ハッピーエンド
アイ「ララライ内で干されてる?まぁあんなことがあったからね~。フリーになるならうちに来る?社長に話してあげるよ」
私もララライ内で関わると面倒なメンバーの一人になっていた。まぁ当事者の一人だし仕方ないんだけどさ…アイ君の提案は俳優への道がほぼ閉ざされた私にとってまさに渡りに船だった アイ君のお世話になりっぱなしのはちょっとプライドが傷ついたけど、復讐のためにもお金を稼いで上原と我が子の居場所をつかまきゃいけなかったし、大概のことは受け入れるつもりだった
名前を神崎光に変えて苺プロに所属するまでは良い
まさか性転換済みの元男としてBe小町でアイドル活動やらされるとは思わなかったよ…
アイ「Be小町は男の娘のグループだし、ヒカルは可愛いから大丈夫だよ♪私と一緒で嘘も得意でしょ?髪型もショートから伸ばしてロングだと俺とかぶるからサイドテールにしよ♪ 」
壱護社長「ごめんなさいね、うちは弱小アイドル事務所だから、俳優業はちょっと弱いのよ…いつか嘘を本当にがBe小町のテーマだし、そろそろ手術済みの子も入れたかったのよね、嘘を貫き通してくれるなら歓迎するわ」
衝撃的だったけど一年間、アイドルとして、男の娘としてどのようにすれば受けるのか、色々な事を学びながらBe小町を大きくしていった とても楽しかった
一護社長「妊娠したぁー!?男の娘なのに?じゃ、じゃない、だ、誰との子?」
アイ「俺だよ、あ、暴力はやめて、アイドルの顔が傷物になっちゃうー大丈夫だよ、公表はしないし、この界隈、女ホルの打ち過ぎで体調不良で休業は良くあることだし、Be小町は私が頑張るから~」
一護社長「…意志は固いのね。未成年の異性同士をカプ売りしすぎた私にも多少、責任があるし、私も覚悟を決めるわ…足がつかなそうな病院探さなくちゃ」
あ、それなら私から提案があります
私は宮崎のとある病院を提案した。こんな田舎ならBe小町を知ってる人も少ないだろうし、もう15年以上前の話だけど、ここは先生が老人ばかりなのを覚えていたから、それに確認したいことも…
雨宮「お腹の大きさから20週目くらいですね、とりあえず検査してみましょう」
まさか若い先生がいるとは思わなかった、というか、名前と年齢から間違いないかな…実家も両親はもう居なかったけど、誰かが住んでる感じはしたし…生きててくれて本当によかった…今更名乗り出て母親面はできないけど…それを確認できただけで満足だよ…アイ君を見た時にメスの顔になってたのが少しだけ気になるけど!
施設の姉貴分でいらんことしいで有名なリョーコちゃんに連絡を取った
以前の時も鬼電がかかってきて、誤魔化すのが大変だったから、
今回は直球勝負(ルート分岐ポイント、ここで嘘をつくと雨宮先生が偶発的に殺されます)
何よりこんなに親身に心配してくれる人に嘘を付き続けるのが辛くなった
リョーコ「とりあえず、アイ君っていうのに会わせなさい。どうせまたクズ男なんだから!」
ちがうよ?アイ君は優しい子だし、子供作ったのも契約で…
リョーコ「け、契約!?15歳の女の子を契約で孕ませ…今どこにいるの!?」
色々拗れそうだったから、宮崎に来てもらって直接話した、アイ君にも実際に会ってもらってようやく誤解が解けた
リョーコ「嘘はついてないみたいね。貴方達目がよく似てるわ。うまく言えないけど貴方達の目って嘘をつくと、虹彩が星のように輝くイメージがあるのよ。今度星の砂、プレゼントするわ、出産のサポートは任せて!とりあえず、なにかして欲しい事ある?」
危なかった 彼女もまた私達の嘘を見破れるタイプだったんだね 通りで…
出産予定日に雨宮先生は亡くなった 私がカブトムシ見たいなんて言ったせいでリョーコちゃんがバナナトラップの仕掛けを回収しに行く時に丁度、雨宮先生と鉢合わせてクロックスのままついてきたらしい
リョーコちゃんは止めたけど、深夜テンションでそのままついてきて、足を滑らして亡くなってしまった それでもなんとか双子は無事生まれた
雨宮先生の葬式は元親として私の資産で少しだけ豪華に執り行った
その後は家族の恒例行事として宮崎旅行ついでに毎年来るようになった
子供には出産の時の主治医でお父さんに逃げられ、お母さんが出産と同時に死んじゃって、身寄りがないから私がお墓をキレイにしてあげないといけないの、って伝えるとマリンがそれからすごく甘えてくるようになった…なんでだろう?
残念な事もあったけどそれからはとても幸せだった
親子四人で子育てしながらアイドル活動、一護社長、ミヤエモンとリョーコちゃんにも子育てを手伝って貰いながら。一度ミヤエモンが
「もーやだ!なんで俺が!アイドル事務所の女社長と結婚すれば、アイドル候補の若い子食い放題だと思ったのに!」なんてサイテーな事言いながら爆発仕掛けたけどリョーコちゃんが気づいて物理で止めてくれた 家族会議になったけど、今は社長の尻に敷かれている
それから4年が経過したある日、姫川夫妻が心中した 子供は生きていて、金田一さんが施設に預けながらサポートしていることまで調べ上げた
私は金田一さんに正直に事情を誠心誠意話した 私の事情を噂で知っていた彼は最初、「あんた、姫川のこと恨んでないのか?子供のことも聞いてる。子供をどうするつもりだ?」と、私が上原と姫川を恨んでいて、子供も殺そうとしているではないかと怪しんでいたが私の気持ちがなんとか通じたらしい 無事に子供を引き取ることが出来た
ようやく取り戻すことが出来た 私は幸せで久しぶりに人目をはばからずにアイ君の胸で泣いた
アイ「ヒカルちゃんって素は泣き虫だよね」なんて言われてしまった、ちょっと恥ずかしい これも全てアイ君のおかげだ 私の命、全部を上げる って言ったら
アイ「それはちょっと重いかな」なんて照れてたから、その夜は少しだけサービスしてあげたら、反撃されて逆に分からさられちゃったけど…
姫川さんを助けられなかったのは残念だけど、大樹♀ちゃんは黒髪でどことなくあの人に似ていた あの人のためにもこの子を絶対に幸せにしようと誓った
最初は戸惑っていた大樹ちゃんも本当に少しずつ、甘えてくれるようになり、頭の良すぎるマリンとルビーのかわいい姉として馴染んでくれた 三歳差なのに殆ど可愛い妹扱いされてる大樹ちゃんが偶に姉としての威厳を見せたいがために大人びたことをしようとして失敗するのがたまらなく愛おしかった
ドーム公演後にBe小町は解散し、私とアイはマルチタレントとして売り出していくことにした ファンにこれ以上を嘘ついていくのは忍びなかったし、いつか正式に結婚を公表したいしね
それから十数年、大樹が20歳、ルビーとマリンが17歳になった頃、三人に相談した上で、私達は正式に公表して結婚した マリンとルビーが私とアイ君が15歳と16歳の時に出来た子供ということで多少話題になったけど、それ以上に大問題になったのは11歳の時に出来た大樹ちゃんの話題だった。ララライでの事が明るみになり、時効が成立しているために全員逮捕というわけには行かず、余罪が合った数人が逮捕、後は何故か業界から姿がいなくなったりした有名PやDが多数出た
芸能界の闇という形で大々的に報じられたが、結果的に私の復讐と芸能界の闇の大掃除ができた 私は芸能界の闇の被害者で、アイ君はそれを救ったヒーローと言う形である程度好意的に報じられたのが功を奏して私達の芸能活動に大きな支障はでなかった
大樹♀「金田一のオッサンが思う所があって、鏑木Pと組んで手を回してくれたみたい、私もちょっとだけ協力したんだよ?」と、褒めて欲しそうにしていたので、私とアイ君でめっちゃナデナデしてあげた
それを見てマリンとルビーも寄ってきたからみんな撫でてあげた
もう、20歳と17歳にもなって…すごく甘えん坊に育っちゃったけど、なんでだろう?
アイ君も撫でて欲しそうにしてたから撫でてあげた
アイ「子供の前ではやめてって言ったよね?」
その夜、反撃されて無茶苦茶分からされた、子供扱いするとすぐムキになる、そんな所も変わってなくて好き
ヒカル「そういえば、出会った当時に言ってた疑問は解決できた?」
アイ「…今更?とっくに伝えてたつもりなんだけど?それ言ったらヒカルちゃんからも聞いてないんだけど?」
ヒカル「先に言ったほうが負けってある漫画で言ってたからね」
アイ「とっくに負けてるんだけど、まぁそういうことなら…」
その後10回くらい言うまで休ましてくれなかった