ネオユニ小ネタ集
サンデーキングダムの人●レジスタンスのルール●
宝塚トップスター仮面「民間人を戦闘に巻き込んではいけないというルールと、出撃する前と帰還直後は必ずその旨を整備班に伝えるルール辺りが分かっていれば大丈夫です。あと一番大事なルールが……いや、リュージさんは情勢に詳しくなさそうだから平気かな」
リュージ「勿体ぶられると気になるから教えてくれん?知っといた方がいいこともあるかも知れんし」
宝塚トップスター仮面「そうですね。もしものために一応伝えておきます。レジスタンスで一番大事なルールは『スペース野球の話は避けること』です」
リュージ(スペース野球って何やねん……)
宝塚トップスター仮面「雑談程度で終わるなら問題ないんですけど、これが強さ議論とか今シーズンはどこが優勝するかの話になると大乱闘になるんですよ。以前53号さんの応援してるチームを『古豪なのに宇宙一決定戦で一度も勝ったことない』って小馬鹿にした他球団ファンの団員が53号さんの怒りのロケットパンチを喰らいまして」
リュージ「お、おう(こっちでもユタカさんの贔屓球団はそんな感じなんやな……)」
●新興勢力サトイモ教●
ルメール司祭の興した宗教は各地で布教活動に勤しんでおり、細々と信徒を増やしている。
そんな新興教団のひとつ、サトイモ教の信徒達は今日もある田舎の村で亜麻色の髪の巫女を中心に布教活動に勤しんでいた。
女性「あたし、中々いい出会いに恵まれないんです」
若者「俺は仕事が上手くいかなくて……」
巫女「いちどよくない事が起こると連鎖的に悪い事に見舞われ、そのまま負のスパイラルから抜け出せなくなるというジンクスがあります。
———ですので!そこから抜け出すためにこれまでとは違う行動に出るべきなのです!
染みついた行動や思考のクセは時に悪い気を吸い寄せてしまうものです。それは宇宙にとっても同じこと。悪いジンクスはこの宇宙に染み付いた悪いクセとも言えます。そこでジンクス破りの行によって悪い法則を打ち払い宇宙を浄化した先に、それまでより一皮剥けた自分が待っているのです!」
女性「宇宙を変えると、自分も変わる……」
若者「それなら俺もできる気がする!」
信徒A「ええ、ええ!我らの神はその努力をよーくご覧になっておられます!」
信徒B「修行を続ければ、やがて主によって報われる日が来ます」
分かりやすく実行しやすい教義と、司祭直々にこの宗教を任されている可愛らしい巫女。悩みを抱えた人々にとってサトイモ教は魅力たっぷりに映るようだ。
しかし彼らはまだ知らない。この巫女がジンクス破りに心血を注ぐあまり妙な行動に出ることを……。
●サンデーキングダム 回廊の戦い●
サンデーキングダム王宮、玉座の間へ続く廊下にて。王の秘書官ミユ=ピーとヒダカエージェントの傭兵にしてかつてのサンデー四天王の1人、パイン"アイアン"マウンテンが対峙していた。
「お願いだよパインちゃん、ここは退いてくれないかな。俺は大事な友達に傷ついてほしくないんだよ」
ミユ=ピーは困ったような笑顔でパインに語りかけるが、パインは聞く耳を持たない。
「そう思ってるなら大人しく通してくれませんか。王宮制圧までレジスタンスに付き合う契約なんです。僕だって友達を傷つけたくありません」
「そっか無理か。そうだよねー。でも俺はさ、」
ミユ=ピーはそれまでの笑顔を真剣な表情に切り替え、拳を構える。戦いの気配を感じたパインも腰に下げたビームレイピアの柄に手を掛けた。
「ケンちゃんの友達でもあるんだ。ケンちゃんは王様として情けないし威厳もそんなにないし散々振り回されてきたけど、秘書官として見捨てるつもりは無いから」
●ふしぎな名前●
スペースリュージ座長「次回作はセーナチャンがメインヒロインなんや!」
スペースリュージ座長「なあなあセーナチャン、さっきのレースなんやけど……」
スペースリュージ座長「ありがとうな何でも屋のあんちゃん!チラシ配りに行くでセーナチャン!」
ユーイチ「なあリュ……座長さん」
スペースリュージ座長公演「おっと何でも屋さん、俺に何か用か?」
ユーイチ「なんでいちいちセイナにちゃん付けするん?」
スペースリュージ座長「???付けとらんけど?セーナチャンにちゃん付けしたらセーナチャンちゃんになってまって、響きがおかしくなるやん」
ユーイチ「あっセーナチャンってフルネームなん?」
●演劇を観に行こう●
これは今から何シーズンも前、巨大帝国で巻き起こったひとつの恋の物語
女帝「ねえライダー、アタシ、あなたが好きよ。どうかアタシの伴侶になってはくれないかしら」
ライダー「びっくりした!俺、てっきり貴女に嫌われているものだとばかり……好きな人に告白されるっていうのは嬉しいですね」
貴族「なにっ!?あの男と陛下が結婚!?」
臣下「あのような下品な賭場に入り浸る男が王配として宮殿に入るなどあってはならぬ!」
使用人「優しくて真面目ないい人だけど、なんだけど私生活がねえ……」
大臣「ライダー、ヨ=ドの戦乱をお前ひとりで鎮めてみせよ。さすればお前と陛下の結婚を許そう」
女帝「ひとりで行くなんて危ないわ!大臣め、アタシを通さずなんてことを」
ライダー「よくお聞きください陛下。大臣は大勢の前でああ宣言した訳ですから、うまくいけば俺達の結婚を認めざるを得なくなります。せっかく結ばれるんですから、みんなにたくさん祝ってもらえるようにしましょうよ」
女帝「……わかったわ。必ず無事に帰ってきて」
テイエム劇団新作公演 白亜の城の花嫁
タケユタカ22号「……っていう劇を今度やるらしいからみんなで行かへん?」
東野豊「22号さんは俺の公開処刑でもするつもりなんですか?」
●教えて!U-1先生 勝負服着用の意義と社会問題●
U-1「U-1先生と」
セーナチャン「セーナチャンの」
「「教えて!U-1先生、はっじまっるよー!」」
U-1「前回の講義ではメジロ帝国について扱ったな。今回のテーマは勝負服や!」
セーナチャン「では早速始めていきますね!いま私とU-1先生が着ているカラフルな上着が勝負服です。中央宙域ライダー協会の規則によってレースライセンス所持者に着用義務が課されていて、所属する国家や団体によってデザインが決まっています」
U-1「例えば俺が今着とるのはノースヒルズ同盟の同盟会議直轄隊の隊服やな。同盟のライダーは所属部隊によって袖のデザインが違うんや」
セーナチャン「私のはテイエム劇団の制服です!うちでは団員どうしの団結のために、ライダー以外のメンバーもこれと似たデザインのジャージを着てるんですよ。それからレジスタンスのメンバーだと53号さんはキーファー・サイバネティクス社、キャロット仮面さんはキャロット宇宙警備隊、ユーガさんはダノン=ミッキー連合王国の勝負服ですね。それからコウシロウさんは、ライダー時代のメーショウ領邦の勝負服を今でも着てます」
U-1「勝負服の起源は原始宇宙で行われていたレースやと言われとってな、遠目でも区別が付くようにと出場者が着とったのが次第に所属を区別するためのものとして変化していったんや。今ではライダーの制服であり正装になっとる。これで式典も出られるんやで」
セーナチャン「U-1先生質問です!地方宙域だと勝負服のルールが違うんでしたっけ?」
U-1「ああその通りや。中央のライダーは所属先の勝負服を着ることになっとるけど、ほとんどの地方はライダーごとに勝負服のデザインが違っとってな。同じ団体に入っていても勝負服のデザインが一人一人違って、一時的に中央で宇宙船に乗る場合は中央での受け入れ先から勝負服を借りる必要があるんや」
セーナチャン「とまあライダーにとって無くてはならない勝負服ですが、とある問題があるんです」
U-1「いくら自分に似合わなかろうと所属先の勝負服を着る必要がある、ってことや。どうしても自分に合わん色とかデザインとかあるけど、制服やからそんなん関係なしに着ないと駄目やろ?で、勝負服が似合っとらんライダーに『所属を変えるべき』とか何とか言ってけなす奴がこの世の中におるんや。その最たる例が『サンデーハラスメント』やな」
セーナチャン「サンデーキングダムの勝負服は『カッコいいけどどう見てもヴィランの配色』『あれ着て正義の味方っぽく見える人なんている?』など散々な評判を受けていて、他所属のライダーがサンデーのライダーを茶化してトラブルになったケースが各地で報告されているんです。酷い時は決闘にまでなったらしくて」
U-1「あんまり被害報告が多いもんやから、サンデーキングダムの急激な版図拡大の目的のひとつはこのハラスメントの解消やないかとも言われとる。あくまで推測やけどな。よし、今日の講義はここまでや。また次回!」
●VS.ルメール その前に●
スタニング・メテオ・ローズ「まさかルメール司祭がシルクのスパイだったなんて」
トサキング「申し訳ありません。ずっと一緒に働いたのに気づけなかったなんて、四天王失格です」
ミユ=ピー「そんなに責任感じないで。気づけなかったのはここにいる全員そうなんだから。ほら、ケンちゃんもそんなにしょげないで」
ユウイチデスク「しっかしあのアーモンドアイとかいう機体、とんでもない強さですよきっと。オーラが違うっていうか(prrrrr)通信?」
グランアレグリア『へいか!へいか!いらっしゃるんでしょう!しつれいするんですけど!』
イケゾエ1世「うわっグランアレグリア!?どうしたんや急に」
グランアレグリア『どうしてもおはなししたいことがあるんですけど!……しさいさまがいなくなったって、ほんとうですか』
イケゾエ1世「ああ。アイツはヨソの組織のスパイで、王国を乗っ取ろうとしとったんや。んで、正体がバレたんで元々使っとった機体でどっか飛んでってもうた訳や」
グランアレグリア『そうなんですか。しさいさまは、わたしをひとりぼっちにしたんですね。ずっといっしょにいようねっていってくれたのに。かなしいんですけど』
トサキング「グランちゃん……」
ミユ=ピー「そっか、君は」
グランアレグリア『しさいさまは、たぴっつふらいとぶるとがんぐのでーたがきえてひとりぼっちになっちゃったわたしに、ぼくがいるからさびしくないよっていってくれたんですけど。わたし、そういってもらえてとってもうれしかったんですけど。あのことば、うそだったのかなあ……』
イケゾエ1世「……」
グランアレグリア『でももういいんですけど。わたしにはおともだちがたくさんいるからぜんぜんさびしくないんですけど。ほかのこをえらんじゃうらいだーのことなんかしらないんですけど!ふんだ!』
イケゾエ1世「なあグランちゃん、いや、グランアレグリア。俺と手ぇ組まんか」
グランアレグリア『ほえ……?』
イケゾエ1世「あの裏切り者とあのやたら強そうな機体を一緒に倒そう。俺らに泥塗りたくって逃げよった嘘つき司祭に、一泡吹かせてやろうや!」
グランアレグリア『あのひとを、やっつけるんですね。……うん、やります!やるんですけど!わたしをみすてたことをこうかいするくらいにとっちめてやるんですけど!』
●最近同期の様子がおかしい●
イシ神「どうしたカズマ難しい顔して。なんか嫌なことでもあったのか?」
カズマ「嫌なことってほどでもないんですけど、最近アカデミーの同期がどんどんおかしくなってきたんです。それでどうしたらいいのか分かんなくなっちゃって」
イシ神「おかしく……まさか妙な新興宗教にでもハマったのか?だったら早く抜けさせないと」
カズマ「宗教じゃないです!ただ奇行が目立つというか何というか」
イシ神「奇行?」
カズマ「レジスタンスの宝塚トップスター仮面っていう正義の味方がいるじゃないですか。あれ、ほぼ確実に僕の同期です。変な服着て変なお面付けてますけど、全体的なシルエットが完全にアイツです」
イシ神「お、おう」
カズマ「あとミルファーム1号と2号っていうのも出てきたじゃないですか。声を聞いてる限り、あれも僕の同期だと思います」
イシ神「ああ、あの全身タイツみたいな2人組か。そんなに心配なら本人達に直接聞いてみたらどうだ?何でこんなことしてるのかって」
カズマ「やってみましたよ!でも『あれは自分じゃない』の一点張りで。しかもこの間アカデミーの教官から『お前がこの世代唯一の良心だから悪さしないよう見てやってほしい』なんて言われちゃったんです。はあ、僕も何か面白いことした方がいいんですかね?怪盗ダッサイとかそんな名前で」
イシ神「速攻でそういうワードが出てくる時点で素質はあると思うぞ」
●僕の同期は基本的に頼りにならない●
宝塚トップスター仮面「優駿銀河を駆ける正義の味方!宝塚トップスター仮面、ここに見参!」
ミルファーム1号「平和を信じる熱き心!ミルファーム1号!」
ミルファーム2号「岩のように確固たる意志!ミルファーム2号!」
カズマ「ふりかけ、お前はああならないでね。何かあったら一緒にアイツらを止めようね」
ふりかけ「別にいいけど、毎回手伝えるかは分からないぞ」
カズマ「仕事が忙しいの?」
ふりかけ「推してるアイドルのイベントと被ったら流石に行けない。今日もこれからライブに参戦するんだ。帰ってもいい?」
カズマ「ああそう!!いいよ帰って!!何でうちの世代はここぞって時以外頼りになんないのかなあ!!!!」
●大いなる"MUSD"●
Mr.ゲキド「このケーブルをここに繋いで、こっちのポートにこのプラグを挿して、電源ボタンを入れる、と。お、点いた点いた。もうじきネオユニヴァースと会話できるようになるな。初期設定は……よし、セットアップ完了!よおネオユニヴァース、久しぶりだな!」
ネオユニヴァース号〈……スタートアップ、コンプリート。"LTNS"だね、Mr.ゲキド。ネオユニヴァースとマスターに"再会する"をさせてくれてありがとう〉
Mr.ゲキド「……なあネオユニヴァース、俺からいくつか質問いいか」
ネオユニヴァース号〈もちろん〉
Mr.ゲキド「まず一つ目。お前そんな口調だったか?」
ネオユニヴァース号〈今までネオユニヴァースは"TXCT"でしか話せなかった。これが"コレクト"なネオユニヴァースだよ〉
Mr.ゲキド「そうだったのか……じゃあ二つ目。いまモニターに映っている女の子は何者なんだ?アニメか何かのキャラクターか?」
ネオユニヴァース号〈それはアファーマティブでネガティブ。この姿は無数の———〉
従業員A「工場長!もうすぐメリエンダの時間デース!」
従業員B「さっさと仕事切り上げて部屋から出てこーい」
従業員C「今日はフラワークッキーとブラジール産のスペース珈琲ですよ……」
Mr.ゲキド「おっと、もうそんな時間か。あーちょっと待ってくれ!今取り込み中で(ガチャ)」
従業員A「あっ」
従業員C「……なんと」
従業員B「へえ。仕事中にバーチャル美少女とお喋りとは随分なご身分だな」
Mr.ゲキド「違う!これは知り合いに頼まれてた修理の途中で」
従業員C「修理中にこうなるはずないと思うのですが……」
Mr.ゲキド「俺だって完全に想定外なんだよ!ナビゲーションシステム起動したらこうなるなんて思わないわ普通!」
ネオユニヴァース号〈ゲキドはネオユニヴァースのせいで"ANGR"?それならネオユニヴァースは"眠る"をするね〉
Mr.ゲキド「いやそういうことじゃなくて!……ああ、スリープモードに入っちゃったか。とにかく、俺はサボってない。本当に修理中だったんだ。いいな?コラ!にやにやするなお前ら!てかお前は何撮ってるんだ!」
従業員A「こんどユタカナンバーズの誰かが来た時に見せマース!反応が楽しみデース!」
Mr.ゲキド「おいやめろアイツに見られたらしばらくイジられるんだよ!今すぐ消してくれ!消せ!逃げんな!」
●押忍!道場破り●
???「(ガチャッ)たのもーう!」
ネオミルコ「お客さんやね。いらっしゃーい、そこの席座ってねー」
???「押忍!失礼します!」
ユーイチ「あれ?お前アキラか?」
???「おっ、俺を知っているとは中々やりますね店員さん!俺の名はアキラ=G。オダギラー星系のオダギリ流カラテ道場で師範代をしています。今日は道場のことで何でも屋さんに依頼したいことがあって参りました。うちの道場は門下生が中々増えずに困っているんです。そこで、何でも屋さんのお力を借りて宣伝できないかと思った次第です!」
ユーイチ「成程、広告とか作れば効果あるやろな。でもそれやったら専門の業者に頼んだほうがええんとちゃう?」
アキラ=G「違いますよ。俺から何でも屋さんに頼みたいことはただひとつ———宇宙艦レースでの勝負です!いくら空手界で有名になろうと世間一般の知名度は大して変わりません。そこで俺は考えました!宇宙中で行われているレースで名をあげれば自然と道場の名前が知れ渡るんじゃないかと!ということで各地に赴いて道場破りをしているんですが、この辺りでは何でも屋さんが一番お強いと近所の方からお聞きしました!」
ユーイチ「うーん、ウチはそういう依頼は」
ネオミルコ「ええよー。条件どうしようか?」
ユーイチ「ええんかい!」
アキラ=G「押忍!ありがとうございます!俺のカラテが最も力を発揮できる距離……2000でお手合わせ願います!」
ネオミルコ「オッケー、2000ね!ユーイチさん、サトノクラウンちょっとだけ返してもろうてもええ?」
ユーイチ「それはええけどアキラ、ひとつ聞いてええか」
アキラ=G「押忍!なんでしょうか!」
ユーイチ「対戦相手はライダーとして宇宙的な認知度は低いネオミルコで、しかも見物人がこっち来たばっかの俺だけやぞ?ホンマに宣伝効果あるんか?」
アキラ=G「……えーと、それは」
ユーイチ「……あんまり真剣に考えてなかったな?」
アキラ=G「……(目を逸らす)(吹き出る汗)」
ユーイチ「……ひょっとして道場破りが目的だったりとか」
アキラ=G「いいいいいいいやいやいやそそそそんなことはないです!押忍!」
ユーイチ「(図星やろなコレ)」
●きょうだいげんか●
キャロット仮面「お前達が最近この一帯で暴れてる暴走族か!近所の人が迷惑してるんだ、今すぐお家に帰るんだな!」
暴走族A「帰れだぁ?何の権利があって言ってるんですかぁー?ボクたちお友達と遊んでるだけでぇーす」
暴走族B「ガタガタ抜かしてっとレースでボコボコにしてやるぞゴラァ!」
宝塚トップスター仮面「ふむ、こちらもレースには自信があるよ。勝負といこうか」
暴走族C「おうおうべそかいて帰ることになっても知らねェぞ正義の味方さんよォ!」
暴走族ヘッド「まあでもテメーらは2人でこっちは16人だからなぁ、特別に距離を選ばせてやる!」
宝塚トップスター仮面「なるほどね……」
キャロット仮面「そういうことなら……」
「3200で「2000で「「勝負だ!…………は?」」
宝塚トップスター仮面「ねえキャロット仮面、お兄ちゃんに譲る気はない?2000だとちょーっと足りなさそうなんだ」
キャロット仮面「いやいや兄貴こそ可愛い弟に譲ろうって優しさはないの?エフフォーリアは2500より長く走ったことないもん。タイトルホルダーは2000勝ったことあるしいけるでしょ」
宝塚トップスター仮面「せっかく勝つなら鮮やかに勝ちたいじゃない。だから距離が欲しいんだ」
キャロット仮面「それはそう!だ、か、ら、俺はエフの得意距離がいいの!」
宝塚トップスター仮面「確かにお前は可愛い弟だよ……でも今回は別!タイトルホルダーのためにも長距離戦にさせてくれ!」
キャロット仮面「だったらエフのために中距離にしてよ!どっちかが勝てばコイツらも納得するはずじゃん!」
暴走族ヘッド「いつまで揉めてんだテメーらは!さっさと決めねぇと1400に「「それは嫌だ(鬼の形相)」」アッ……スミマセン……」
キャロット仮面「あーもうしょうがない!こうなったらジャンケンだ!勝った方が距離を選ぶ!」
宝塚トップスター仮面「オッケー、勝った方だね。ジャンケン、ポン!」
〜しばらくお待ちください〜
キャロット仮面「……今から負けた方の距離になんない?」
宝塚トップスター仮面「往生際が悪いねえ」
キャロット仮面「むう!せめて諦めない心の持ち主って言ってよ!」
●宝塚トップスター仮面 新たな任務●
タケシ「キャロット仮面にもお兄さんいるよね。今は何してるの?」
キャロット仮面「兄貴の宝塚トップスター仮面は俺と同じ正義の味方なんだけど、今シーズンからは俺たちと違う任務に就いてるんだ」
タケシ「違う任務?どんな任務なの?」
キャロット仮面「あー、えーっと」
〜〜〜〜〜
同じ頃 レイクヴィラ帝国
カズオ=ソトワク=ヨコヤマ「なんなんですかこの書類の山は!」
東野豊「何って、お前がその辺ほっつき歩いているうちに溜まったお前のやるべき仕事だが」
カズオ=ソトワク=ヨコヤマ「訂正させてください陛下!僕は正義のみk……いえ、僕の責務を果たしていたのであって遊んでいた訳では」
東野豊「お前の今の責務はヨコヤマ家の当主としての活動だろう。この国ができてまだ十数年、歴史も規模もメジロ屈指の大貴族がいるのはこちらの権威付けにも繋がって助かるんだが」
カズオ=ソトワク=ヨコヤマ「ぐっ、確かにそうですけど……知らぬ間に傾きかけの実家を再興され家を継がされてた身からすればもうちょっとモラトリアムが欲しいというか。というかうちの父はどうしたんですか」
東野豊「ノリさんなら『長いこと当主の座にいたけど、時代も進んだ訳だし世代交代するべきだな』と言ってどこかに出かけたっきり。当主不在は流石にまずいんでな、弟2人は勤め人で頼みづらかったから、フリーで働いてたお前に全てを託した訳だ」
カズオ=ソトワク=ヨコヤマ「だからって僕に何も知らせず諸々の手続きを終わらせるのはひどいですよ!それに父が当主を勤めていた期間の半分以上はサンデーに幽閉されていて実働期間は短いはずでは?」
東野豊「まあ、それなりに歳なのは事実だからな。ひとところに留まるタイプでもないし。ということでカズオ、キリキリ働け!」
カズオ=ソトワク=ヨコヤマ「うわーん!助けて弟たちー!」
〜〜〜〜〜
キャロット仮面「……血の定めって感じの任務だよ」
タケシ「ふーん」
●GREAT HEROES ARE WATCHING YOU●
リュージ「何やこの貼り紙。やたらええ笑顔のミルコとエビナさんとナベちゃんの写真に、ええと、『GREAT HEROES ARE WATCHING YOU』?」
リュージオルタ「ああそれな、ネオユニヴァースのミルコが『これ貼ればユニヴァースのみんなが大人しくなるはず』って言うから貼ってみたんや。そしたらホンマに効果あったわ。さすが原初の三騎手」
リュージ「効果?」
リュージオルタ「ケンイチ一世とミユ=ピーがプロレスせえへんようになったし、ネオユニの俺とセイナがゲリラ演劇せんようになったし、Yo-1さんがココの機材に入りこまんようになったし、あの司祭が布教を諦めてすごすご帰ってった」
リュージ「効果覿面やん!ネオミルコに感謝やな」
リュージオルタ「……と、思うやろ?」
リュージ「効かない奴おるん?」
リュージオルタ「あっち見てみい」
ナベチャン(できあがり)「カーッやっぱりみんなで呑むお酒って美味しい!」
Mr.ゲキド(いい感じ)「向こうのカオス極まった酒場もいいが、のほほんとした空気の中呑む酒もまたオツなモンだな」
大英雄ネオユニヴァース(ほろ酔い)「ナベチャンもゲキドさんも楽しそうで良かった〜」
Mr.ゲキド(いい感じ)「こうやって集まれるようになれたのも数千年ぶりだから楽しいに決まってんだろ!」
ナベチャン(できあがり)「そうそう!次はデムジロー君も呼んでもっと賑やかにしようよ!」
大英雄ネオユニヴァース(ほろ酔い)「それはええね!よ〜し、まだまだ呑むぞ〜!」
ワイワイガヤガヤ
リュージ「なるほど本人達」
リュージオルタ「たまーに揃ってふらっと現れてはどんちゃん騒ぎや。正直あの3人に酒出すのやめようかと思うとる」
●じゃあくのしょぎょう●
ケンイチ「お前しょっちゅう宝塚トップスター仮面に睨まれとらん?何したんや」
イケゾエ1世「何って……親父さんのこと10年ちょっと幽閉したり弟唆してヴィランの道に引き摺り込んだり実家にちょっかい出したり故郷のことけなしたりレジスタンスの連中のこと散々痛めつけて妨害したり手配書出して追っかけ回したりとか」
ケンイチ(ドン引き)
イケゾエ1世「いやほら、国家元首として反乱分子は潰さんとアカンやん?」アセアセワタワタ
ケンイチ「限度ってモンを知らんのかお前は」
●ユタカ・ネットワーク●
ノースヒルズ貴族「では盟主殿、今回の議題を」
同盟盟主マエコー「昨今、領内で旧サンデーの連中の目撃情報が相次いでいる。それは構わないんだが目撃場所が郊外の荒地や裏路地なんかの怪しさ満点の場所ばかりなんで領民が恐れないから心配でなあ」
タケユタカ43号「……(ネットワーク検索……ユタカ・ネットワーク接続申請……よし許可出た……ウィルスチェックオールグリーン……)」
〜〜〜〜〜
*43号さんがチャットルームに入室しました
タケユタカ43号『ユタカ・ネットワークも久しぶりやね。43号、ただいま参上』
タケユタカ47号『久しぶりやな43号。もうみんな揃っとるで』
タケユタカ29号『じゃあ19号、今回の招集理由教えてくれんか』
タケユタカ19号『うん、今回の招集理由は他でもない———オリジンをいかにしてシバくかを考えるんや!』
タケユタカ54号『ん?何でシバく必要あるん?』
タケユタカ19号『この間の妙なクイズ大会あったやろ?あそこでゲキドさんが【原初の三騎手のひとりにしてタケユタカ・オリジンを熟知する男】って紹介されとったやん。オリジンを熟知してるってことは2人はかなり近い知り合いな訳や。あんな偉大なライダーと知り合いやってのに俺らに何も言わなかったなんてズルいやろ!』
タケユタカ21号『そうやそうや!』
タケユタカ38号『いや別にどうでもええやろ』
タケユタカ45号『番号が若い連中は考え方も若いなあ』
タケユタカ17号『うるさいわ年寄り!』
タケユタカ43号『俺いまノースヒルズの会議中に並列処理使ってこっち来とるからあんまり騒いでネットワーク負荷かけられるとアカンねんけど』
ケンケンガクガクワイワイガヤガヤ
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同盟盟主マエコー「そこで我々は旧サンデー上層部と和睦の会でも開いて印象を和らげようかと……43号?どうしたぼーっとして。メンテの予定入れるか?」
タケユタカ43号「あー……ちょっと並列処理が調子悪くて。少し休めば大丈夫なはずですわ」
同盟盟主マエコー「そうか、無理するなよ」
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タケユタカ43号『駄目や。いっぺん抜けるから結論出たら呼んでやー』
タケユタカ32号『おう、会議頑張ってな』
タケユタカ24号『ロマンっちゅうモンに興味ないんかジジイどもは!』
タケユタカ41号『同じ顔の奴にジジイ扱いされてもなあ』
*43号さんがチャットルームから退出しました