ドライヤー
アクア「風呂上がったぞ。」
かな「ん…ちょっと、髪乾かしなさいよ。風邪引くわよ。」
アクア「別に大丈夫だろ。短いしすぐ乾く。」
かな「自然乾燥は毛先痛めるわよ。こっち来なさい。」
そう言った有馬の手にはドライヤーが握られていた。
かな「私が乾かしてあげる。」
かな「熱くない?」
アクア「熱くない。」
かな「よかった。あんまり熱いのも髪痛める原因になるからね。」
ドライヤーの風を当てながら有馬は俺の髪を手ぐしで撫でる。
アクア(…気持ちいい。)
髪を触られると落ち着くと言うがこれほどとは…眠気が襲ってくる。
アクア(有馬だからかもな…)
かな「あーくん?」
アクア「ん…」
気づいたらドライヤーの時間は終わってた。俺は…有馬の膝の上でうたた寝していた。優しく俺の髪を撫でてくれるのが心地良い。
アクア「もうちょっと…」
かな「ダメ。寝るならちゃんと寝ないと。私の膝も痺れてきたし。」
残念に思いながら俺は有馬の膝から頭を上げる。
かな「…気に入ったならずっとやってあげるから。」
今日も俺はめんどくさいふりをして有馬に髪を乾かしてもらう。