ったの?」

ラクシュマナ

「げ、姉さん……」

ラクシュマナー

「そんなもの食べるんじゃないよ! あんたはお父さんたちのことをなんだと思ってるの!?」

ラクシュマナ

「だって美味しそうなケーキじゃん! 私が食べたいと思ったから食べるに決まってるじゃないか!?」

復讐王妃バーヌマティー

「何をしているの?」

ラクシュマナー

「あ、お母さん!! 聞いてよ、かくかくしかじかで!」

復讐王妃バーヌマティー

「…………そう」

ラクシュマナ

「そうだ、母さんは親父味のパウンドケーキ食べる?」

ラクシュマナー

「何言ってるの!? あんたバカじゃないの!?」

復讐王妃バーヌマティー

「わかったわ、ラクシュマナ。あなたがそうならこちらにも考えがあるわよ」

ラクシュマナー

「あーあ……」

復讐王妃バーヌマティー

「ドゥリーヨダナ味のパウンドケーキを全て、いや半分寄越しなさい。夫の味を他人が知ることは絶対に許しません。ラクシュマナ、あなたならいいでしょう。私は息子の食べたいものを奪うほど愚かな母ではありません」

ラクシュマナ

「母さん……!」

ラクシュマナー

「お母さん……(げんなり)」

復讐王妃バーヌマティー

「ではいただきます。……フフ、甘ったるくて、舌先が痺れて、噛む事に蜜が溢れるようで美味しいわ…………♡」(うっとり)

ラクシュマナー

(白目)

ラクシャマナ

「でしょ? まあ私としては甘〜いでもさっぱり〜って感じだけどさ。それはともかく、やっぱ親父からいい出汁出てるよね!」

復讐王妃バーヌマティー

「フフフ、あの人はいつも花の香りがするから本物はもっと美味しいのよ……フフフフフ」

ラクシュマナー

「やめてよ気持ち悪い!!」

復讐王妃バーヌマティー

「ラクシュマナー、父親に向かってなんですかその言い草は!」

ラクシュマナー

「今のはお母さんに言ったんだけどなぁ!!」

チトラーンガダー

「何をしているのだ?」

ラクシュマナー

「あ、チトラーンガダーさん! 実はかくかくしかじかで……チトラーンガダーさんはおかしいって思うよね!?」

チトラーンガダー

「ああ、おかしいな」

復讐王妃バーヌマティー

「何がおかしいのです?」

ラクシュマナー

「そうよね、おかしいよね!? バカ弟と色ボケお母さんに言ってやってください!!」

チトラーンガダー

「ああ、全く意味がわからん! どうして我が夫アルジュナ味のケーキは無いのだ!!」

ラクシュマナー

「しまったこの人母さんの友達だ!!!!」

ラクシュマナ

「ユユツオルタ叔父さんに言ってみれば? 叔父さんはアルジュナのことも大事に思ってるし、頼めばいけるんじゃない? チトラーンガダーさんはアルジュナの奥さんなんだからいけるっしょ」

チトラーンガダー

「そうだといいのだが……うむ、ものは試しだな。言ってみよう!」

ラクシュマナー

「アルジュナ義叔父様味のケーキとかイヤーーーー!!!!」


ラクシュマナ

「あ、シャクニオルタ大叔父さん!」

シャクニオルタ

「なんだ、ラクシュマナ。ご立派なケーキを持って」

ラクシュマナ

「これ、親父──ドゥリーヨダナが漬けられてたギーでできたパウンドケーキなんだ! 食べる?」

シャクニオルタ

「はぁ、ラクシュマナよ。どうしてわしが、愛しい甥の味のケーキを食べないと思ったのだ? 寄越しなさい」

ラクシュマナ

「あはは、大叔父さんなら言うと思った! はいどうぞ」

シャクニオルタ

「ふむ……うむ! 美味い! 流石ドゥリーヨダナだ……」

ラクシュマナ

「よかった、母さんもこれ好きなんだって。やっぱり親父は最高だよね、大叔父さん」

シャクニオルタ

「うむ、間違いないな」

ユユツオルタ

「何をしているのですか? 二人とも」

ラクシュマナ、シャクニオルタ

「「あっ……」」

ユユツオルタ

「とりあえず、バーヌマティーに言いますね」

シャクニオルタ

「やめて!? 叔父さん死んじゃうよ!?」

ラクシュマナ

「ユユツオルタ伯父さん、親父の食べかけのミルクレープいらないの?」

ユユツオルタ

「要ります!! ……ラクシュマナは許そう」

シャクニオルタ

「叔父さんは?」

ユユツオルタ

「これではんごろしにします」

シャクニオルタ

「そんなぁ〜〜」




素ヨダナ

「な〜んか寒気がするのだが……うむ! 気のせいであろう! 気にしない気にしない!!」

カルナ

「浅はかだな……(訳:あなたのその直感がこのカルデアでは外れたことはないのに目を逸らすのは迂闊ですよ)」

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