デート・ア・ライブのネタバレ有
「───驚いた。私達がこんな形で復活するなんて。私達にもまだやるべきことがあるってことなのかな? …まあいいや。私は園神凜袮、クラスはルーラー。そしてこの子は…」
「りお! そのがみりお、だよ! よろしくねマスターさん!」
「ふふ、凜緒も事情は把握してるみたい。二人で一人のサーヴァントだけど、母娘共々よろしくね?」
園神凜袮
ライトノベル『デート・ア・ライブ』のゲーム版『凜袮ユートピア』におけるヒロイン。
簡潔に言えば『幼馴染を名乗る不審者』。相対した主人公・五河士道が“いないはずの幼馴染”を速攻で受け入れているあたりプレイヤー視点では怪しさ満点だが、悪人ではない。
人と人の仲を取り持つ世話焼きな美少女で、料理も上手なしっかり者。ぶっちゃけオカン属性の気がある。
しかし、度々怪しい言動・行動を取ることがあり…。
───
その正体は、『凜袮ユートピア』における黒幕。ある理由から死に瀕した士道を救うべく、彼の住む天宮市全体を自身の天使(宝具)で覆ったことで『凜袮ユートピア』の物語が始まった。
彼女自身は膨大な霊力が核もなしに形をなした存在であり、いわば疑似精霊。人間側の命名法則に従い識別名〈ルーラー〉を自称するが、本編ヒロイン達とは似て非なる存在と言える。
しかし、その力は最初に誕生した始原の精霊クラスであり、一度暴走すれば日本を消し飛ばすレベルの空間震(時空振動の一種)を引き起こすという。
戦闘能力も相応に高く、他の精霊が乗り込んできても呆気なく一蹴できる。
始原の精霊が持つ士道(正確には少し違うが)への感情が影響しているのか、士道に向ける愛情は重い。後の作品で再登場した時に改善などはしているが、『凜袮ユートピア』ではヤンデレかと見紛うレベルだった。
紆余曲折あって彼女は消滅してしまうものの、後の時間軸にあたるゲーム作品や外部作品である『メガミラクルフォース』などでは再登場している。カルデア式召喚で召喚できたのもその関係だとか。
彼女は霊基第二・第三段階を担当。第二では園神凜袮、第三では〈ルーラー〉の姿になる。
カルデアのマスターに対しては、「士道に似て非なる存在」として健全な信頼関係を築いている。ラブではなくライク。
園神凜緒
こちらは『凜緒リンカーネイション』のヒロイン。
士道が凜祢の事を一時的に思い出した際、無意識下で「再び彼女に会いたい」と願ったことで彼に封じられていた〈凶禍楽園〉が発動し生まれた少女。そのため、実質士道と凜袮の娘にあたり、不完全ながら〈凶禍楽園〉の管理権限を持つ。
性格は好奇心旺盛・無邪気・人懐っこい。が、凜袮同様大事なもののためなら自己の消耗を省みない部分がある。
彼女も彼女で消滅してしまうが、カルデア式召喚の特異性ゆえかサーヴァントという形ではあるが復活。母と霊基を共有する形でカルデアに召喚された。
彼女は霊基第一段階を担当。
カルデアのマスターに対しては、近所に住む憧れのお兄さん/お姉さんに対する熱い視線を向けている部分がある。
クラス:ルーラー
真名:園神凜袮/園神凜緒
出典:デート・ア・ライブ
性別:女性
属性:秩序・善
筋力:E 耐久:B 敏捷:D 魔力:A- 幸運:D 宝具:EX
備考:表記される各種ステータスは基本的に凜袮のもの。
クラススキル
・対魔力:EX
魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化、それ以上のランクのものは効果を削減する。自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。
なお、魔力により強化された武器、魔術によって作られた武器による物理攻撃は効果対象外。
規格外のEXランクのため、事実上現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
・陣地作成:A+
本来は「魔術師」のクラス特性。自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
宝具の特性上自身に有利なフィールドを造るのに長けているため、「工房」を上回る「神殿」を構築する事ができる。
FGOでは他の陣地作成と異なり「自身のArtsカードの性能をアップ&〔凶禍楽園〕特性のあるフィールドにおいてのみ、自身のQuickカード性能をアップ&Artsカード性能をアップ&Busterカード性能をアップ」という効果のパッシブスキルになっている。
保有スキル
・融和のカリスマ:A+
統率力ではなく、人と人を絆ぐ才能を示す特殊なカリスマ。麗しの姫君の亜種とも言える。
通常のカリスマスキル同様、A+ランクならば最早呪いの域。
なお、カルデアのマスターもこれと同様か類似のスキルを持つという。
FGOでは「味方全体の攻撃力アップ(3ターン)&回避状態付与(1ターン)&HP回復(最大2,000)」という効果のスキル。
・神明裁決(偽):C
「裁定者」の最高特権。
召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントに対して、それぞれ2回まで令呪を行使できる。他のサーヴァント用の令呪を転用することは出来ない。
凜袮と凜緒は聖杯戦争に召喚されたルーラーと言う訳ではないため、模倣という形でこのスキルを使用する。
FGOでは「敵単体〔サーヴァント〕を確率で行動不能状態にする(1ターン)&自身のBusterカード性能をアップ(3ターン)」という効果のスキル。
・星の息吹:C-
亜麗(異聞帯においては亜鈴)真種としての基本性能。
周囲のマナを取り込み、竜の炉心に匹敵する体内魔力生成と性能向上を行う。
凜袮のオリジナルが亜麗真種クラスの存在であるため、その劣化コピーとも言うべき凜袮(と凜緒)もこのスキルを使用できる。
ただし、不安定な存在だった事実が逸話として再現されているせいか、使用するとダメージを受ける。
FGOでは「自身のNPを増やす(100%)&自身の宝具威力をアップ(3ターン)&自身のHPを1,000減らす【デメリット】」という効果のスキル。
・真名看破:C
「裁定者」のクラス特性。直接遭遇したサーヴァントの真名・スキル・宝具などの全情報を即座に把握する。
あくまで把握できるのはサーヴァントとしての情報のみで、対象となったサーヴァントの思想信条や個人的な事情は対象外。
また、真名を秘匿する効果がある宝具やスキルなど隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。
・麗しの姫君:A
凜緒のみが持つスキル。
統率力としてではなく、周囲の人を惹き付けるカリスマ性。
凜緒を守り、導こうとする人々を自然と引き寄せる。
・うたかたの夢:A
凜緒のみが持つスキル。
個人の願望、幻想から生み出された生命体。
願望から生まれたが故に強い力を保有するが、同時に一つの生命体としては永遠に認められない。
宝具
『〈凶禍楽園〉(エデン)』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1000人
巨大な塔か樹木のような宝具。
これを中心として広域に結界を張り巡らし、結界内の人々の記憶や因果律を操作する。それにより対象の願望を叶えることも可能だが、願望成就のプロセスには凜袮(か凜緒)の主観が混じる。
宝具発動付近をボーダーラインとした時間逆行が可能な他、『〈凶禍楽園〉』内部では凜袮と凜緒のステータスが筋力のみ二ランク、それ以外は一ランクアップする。
一見神の如き完璧な宝具に見えるが、管理・維持の為には膨大なリソースと結界の要が必要となる。さらに、記憶操作も凜袮と凜緒が見聞きする範囲でしか行えず柔軟性に欠ける。結界の要には『ガーディアン』と呼称される自立防衛兵器の生成能力があるが、それも対軍宝具クラスの宝具には薙ぎ払われる可能性が高い。
なお、サーヴァントの霊基では能力使用に制限がかかる(展開範囲大幅縮小、リセット能力使用不可、ガーディアンの性能および生成数低下など)。
『【無へと帰す者(パラダイス・ロスト)】』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1000人
〈凶禍楽園〉のもう一つの能力。〈凶禍楽園〉本体の中心部に張り巡らされた植物の根、あるいは枝状の触手で相手を取り込み、夢の世界という形で〈凶禍楽園〉へ引きずり込む。
〈凶禍楽園〉での幸せを拒否すると意識を取り戻すことができるが、よほどの精神力が無ければほぼ不可能。
こちらもサーヴァントの霊基ゆえに出力制限がかかっているが、それでもサーヴァントの宝具としてはかなりの性能。
FGOでは「自身にフィールドを〔凶禍楽園〕特性にする状態を付与(3ターン)+敵全体に強力な攻撃&敵全体に睡眠状態を付与(3ターン)&〔睡眠〕状態の敵に防御力が大ダウンする状態を付与(1回)」という効果のBuster宝具。アーキタイプ:アース程大規模なフィールド塗り替えは今の凜袮達には無理。
防御力ダウンが高倍率なので、追撃のクリティカルや宝具攻撃で仕留める一助になる。