ハレの夢 精なる夢

ハレの夢 精なる夢

一般信徒

「んぅ……?」

 アタシ……ハレは目を醒ます。おかしい、目は醒めているのに身体が動かない。金縛りというやつだろうか

「ハレ……」

 気がつけばニニが部屋に入ってきていた。アタシの幼なじみで親友で、大好きな人

「やあ、ニニ。どうしたの?こんな遅くに」

 なぜだか口は動くようでニニに話しかけることが出来た。だけどニニはこちらの言葉なんて聞こえていないかのように無言でふらふらと近づいてきて

 むにゅっ

「わっ!?」

「昔はこうして一緒に寝てくれたのに最近はしてくれないじゃない……」

 添い寝をするように身体を寄せてきた。ニニの髪から香る甘い匂い、全身から伝わる体温、そして柔らかな膨らみ……

「ダメだよ、ニニ……離れて……」

「なんで……?私のこと、嫌いになっちゃった?」

「そうじゃない!そうじゃないんだけど……」

「そうじゃなかったら……コレのせい?」

「ひゃぅっ!?」

 突き破りそうなくらい膨らんだ股間のソレを指でピンっと弾かれた

「ハレったら最近こそこそ一人でなにかしてるとは思ってたけど……コレを隠してたのね……」

 ニニはアタシの寝間着の中に手を入れて膨張したそれを優しく握った。抵抗しようにも身体が動かなかった

「ニニ……止めて……」

 ただ情けなく懇願することしかできなかった。そんなアタシの願いも届かずニニはゆっくりと手を上下に動かし始めた

「遠慮しなくていいのに……いつも一人でこうして自分を慰めてたんでしょ?今日は私が手伝ってあげるわ」

 ニニはこちらに身体を押し付けながらしごき続けた

「んっ……ニニ……ダメだよぉ……」

 自分でするのとは違う刺激と快感にすぐにでも果ててしまいそうだったが、お腹に力を入れてなんとか堪える。だけどニニの手はどんどんとしごくスピードを上げるだけだった

「ふふっ……ハレったらおちんちんしこしこされてまるで女の子みたいな声だしちゃって可愛い……♥️でもおちんちんは可愛くなくてカチカチでおっきくて素敵よ♥️」

「いつも私でこんな風におっきくしてくれてるんでしょ?私とえっちなことしたいって思ってるんでしょ?」

 ニニは耳元で囁きながら射精させようとしごき続けてくる。与えられる快感に耐えられずに身体の奥から熱いものが込み上げてくるのを感じる!

「ニニぃ……やめてぇ……アタシ我慢できない……!出ちゃうよぉ……!」

「いいのよ、我慢しないで。おちんちんしこしこいじめられてぴゅっぴゅっしゃせーしちゃっていましょ?」

「やだっやだっ……ニニ……出るっ!いっぱいしゃせいしちゃうよぉぉぉぉ!!!」

 無意識に腰を浮かせて身体中を痙攣させながら射精してしまった。生ぬるさが股間の回りに広がっていくのを感じる……好きな女の子にいじめられて情けなく射精してしまった悲しさで思わず泣けてきた

「もう……やだぁ……」

 アタシはそのまま意識を手放した


「はっ!?」

 目を覚まして上半身を起こして部屋中を見渡す。いつの間にか金縛りはどこかに消えていた。いつもと同じ穏やかな朝、ニニは部屋にはいなかった

「よかったあ……夢かあ……」 

 ホッと一息ついたのもつかの間、股間の辺りに妙な湿り気を感じて恐る恐る触れてみる

「げっ……」

 イヤな粘りけを感じてしまった。どうやら夢精してしまったようだ

「うう……早く洗わないと……」

 のそのそと起き上がりアタシはお風呂場に向かった

 

 ぐしょぐしょにした下着を交換してコーヒーを淹れて一息つく。今までで一番湿っていた

「オレって、そういう願望あるのかなあ……」

 夢の中のニニを思い出す。オレだって女の子のふりをしているとはいえ健全な男子だ。好きな女の子とのそういうことを意識しないわけじゃない

「でもなあ……まさかあんな風にいじめられるなんて……」

 夢の中のオレはずっと女の子を演じたまま、ニニに好き勝手されていた……女の子の格好をして好きな女の子にいじめられるなんて……

「悪くないかも……」

 そう呟いてコーヒーを飲み干した……思い出したからか、なんだか股間が熱くなってきた。ニニが起こしに来る前になんとか鎮めておかなければ

「てゆうかニニにどんな顔して合えばいいんだよ……」

 やれやれと自分の言うことを聞かない身体を見つめてそう嘆くしか出来なかった


おしまい

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