ドンキ墨入れ快楽堕ちはえっちだな
中指に入りたいのである!元気よくそう戸を叩いたドンキホーテと名乗る少女を連れて、俺は馴染みの施術屋のもとを訪れた。ヴィィ、とモーターが震える音が響く店から顔を出した男に手を振る。
「この子、新入りなんだけど。今から彫れる?」
「ちょうど手ェ空いたところだ。金は」
「ほらよ」
「まいど。んじゃ嬢ちゃんはこっちな」
「あっせっかくだし見学していい?」
「好きにしろ」
「おほぉ…!!」
いよいよ中指の証の刺青を彫ってもらえるとあって、ドンキホーテが感極まったような声を上げながら同じく施術屋の女に連れていかれる。吸っていたタバコを揉み消してから後を追うと、先ほどの気合いはどこへやら、服をひん剥かれた彼女は大きくはない手で恥ずかしそうに身体を隠していた。
「どっ、どうしても裸で乗らなければならぬのか!?」
「全身に施術するんだから当然でしょ。そうしなきゃ中指には認めてもらえないわよ。できないならとっとと帰んなさい」
「う〜…!」
羞恥の唸り声とともに、ゆっくり、おずおずとその手が降りていく。まろい肌には、蒸し暑さのせいだろうか、真珠のような汗粒が浮かんで滑り落ちていく。露わになった胸は意外にもそれなりのボリュームがある。着痩せするタイプなのかもしれない。乳首は綺麗なピンク色で、しゃぶりついてやりたくなる。下のほうは、すぐに手で隠してしまったが毛量は少なめのようだ。
ほうと出そうになったため息を呑みこんで、音が出ないように椅子に腰かける。顔を赤く染めたドンキホーテが施術台の上に横たわった。
「じゃあ身体のほうからね。ベルトつけるわよ」
「へっ?な、なぜ拘束するのでありまするか!?」
「中指の刺青の強化施術で人によってはものすごい脳内麻薬が出て、たまに気持ちよすぎて暴れる人がいるの。だから保険」
「そ、そうであるか…う、うむ、確かに暴れて刺青がズレては大変である、な」
納得したのか大人しく拘束されたドンキホーテの腹部に針が当てられる。
「じゃあ彫ってくわね。途中で言われてもやめられないから頑張ってちょうだい」
「うむ、任せたまえ!」
威勢のいい返事にも無表情のまま、施術屋の女がふつっ、と肌に針を入れる。
「ッん!?」
(お、気持ちいいタイプか)
漏れ出た困惑の声とピクリと動いた脚で察する。それに構うことなく一刺し、また一刺しと特殊なインクが肌に中指の証を刻んでいく。それと比例してドンキホーテの息は荒く、表情はとろりとだらしのないものへ変わっていく。
「んッ、ふぁっ…!あ、ああっ…あひっ…!?」
「すっごい感じやすいのねあなた…」
つぶやきに頭を振るのは否定したがってるからか。しかしすぐにインクの注入による喘ぎ声に上書きされる。
「はひゅっ…!う゛、あ…あ〜…っ♡」
(すげっ、こんなに感じてんのムルソー以来じゃないか?)
これはすごい逸材かもしれない。生唾を飲み込むのと、ドンキホーテが絶頂するのは同時だった。
「っぁ〜〜〜♡♡」
ミシミシと小さな身体にベルトが食い込むほど痙攣する。もし脚を開くことができたなら、淫らな涎をだらしなくこぼしているところをマジマジと見ることができたに違いない。
「お〜イッちゃったか。めちゃくちゃ相性いいんだね」
「あひっ、ひぐっ…♡お゛ッ、まだイグっ!♡」
「まだ施術終わってないからね〜。前終わったら次背中ね」
「へぁっ?♡こ、こんにゃきもちぃのまた、あ、あ゛〜♡」
言葉を紡ぎながらゆるく絶頂を続ける末妹の目は完全に施術の虜になっていた。この様子だと、刺青を求めて血眼に復讐対象を探すようになるのもそう遠くないだろう。