ナミとルフィの仲直り
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とある山中
ルフィ「ナミ、それなんだ?」
ナミ「ベルメールさんにもらったのよ。綺麗でしょ」
ナミはヘアピンをルフィに見せる。
ルフィ「へぇ〜!見せてくれよ!」
ナミ「だめ!大事なものなの!」
ルフィ「えぇ〜!見せてくれよ!」ピョンピョン
ルフィはジャンプしてナミが持っているヘアピンを取ろうとする。
ナミ「ちょっと…!あっ!」
ナミは持っていたヘアピンを落としてしまった。そのまま崖を滑り落ちてどこかに行ってしまった。
ルフィ「あ。ご、ごめんナミ!」
ナミ「な、なにすんのよルフィ!」
ルフィ「わ、悪かったよ……」
ナミ「許さない!ルフィなんて大っ嫌い!!」
ルフィ「ご、ごめん……」
ナミ「謝って済む問題じゃないの!いつもいつも私を困らせてばっかりだし!もうあんたなんて顔も見たくない!!絶交よ!!!」ダッ!
ルフィ「あっ!………………」
ナミの家
ナミは机に突っ伏して固まっていた。
ベルメール「どうしたのナミ?また万引きでもした?」
ナミ「」フルフル
首を横に振る。
ノジコ「ベルメールさんに買ってもらったヘアピン、ルフィが無くしちゃったんだって」
ベルメール「なんだそんなことね。あんなのまた買ってあげるわよ。ほら元気だしな」
ナミ「違うの…」
ベルメール「ん?」
ナミ「私カッとなってルフィにひどいこと言っちゃったから…」
ベルメール「……そっか。でもその事を反省できてるならいいじゃない。謝ってきなよ。ルフィだってナミに謝りたいと思ってるはずよ」
ナミ「さっき家に行ったけどいなかった…。マキノさんのとこも」
ベルメール「ん〜……じゃあ明日謝ってきなよ。ね?」
ナミ「うん……」
夜
ナミ「…………」
ノジコ「大丈夫よナミ、ルフィなら許してくれるって」
ナミ「うん……」
ナミ「よし!謝ってくる!」
ノジコ「がちがちじゃない…」
ベルメール「ほんと大丈夫?私もついてこうか?」
ナミ「い、いい!私が謝らないと意味無いから!」
ベルメール「そっか…よし、いっといで!」
ナミ「うん!」
コンコン
ナミ「ルフィ、いる?」
シーン…
ナミ「いないの?」
ナミ(まだ寝てるのかな…)
ガチャ
ナミ「ルフィ?」
家の中に人の気配は感じない。ルフィは家にいないようだ。
ナミ「マキノさんのとこに行っちゃったのかな…」
ナミ「ごめんくださーい、マキノさん、ルフィいますか?」
マキノ「ルフィ?ルフィなら昨日から見てないけど…」
ナミ「え!?」
マキノ「夜に来ないのは珍しいとは思ってたんだけど…ナミちゃん何か知ってる?ってあら…もういない」
ナミ(ルフィ!どこ行っちゃったの!?まさか…)
ナミ『もう顔も見たくない!!』
ナミ(違うよね…ルフィ!あんなこと思ってない!どこにも行かないでよルフィ!!)
ルフィ「おーい!ナミ!」
ナミ「えっ…ル…!」
言葉を失った。ルフィはあちこちから血を流して歯も何本か欠けていて、右目は見えていないだろうに大きく腫れ上がっていた。
ナミ「る、ルフィ……」
ルフィ「探したぜナミ!ほら!これ見つけた!にしし!」
ボロボロのくせに満面の笑顔でヘアピンを差し出してきた。
ナミ「ずっと探してたの…?」
ルフィ「おう!遅くなっちまったけど、これは汚れてなかったし、おれのこと許してくれるか?」
ナミ「るふぃ……」
ルフィ「や、やっぱりだめか?」
ナミ「ごべん"ね"ル"フ"ィ"〜〜〜!!!」ダキッ
ルフィ「うわっ!?ど、どうしたんだナミ?」
ナミ「ルフィにいっぱい酷いこと言ってルフィにこんな怪我させて…私最低よ…!」
ルフィ「何言ってんだよ!悪いのはおれなのに」
ナミ「ううん!ルフィは悪くない!初めからヘアピン見せなかったのも私だし酷いこと言ったし…!顔も見たくないなんて思ってないから!絶交なんてもう二度と言わないから!」
ルフィ「にしし!おう!絶交は言われたときおれ悲しかったからおれも絶対言わねえ!」
ナミ「う"ん"!!さぁ、ベルメールさんのとこ行くよ!」
ルフィ「え?なんでだ?」
ナミ「怪我の手当てよ、ほら!」
ルフィ「えー、でもこんなのじいちゃんの特訓に比べたら…」
ナミ「いいから早く!」
ナミ「ベルメールさん!」
ベルメール「おかえり!仲直りでき……ルフィどうしたの!?」
ルフィ「いや、山で…」
ベルメール「ちょ!説明は後で聞くから今は手当てするわよ!早く入って!」
ルフィ「おわっ!」
ベルメール「全くもう…!ナミのヘアピン見つけてあげたのは偉いけどこんな無茶して…。反省しなさい!」ゲンコツ
ルフィ「いでぇ!?」
ベルメール「まったくこんな怪我して…痛かったでしょ?」
ルフィ「頭が痛ぇ」
ベルメール「そこはいいの。2人とも今回の一件で身に染みたでしょ?喧嘩はしちゃダメよ。わかった?」
2人「はーい!」
ベルメール「よろしい!」